11月19日(金)

「すべりこめ!関西!!」をキャッチフレーズに(笑)、鼻息荒く千歳空港に乗り込む私。
10時40分、スカイマークエアラインで伊丹空港へ。
乗り物の中で一番飛行機が好きな私は、もちろん窓側の席を所望。
離陸の瞬間、思わず「ハァ」と吐息が漏れる。顔はニヤニヤだ。
窓に貼り付いている内に大阪上空に飛行機は進む。
それにしても…伊丹空港って住宅街のすぐそばにあるのね。どんどん高度が下がって行き
民家の屋根がくっきり見える。干してある布団の柄まで見える。
「ただ今墜落中なのでは…?」という私の懸念をよそに、無事飛行機は伊丹空港に着陸した。内心ホッとした。

今回の関西行きの目的は、ミミマとくろきちさんに会う事。そして、ゆらゆら帝国のライブである。

すんなり大阪駅行きのバスに乗り込む。しかし一番の心配はそこからだ。無事ホテルに着く事が出来るのか…。
バスを降り、適当に歩く。もう、この「適当に」って辺りが道に迷っている証拠だ(笑)。
デパートがたくさん。人もたくさん。ホテルへの一番の近道は、「地下街泉のひろばのそばの出口」という事だけ
頭に入っている。とりあえず、地下に潜る。
……ここはどこでしょう?(笑)
どこがどこやら分からません。でも何故か、きちんとホテルに着く自信だけはあったりする。根拠のない自信。
地下街から行くのは断念して、再び地上へ。地図をコソコソ見ながら、カンだけを頼りに(地図の意味がないぞ)歩き回る事40分あまり。
やっとホテルの看板が見えた。フロントに行くと、「いましがた、お連れ様がお見えになりました」との事。
慌ててミミマの携帯に電話すると「今行くー」と元気なお返事が返ってくる。
外に出て待っていると、それらしき二人組が。
駆け寄って御挨拶。あはは、妙に緊張しました。くろきちさんは背の高い男前。ミミマはキュートな女前。
普段ネットでお話しているせいか、違和感というのを感じない。会った事ないのに、不思議だなー。
とりあえず荷物を部屋に置きに行った。

部屋に着いて少なからずびっくりした。まず、ドアが「木製」。
鍵を開けて中に入ると…トイレも風呂も見当たらない。
ネットで予約をいれたのだが、そういえば「バス・トイレ別」って書いてあったっけ…。
部屋とは別の所にありますよって事だったのね(笑)。どうりで宿泊費が異様に安いと思ったよ。

再び三人で、「とりあえずアメ村に行こう」という事に決定した。
ミミマが野生のカンを発揮して(笑)、道案内を努めてくれる。天気が良く、気持ちいい。
途中、神社かお寺の境内で、骨董市みたいなのをやっていた。
吸い寄せられるように、中に入り込んだ三人。豆仏のガネーシャを購入しました。
着脱可能な「体面座位仏」やら「獣姦仏」やら興味深いモノが沢山ありました(笑)。
カップラーメンを食べてる店番のオヤジをデジカメでさりげなく撮るくろきちさん。
「気軽に撮ってはる」というミミマの言葉が何故かツボにはいり、大爆笑だ。

電車に乗ってアメ村へ。う〜ん、若者がいっぱい。
小さいビルに、雑貨屋やら古着屋やらが沢山入っており、見ごたえたっぷりです。

タコ焼きを買って、三角公園で地べたに座って食べる。札幌のタコ焼きとは違う味に驚き。おいしかった。
車椅子のQちゃんと優しく話すくろきちさん。妙に感動(笑)。
その後、くろきちさんの友達がやっていると言うオカルトショップへ赴く。
妖し気空間に驚きを隠せないミミマと私(笑)。
ホルマリン漬けや、髑髏の置き物、棺桶に動物のはく製。店の奥にはカラスのダミアンがいる。
くろきちさんのお友達、タイキ君は手から御飯をあげていた。とっても仲良し君らしい。
タイキ君は笑顔が素敵な人でした。歯がポイントです(笑)。髪が腰まであって、ふとしたはずみで
その髪が手に触れたのですが、サラサラでした。一人ドキドキの私(笑)。
雰囲気があって、でも柔らかい話し方をするタイキくん。
「怖い事とか、店の中で起こったりしない?」と聞いたところ、「却って怖い事は起こらない。
結界が張ってあるようなモンだから」とのお答え。せいぜいポルターガイスト現象が起こる位だそうです。
私にはそれだけで充分怖いぞ〜。スモークの洗礼を受け、店をあとにしました。
お次はデッドのお店。以前、修学旅行に行く妹に命令して、行って貰った店だ。
店の名前を失念しており(今も失念中)、「ショウザンビル」というビルの名前だけを手がかりに
場所を尋ねるくろきちさん。そこもやっぱり小さなビルに小さいお店が一杯入っている所だった。
マスターにあげるTシャツを物色する。お店の女の子はとても感じが良く、ニコニコ応対してくれた。
沖縄に行って、今度はその足で北海道へというすごい旅行の経験があるというツワモノガール。
「北海道が好き」という事を聞いて、嬉しい気持ちになったよ。

関西に来る前に、「見たい所は?」とくろきちさんとミミマに聞かれ、
「通天閣とくいだおれ人形とグリコの電飾」と答えた私。ハイ、おのぼりさん全開です(笑)。
グリコの電飾とづぼらやと金龍という有名なラーメン屋さんで写真をパチリ。
写真を撮るくろきちさんは、道路に寝まる勢いで本職のカメラマンみたいでした(笑)。

くいだおれ人形は思ったほど服が汚れておらず、ニコニコ太鼓を叩いていました。
グリコの電飾は思ったよりも全然大きく、口を開けて眺めてしまい、まるでアホの子になった気分。
づぼらやのふぐは「これでもか!!」って位、道路にせりだしており、見てるだけで気持ちが昂揚する感じ。
すごいです。大阪。パワー全開の街。
三人で写真を撮ろうと、道行く人にお願いするとみな心よく引き受けてくれる。
何故かみんな「撮りますよ!ハイ!!チーズ!!!」と矢鱈と元気がいい。
私も見習おう(笑)。

ホテルのある梅田に戻り、腹ごしらえをする事に。
ライブ会場のHEAT BEATのそばのお店に入る。
おでんと明石焼きとおやじ焼きを堪能。もちろん忘れちゃいけない、ビールも。
明石焼きのうす味のタレは、そのまま飲み干してもいい位旨かった。
「大阪は食べ物がおいしい」って言うのを良く聞くけど、それはホントでした。
ミミマから林檎模様と不思議模様のピアスをいただく。可愛いぞ。すぐ着ける私。
ライブに一緒に行くはっちんより電話。もう開場しているとの事。
急いで出る。ここのお店はくろきちさんのおごりだった。紳士です。ジェントルマンです(笑)。

ゆらゆら帝国・ライブ

興奮さめやらぬまま、ホテルの向かいの焼き肉屋になだれこみ。
昼間は分からなかったが、ホテル前は夜はかなりのディープ空間だ。
客引きのおっちゃん。綺麗なおねえちゃん。妙にドキドキする(笑)。
入った焼き肉屋は本格的な韓国焼き肉のお店。
いきなりヤ○ザが目に入る。すごい。誰が見ても「その筋の方」と分かる風体。
緊張しながら席につき、注文はくろきちさんにおまかせ。店のおっちゃんはあんまり沢山の注文を
覚える事が難しいらしく(笑)、注文の途中で「ハイ、とりあえずここまでね」と切られたりした。
壁に「牛肉ステッキ」というはり紙を発見。大阪の焼き肉にはこういう名称のものもあるんだーと
感心していたら、「牛肉ステーキ」だった。ばかちんちん。
初めて食べたセンマイは不思議な味でドキドキした。
と、ジャミさんからくろきちさんの携帯に電話が入る。
代わってもらって、お話する事が出来た。想像してた通りの柔らかい喋り方のジャミさん。
「二日酔いになるまで飲まなきゃ駄目よ!」とえらそうに命令してしまった。ジャミさんごめん。
お話出来て、嬉しかったです。
大阪のホルモンっていうのは、牛のホルモンらしい。私がいつも食べてるのは豚ホルモン。
牛ホルモンは脂がのっているような気がしたけど私の気のせいかしら?
すごくおいしかったです。焼き肉万歳!

はっちんを駅まで送る。はっちんは細くてかっこいいナイスガールだ。ショートカットがとてもお似合い。
ドラムやベースもこなすそうだ。…惚れました(笑)。
その後、三人で酒やつまみ、アイスを買い込み、ホテルに戻る。
フロントで「お友達を部屋に入れちゃダメですかあ?」と聞いたら、「当たり前だ!」ってな顔で睨まれた。
ミミマとくろきちさんは後から忍び込んでくる事になった。
部屋に着いて、ものの5分も経たない内に、ノックの音が。あまりに早いので、結構びっくり(笑)。
首尾良く行ったらしい。すごいぞ、ミミマとくろきちさん。
ミミマはサワーで、くろきちさんと私はビールで乾杯。
その後は杏露酒に移行し、コップが足りなくなったので洗面所の歯磨きコップを拝借して飲み進む。
ゆらゆら帝国のライブのセットリストを、頭を突き合わせて思い出したり、兎に角色々なお話をした。
一時半位に、隣の部屋の人が「もう少し静かに」とドアをノックしながらのたまった。
小さい声で話していても、知らず知らず声がでかくなっているのか今度はフロントから電話。
ホラー映画の1シーンのように、黒電話を見つめる三人(笑)。
「両側のお部屋から何度も苦情が来ております。別のお部屋を御用意するのも無理なのでもう少しお静かにお願いします」と
矢継ぎ早に言われた。「もう寝ますから。すんません」と答え、みんなで洗面所に歯を磨きにいった。
今日初めて会った三人が、洗面所で歯を磨く。結構不思議な光景です(笑)。
紳士なくろきちさんは床で寝る事に。ミミマと私がベッドで横になりました。
緊張しました。ドキドキです。夜中に目が覚めた時に、お姉さんぶって布団をかけてあげたり(笑)。
ミミマはさりげなく寝言を言っていました。「うん」って(笑)。
くろきちさんは疲れたのか、いびきをかいてました。
こうして、「すべりこめ!関西!!」の一日目はふけていくのでありました…。

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