毎年、一年間の総括として自分でランキングをつけているのだが、これらの本も少しでも繁栄できれば・・・・・・無理だな、来年でいいや。でも一冊くらいは・・・・・・と欲をかいてみたり。
<国内編>
上位のランキングに入っていたものはほぼ予想通りであったものの、その他の本は全くの予想外のものばかりで面白かった。ただ、ひとつ残念に思ったのは上位に横山秀夫氏の「震度0」が入っている事。これは何が不満かと言えば、横山氏の本の中では「震度0」という作品はさほど上位に位置する作品だとは思えないからである。よって、今回のランキングにより初めて横山氏の本を取るという人がいたとき、この作品から横山氏の価値が決まってしまうというのは何ともやるせない。
未読作品で気になったものは佐々木譲氏の「うたう警官」(角川春樹事務所)。これは今から買うか、文庫落ちを待つかが悩みどころ。また光原百合氏の「最後の願い」も興味があるのだが、こちらはたぶん文庫落ちで買うことになるだろう。
<海外編>
海外作品については一位の作品も驚いたし、他の上位にランキングされた作品についても未読作品があり、かなり興味深いものであった。
その中でさっそく買ってみようと思ったのがジェイムズ・カルロス・ブレイクの「無頼の掟」(文春文庫)。・・・・・・実は今日、買ってきた。今年中に読めるかどうかは微妙なところ。
そしてもう一冊、ジャック・カーリイの「百番目の男」(文春文庫)も捜してみたのだが、本日は見つからず。明日以降、探し回ろうと思っている。
今年の海外ものでは文藝春秋、特に文春文庫が強かったなという印象であった。逆に伸びなかったなと思ったのは論創海外ミステリ。あれだけ冊数を出したのに、全然ランキング入りしていないというのもどんなものなのか・・・・・・
2005年12月9日 グランジェというよりジャン・レノ
本日の購入本
「ベスト・アメリカン・ミステリ スネーク・アイズ」
ネルソン・ドミル&オットー・ペンズラー編(ハヤカワ・ミステリ1779)
「狼の帝国」 ジャン=クリストフ・グランジェ(創元推理文庫)
本当に読むのかよ、と突っ込みつつも買っているのが「ベスト・アメリカン・ミステリ」。もうこれで三冊目か。積読当然のこの一冊。本棚でかさばるこの一冊。いつ読むんだよ、この一冊。あなたのお家にも一冊いかが?
ジャン=クリストフ・グランジェの本も三冊目。「クリムゾン・リバー」「コウノトリの道」といった前作を憶えている人はいるだろうか。私は、これらがツボにはまっていて、結構期待している作家の一人となっている。
「クリムゾン・リバー」が映画化されていて、ジャン・レノが出演していたため、カバー表紙に顔が出ていた。そして今作も「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」という映画の原作となっており、主演はジャン・レノ。そんなわけで、グランジェというと自然にジャン・レノの顔が浮かぶようになっている。
2005年12月8日 このミス、出ました
本日の購入本
「ゼロの蜜月 <新装版>」 高木彬光(光文社文庫)
「砂 漠」 伊坂幸太郎(実業之日本社)
「このミステリーがすごい! 2006年版」(宝島社)
という事で、色々とでていたのだが、その中でも待ちに待った「このミステリーがすごい! 2006年版」がついに登場!
で、さっそく読んでみたのだが、国内は順当ながら、海外のほうはかなりバラエティーにとんだ結果となっている。海外作品では購入してない本が数多くあるので、何冊かは今年中に入手したいと思っている。詳しくはまた週末くらいにでも追記したい。
2005年12月7日 おぉーっ! 西村健!!
本日の購入本
「劫火 上」 西村健(講談社ノベルス)
「黙過の代償」 森山赳志(講談社ノベルス)
「崩れる日なにおもう -病葉流れてⅢ-」 白川道(幻冬舎文庫 上下)
久々に西村健の新刊が登場だ! いや、もう西村氏の新刊なんて拝めないのかと思っていた。そう思いきや、なんとも分厚い新作が・・・・・・しかも上巻のみで! いや、あのデビュー作「ビンゴ」のような西村節を読むことができると否が応でも興奮してくる。ちなみに下巻は1月出版。
今年2作目のメフィスト賞作品が登場。日本と韓国との陰謀に巻き込まれた大学生の話、との事だが“日韓同時発売”って推されても別に・・・・・・。そういうのはあまり読者の興味を惹くところではないと思うのだが。まぁ、内容さえ良ければそれでいいのであるが。
しかし幻冬舎は早いなぁ。昨年、小学館から単行本で出た作品がもう文庫化されている。これで“病葉流れて”のシリーズが全て文庫で登場。一作目が文庫化されるのに何年かかったかと考えると、今回の文庫化がものすごい早く感じられる。現代の“麻雀放浪記”とも言えるこの作品、読み逃しのないように。
2005年12月6日 ディーヴァ、初短編集
本日の購入本
「クリスマス・プレゼント」 ジェフリー・ディーヴァー(文春文庫)
なんとディーヴァー今年二冊目の新刊。9月に出たばかりだというのに、早くもその作品を読むことができるのだから、なんともお得な事だ。
この新作はディーヴァー初の短編集であり、2003年に出版されたもの。しかも、リンカーン・ライム・シリーズの短編もあるというのだからファンは必見である。すぐにでも読みたいところなのだが、積読がたまっていて・・・・・・今年中に読めるかどうか微妙なところ。
2005年12月3日 本ミス
今日は「2006本格ミステリ・ベスト10」(原書房)を購入。
恐れ多くも、感想を投稿していたために、なんと“ugnol”名義で掲載されているのだ! ・・・・・・今更ながら、このハンドル名は浮いてるなと。
本当は、投稿しているので献本としてこの本を贈ってもらえるのだが、本屋で書影を見かけてしまえば買わないわけにはいかないでしょう。あぁ、自分の名前が載っているだけで満足。これで内容なんてどうでもいいや・・・・・・
などといわずに、ランキングについて見てみると・・・・・・さすがにほとんど抑えていた本ばかりである。ただ、自分で投票する上で心残りだったのが、島田荘司氏の「摩天楼の怪人」を未読のまま投票してしまった事。今ちょうど読んでいる最中なのだが、これがまた面白い。投票前に読んでいれば、投票内容が変わっていたかもしれない。
日本のランキングは順当な結果であったが、今回の海外のランキングはちょっと内容が苦しいかなという気がする。今年は本格ミステリの海外ものは不作であったといいきってよいだろう。その中で気になった本がパトリック・クェンティンの「悪女パズル」(扶桑社ミステリー)。ただ、シリーズもののようなので、これだけではなく他とあわせて読んでみたいと思っている。さっそく調べてみようか。
というわけで、あとは来週発売の「このミス」を楽しみに待つばかりである。
2005年12月2日 今月の目玉は??
11月の新刊は漏れなく購入する事ができたため、心置きなく12月の新刊へと目を向ける事ができる。
今月の目玉と言えば、小説ではないが「このミス」と「本格ベスト」の2冊であろう。ミステリー読みとしては、この2冊は外せない。近年、注目されている本を逃しているようなことはないのだが、それはあくまでも国内のミステリーに限る。やはり、外国のミステリーは落としているものが多い。これらを参考に、今年中に読んでおくべきものを読み逃さないように気をつけなければ。
小説では、文春文庫からのジェフリー・ディーヴァーの短編集、実業之日本社からの伊坂氏の新作「砂漠」とそんなところだろうか。まぁ、他にもいろいろと買おうとは思っているのだけれど。
もう、年末ということで、買うだけではなく読むほうもスパートしなければ!!