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 2001/08/23

 何はともあれこちらをどうぞ。管理人が言うのも何ですが、凄いデータベースになっちゃいました。tatsuさん、ありがとうございます。ホントに感謝してます。でも正直、こんなにあるとは思わなかったなぁ(笑)。


 2001/08/19

 盆明けは仕事する気が起きないなぁ。もっともやる気のないのは盆明けに限ったことじゃないけど。

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 ヴァージン、タワー、HMVと巡り、FILIP FLAPのシングル2枚と「Quick Japan」最新号を購入。「Quick Japan」はデートコースペンタゴン・ロイヤルガーデンの特集。前々号のスパンク・ハッピーから始まり、いくらなんでも菊地さんで盛り上がりすぎじゃないですかQJ(笑)。まぁ面白いからイイんですけど。実はこの日、それこそデートコースペンタゴン・ロイヤルガーデンの新譜を買いに行ったのですが、なんと驚くことに市内の大型CDショップのどこにも置いてないんですよ。そのくせQJはドドーンと平積みになっているという(笑)。うーんなんだかなぁ。

 その後改装したディスクノートに足を運び、ここでやっと『アイアンマウンテン報告』を発見。ポストロックのコーナーに置いてありました。うーん。

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 久しぶりに東北大学片平キャンパス内を散歩。ここは明治〜昭和初期の建築がよく遺る、戦災で焼け野原になった仙台においてはとても貴重な空間。街中の喧噪とは無縁のゆったりとした空気、そしてその中に凛とした印象を与える悠々とした建物群。「オアシス」なんて陳腐な言い方はしたくないけど、やはりここは何時来てもホッとします。

 しばらくその空気を満喫した後、少し足をのばして茶茶へ。噂には聞いていたけれど、実際に中にはいるのはこれが初めて。決して入りやすいとは言えない入り口を恐る恐る開けると、真っ暗な店内、そしてカウンターの向こうには蝶ネクタイの老紳士。壁を埋め尽くす油絵の臭いがドシッと重く、老舗喫茶店ならではの緊張感を漂わせています。

 私は真ん中の席に座り、コーヒーとカスタードプリンを注文。出てくるまでQJを読もうかと思いましたが、もう少しこの雰囲気を味わうべく、ボーっと油絵を眺めていました。

 5分ほどすると注文していた品が私のテーブルに。どちらも素朴ながらこだわりを感じさせる味でした。ていうかカスタードプリン、これで170円とは驚き。

 決してリラックスはできませんでしたが、なぜか妙に心落ち着く空間でした。うん、また行きたいな。


 2001/08/15

 「ロックンルォォォォォォーーーーーー!!!!!!」

 11日、ミネソタ・ヴードゥーメンという聞いたことのない3ピースバンドのライヴを観にHEAVENへお出かけ。知らないのにナゼ?それもこれも横浜の友人がどうやらメンバーと知り合いらしく、彼らの車に便乗して仙台に遊びにやってきたからなのです。考えてみたら、彼と会うのはなんと2年振りのこと。だからライヴに行くというよりも、ただ単にトモダチに会いに行くという、そんな心持ちでライヴに臨みました。というかホント、ライヴに行くっていう感覚が全くなかったです(笑)。

 だがしかーし。私はのっけから彼らステージに釘付けになっていました。3ピースとは思えないほど重厚なガレージサウンド、そしてオーディエンスを呑み込むステージパフォーマンス。「For Your Love」とか「Roadrunner」とか「Just Like Me」(ホリーズのデビュー曲ですね)とか、ガレージ/ブリティッシュビートのバンドにとってはある意味で王道とも言えるカヴァーも多かったけど、この手のライヴを観たことのない私には何もかもが新鮮でした。サイコビリーっつーのかなぁ、よくわかんないですけどそんな感じの仙台と秋田のバンドが彼らの前に演っていたんです。でも音の厚みとかパフォーマンスとか、全然ミネソタ〜に及びませんでしたね。何と言っても彼らはスタイリッシュで格好良かった。

 でもあれですねぇ、この手のライブは歳とるとツライかもなーなんて思ったり。別に踊り狂ったわけではないのに、ヘトヘトになってるし(笑)。

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 13日は実家に帰り、親戚のオッチャンとかと話し込んだりしました。オッチャン、30過ぎてブラブラしている甥っ子をみていると、どうしても「結婚」のことばかり話したくなるんでしょうなぁ。「親不孝」という言葉を何度も浴びせかけられて、なんだか洗脳されているような気分になりました。

 次の日にはクタクタになりながら仙台に戻るものの、こいつに呼び出されて駅前に繰り出すことに。「長距離運転で疲れてんのにぃ」とか思いながらも喜んで行ったりするあたり、見透かされているというか何というか。まぁなんでもいいけどさ、幸せにやってくださいよね、今度は。

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 坂本真綾 『イージーリスニング』はタイトルが示すとおり、ボーっとしていると聞き流してしまうような、ある意味でアンビエントな1枚。坂本真綾の作品群の中では面白い存在になる作品かもしれませんね。でもやっぱ『Lucy』とかに比べたら、ちょっと拍子抜けするかも。たぶん聴き込むにつれて印象は変わってくるんだとは思うのですが。

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 9月にはイノトモが仙台でライヴをするようです。場所は「げら家」っていう居酒屋みたいなところ。うーん居酒屋かぁ。なんかなんか、とても楽しみ。


 2001/08/10

 ここ数日の仙台は軒並み北海道以下の気温を示してます。先日はなんと最高気温20度。もーなんだかなぁ。おかげで今、職場は風邪っぴきばかりです。夏風邪は「なんとやら」と言いますが、この気温だとひかないほうが「なんとやら」て感じもしてきますね。

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 先日、職場の喫煙コーナーで同僚と与太話をしていたら、ひょんなことから「幻魔大戦」の話に。「実はさぁ」と切り出した同僚。彼の話を要約するとこんな感じ。「先日テレビを観ていたら、どっかで聴いたことがある曲がかかっていて、何だっけなー何だっけなーと悩んでいたんだけど、そのうちそれが幻魔大戦の挿入歌「地球を護る者」だってことを思い出して、なんだか懐かしくなっちゃって幻魔大戦のサントラ(再発しているらしい)を注文しちゃったー。」

 「幻魔大戦」かぁ。いやぁ懐かしいですねぇ。実は私、初めて買った英語曲のレコードが、このアニメの主題歌「光の天使 c/w 地球を護る者」なのです。だから彼の話はもう嬉しいの懐かしいので、「キース・エマーソン!」とか「ローズマリー・バトラー!」とか、仕事中だってのに大盛り上がりで一緒に騒いでしまいました。

 で、ひとしきり曲の話で盛り上がった後、「あれ、ところでこのアニメ、どういう話なんだっけ?」と、2人して顔を見合わせてしまったのです。そう、私も彼もまったくその内容を覚えていなかったのですね。ていうかホント、どういう話なんでしたっけねコレ?私は、人魂みたいなのがビュンビュン飛んでいたという、そういう映像しか頭に残ってないんだけど(笑)。

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 ご存じない方のほうが多いかと思いますが、実は今、福島県の須賀川市で、うつくしま未来博っていうよくわからない博覧会が開催されているんですよ。で、最近知ったのですが、どうやらそこのイベントで渋さ知らズがライヴをやるらしいのです。とは言っても、厳密には風煉ダンス+渋さ知らズとして、いやいやもっと厳密に言えば瀧生派・吉村華州のフラワーアートステージのパフォーマンスとして、ということなんですけどね。日時は9月14日の金曜日。そう、思いっきり平日です。私、渋さってまだ聴いたことないんですけど、最近いろんなところで名前をみるからか、なーんだかとても気になるんですよね、このイベント。ということで休みとってドライヴがてら行ってこようかなーと思ってます。あ、「幻魔大戦」の同僚、誘ってみようかな(笑)。


 2001/08/06

 いつも精力的に街を歩き回り、気になる建物・構造物を見つけてはカメラにおさめている元気なEさん(自称・鉄道史研究家)。「せきぐちさんよぉー、県南にサ、イイー建物がいっぱいあんだよぉ。今度さぁ、連れてってやっからさー、一緒に行こうや。なっ。」(ホントはもっと訛ってる)彼にそう言われ続け早半年。「仕事が一段落したし、ちょっと彼の誘いにのってみようかな」と、先週の日曜日、彼に連れられるがままドライブに行ってきました(でも運転は私)。

 とはいえ、仕事の関係上一応有名どころは押さえているつもりなので、「んなぁ今さらぁ、どーせ大したモノじゃないんでしょ?」なんて思い、正直あまり期待はしていなかったのです。…しかし。一軒目で連れて行かれた昭和初期の郵便局を見て、私はその考えが単なるおごりであることに気づくのでした。

 それは人気のない温泉郷に佇む、ペンキ塗り下見板貼りの郵便局。決して派手ではないけれども、鬱蒼と茂る木々に囲まれながら、静かに自己主張をしている建物。そこには静かながらもフツフツとしたポテンシャルが感じられ、私はしばらく圧倒されてその建物に見とれてしまいました。そしてフッと我に返り、目を凝らして建物を見てみるとさらに驚き!庇の下、窓枠、ドアの金物、どれも地味ながらも細部にまでデザインが端正に施されているのです。ひえー!こんな人目のつかないところにこんな立派な建築があったなんて…。はぁー全然知らなかったよ…。

 そしてこれだけではなく、さらに私の驚きはその後もまだ続きました。戦争の痛みを静かに伝える、もう使われなくなった空軍飛行場の給水塔。寂れた街の過去の賑わいを今でも優しく放っている小さな銭湯。彼の案内で紹介される建物は、どれもこれも粒は小さいながらも端正につくられたものばかり。

 「はーぁ。知っているような顔して何にも知らないんだなー私。」帰ってきてドッと疲れが出て、夕食もとらずに寝てしまった私。コレはたぶん肉体的な疲労ではなく、一言で言えば「ヤラレター」という、そんな感じだったのでしょう。Eさん、ありがとう。おかげで偉そうにこんな仕事をしている自分をちょっと客観的に見ることができました。

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 中古やレンタル落ちでCDをたくさん買いました。といっても5枚ですけど。FLIP FLAP 『Jungle Django Jumbo』、ラブジョイ 『妙』、こなかりゆ 『Riyu's Album』、ガーランド 『GARDEN-LAND』、原みどり 『アマロ・ジャバロと言えた日』。えーと、全部で2000円にもなりませんでした。いえい。

 5枚どれもそれぞれに楽しめる作品でしたが、中でもFLIP FLAP 『Jungle Django Jumbo』は「こんなにイイんだったらちゃんと正規に買っておけば良かったなー」と後悔したくなる1枚でした(ちなみにコレ、レンタル落ち)。ていうかコレ、ホントに凄い作品ですよ。マジで感動しました。もー私の中でガールポップ殿堂入り間違いなし。

 収録曲は全13曲、でもCDでは1トラック。嫌でも最後まで聴くしかない構成となってます(笑)。しかし、デジタルな打ち込み&サンプリングによる小曲を織り交ぜながら正統派アイドルポップスを違和感なく聴かせてしまう全体の流れは、CDJを楽しむような小気味よさが感じられ、まったく飽きのこない内容になっています。うーん、何でこんなツボな作品を聴いてなかったんだろ私?

「はーぁ。知っているような顔して何にも知らないんだなー私。」 


 2001/08/02

 トモダチを守るためにたくさんの嘘をついた。でもその嘘で別なトモダチを裏切った。

 罪悪感はない。でもやっぱ気分悪いや。

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 ROVOデートコースペンタゴン・ロイヤルガーデンのスプリットシングルをようやく入手。今はDCPRG「PAN AMERICAN BEEF-STAKE ARTS FEDERATION」ばかり聴いてます。アルバムのアウトテイク等で作り上げたこの曲を菊池成孔氏は「冷蔵庫の残り物で作ったピッツァ」と称してますが、いやいやなんの、メチャクチャ美味しいもの仕上がってますよ。8月10日のアルバムがとても楽しみ。

 そしてもう1枚、パードン木村 『OCEAN SURFER COOL DAD BUILDING SHOP SURFBORDS』。前作『Locals』は良くも悪くもヤン富田の寵児のごとき印象でしたが、本作ではより下世話に、より身近になった彼の姿を感じることができますね。ゴチャゴチャとした雰囲気であるのに涅槃のような心地よさ。まさにこれは「神様のいたずら」が作り出した音の欠片です。なんか、中原昌也がデイジーワールドに所属している理由がなんとなく分かったような気がするな。ていうか、聴けば聴くほど、暴力温泉芸者 『QUE SERA, SERA』に近いような…。

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 デイジーのlive更新してます。インプラント貯金さん、いつもいつもホントにありがとうございます。



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