到着したのは、四年前にタイムマシンが派遣された同じ場所の約一時間後の時点。その時と唯一、違うことといえば、例の生存者の姿がどこにも見当たらないことだった。 もはや何もすることはない。街は未だにまぶたに焼きついたままの、以前見た廃墟と寸分変わらない。通信にも一切反応がない。 これほどの虚脱感を感じたことはかつてなかった。未来は変えられないのか。運命からは逃れられないのか。今までの四年間は一体何だったのだろう。 僕はそんなことを考えながらしばらくぼんやりテレビを眺めていた。画面は現在に切り替わり、アナウンサーは今僕が考えていたようなことを興奮気味に喋っていた。 |
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