<内容>
黒星警部は旅の途中、フリーライターの葉山虹子と知り合い、思いもよらず山奥にある鬼面村へとおもむくこととなる。その村で黒星と葉山は不思議な数々の事件を目にすることとなる。仲たがいする村長と、資産家となって戻ってきたその弟。そしてその弟が連れてきた怪しげな魔術師は奇妙な術を使うといい、実際に合掌造りの家一軒を消失させてしまう。さらには、村に戻ってきた村長の弟を襲う過去からの復讐者までが入り乱れ、密室殺人事件やら、なんやかやと・・・・・・。そして一通り事件が落ち着いたと思われたとき、黒星が導き出した真相とはいったい!?
<感想>
昔の作品が新版となって復活したので、さっそく購入して再読。黒星警部が登場する最初の長編作品。
この黒星警部、主人公を張ってはいるものの、決して名探偵というような人物ではなく、それどころか警察からはお荷物扱いされている人物。推理小説マニアで、たいした事件ではないものを大ごとにし、“密室、密室”と声高に叫んでは、周りから敬遠されるという人物。そんな黒星警部が休暇中にフリーライターの葉山虹子と知り合い、鬼面村で起こる事件に遭遇することとなる。
全体的な雰囲気はコメディ調。そうしたなかで起こる事件はそれなりのもの。建物の消失、密室から消える魔術師の謎、生者か死者か? 過去からの復讐者、とてんこ盛り。一見、陰惨な事件のように見えるが、黒星警部が放つコメディ調の雰囲気が、現場の状況をシリアスにさせないまま話が進められてゆく。
読んでいる時は、やたらと気絶させられる黒星警部といい、全体的の雰囲気と言い、ミステリとしてどうかなと感じてしまった。しかし、事の真相が明らかになると、なるほどとうなずける内容。これは正統派ミステリというわけではないものの、うまく創り込まれているなと感心させられる。さらには最後の最後まで油断ならない展開もお見事。意外と読み応えのある、黒星警部の活躍を描いた作品。
<内容>
フリーライターの葉山虹子は取材のため“猿島”へ上陸するが、帰りの船に乗り損ね、島に取り残される。途方に暮れる虹子であったが、唯一島に住んでいるという猿谷家の人に出会い、猿島館に迎え入れられる。そこには猿谷家の当主・藤吉郎とその後妻と連れ子、藤吉郎の前妻との間に生まれた息子夫婦とその息子(藤吉郎の孫)、さらには使用人夫婦と看護婦が住んでいた。虹子が猿島館で彼らと共に暮らし始めると、不可解な殺人事件に遭遇することに! しかも密室!? そこに現れたのは、本土から脱走した猿を追ってきたという黒星警部。“猿”が起こしたと思しき事件を追っていくと・・・・・・
<感想>
新装版で再読。猿島で黒星警部が珍推理を連発!? かと思いきや、今回はやたらと猿にこだわっているがため、誤った推理は一方向のみへ押し込まれていったような。
全体的に、あまり見栄えのしないミステリという感じではあったものの、そこはうまく海外の古典名作ミステリのネタを絡めることにより味を出している。モルグ街やまだらの紐、さらには“Yの悲劇”のネタまでもが登場する。
真相については、面白い動機も交えているものの、ちょっと脱力系過ぎるかのような。ただ、黒星警部シリーズであればこんな感じが普通か。最後の大団円はシリーズ前作の鬼面村と同じ展開のような・・・・・・というか、もはやそれがお約束?
<内容>
妻に5千万円の保険金をかけていたM。妻をうっとおしく思い始めたMは愛人を利用して妻を殺害し、5千万円を手に入れる。警察と保険会社の目をうまくごまかしたMであったが、謎の脅迫者によって悩まされることに。しかし、Mはさらなる殺人計画を実行しようとし・・・・・・
<感想>
「仮面劇」のほうは講談社文庫で持っていて既読だったのだが、改題したものとは知らずにこの「毒殺者」を買ってしまった。ただ、読んだのがずいぶん前のことで、感想も書いていなかったので再読してみた。
折原氏らしい作品。近年書いている“○○者”というタイトルを付けて改題したように、実際に起きた事件をモチーフとして描いている。ただ、後年に書かれた“○○者”のシリーズほどルポ形式はとっておらず、普通の小説らしい書き方がなされている。物語は、謎のM氏と、自分が罠にかけられていると疑い始める人妻のパートとが交互に展開される構成。
また、話は大きく分けて三幕に別れているのだが、第一幕は発端、第二幕がメインパートとなっている。第三幕は話の流れからして、余分のようにも思えたが、最後まで読んでみると全体で一つの流れだと納得させられるものとなっている。
M氏の正体とか、殺害されることに恐れを抱く人妻の行く末、さらには隠された秘密といい、なかなか読みどころは多い。いつもながら折原氏の作品を読む際には、騙されまいと思って読み進めていくのだが、それでもなかなか全てを予想することはできない。なかなかうまく描かれている作品であると感じられる。トリカブトを使った保険金殺人事件をモチーフとして描いているのだが、現在においても保険金殺人事件というものがしばし起きているので、物語に古臭さは感じられない。意外と、“今”を描いたミステリのようにも捉えられてしまう。
<内容>
小田桐葉子は月村道夫という男と籍を入れないまま一緒に暮らしてきた。しかしある週刊誌に掲載された偶然写ってしまった一枚の写真がきっかけで月村道夫の姿がある者の目に触れることとなってしまう。そして道夫はというと体調不良が悪化し病院に入院する事に。葉子は道夫が何かを隠しているという事を感じ、それを調べ始める。すると道夫が通っているといったはずの大学の講師の仕事というのを実はやっていなことがわかり、二重生活を送っていたらしいということが判明する。それはどうやら20年前に起きた赤ん坊の誘拐事件に関係があるようなのだが・・・・・・
<感想>
文庫で買って、一時期積読になってしまっていたのだが読んでみるとこれがなかなか面白かった。ここ何年かの折原氏の作品のなかではかなり良い作品であったと思える・・・・・・といってもすでに10年前の作品なのか。
本書も折原氏が書く作品だけあって、一癖も二癖もある内容となっている。しかしそれでも従来の折原氏の作品からすれば技巧といった面では抑え気味になっているのではないだろうか。ただ、その技巧を抑え気味にしていることによってストーリーが引き立つようになっている。なんといっても本書はその内容が面白く、リーダビリティがある作品となっているのだ。
とにかく息をつかせぬ早い展開が読む側を魅了してくれる。子供を誘拐するものが現れるのだが、犯人が一人だけなのかそれとも複数いるのかと惑わされる。さらに謎の過去を持つ男や、必要に人々を追いまわす殺人鬼の女などが登場し、いったいそれぞれの間にどういう人間関係が秘められているのかと徐々に複雑な様相をていし、最後には一気に大団円を向かえ全てが明らかとなる。
最近の折原氏の作品というと、何か余計な要素が多いと感じられる。それは“トリックメーカー”と呼ばれるゆえの著者の苦悩が感じられる部分であろう。しかし、この作品を読めば十分物語だけでも読者を惹きつける作品が書けるのではないかと感じさせられる。まだまだこれからも良い作品を書いてくれるだろう。
<内容>
「お返事がないので、またお手紙を差し上げます」熱狂的な女性ファンから次々と届くファンレター、断っても断っても執拗に講演を依頼してくる図書館司書。謎の覆面作家・西村香をめぐって起こる怪事件の数々。はたして作家は男なのか? 女なのか?
「覆面作家」 (1991年4月号問題小説)
「講演会の秘密」 (1991年 鮎川哲也と十三の謎'91:東京創元社刊 覆面推理作家改題)
「ファンレター」 (1992年11月号 小説City)
「傾いた密室」 (1994年1月号 野生時代)
「二重誘拐」 (1994年8月号 野生時代)
「その男、凶暴につき」 (1995年 9月15日 別冊小説宝石:覆面強盗改題)
「消失」 (書き下ろし)
「授賞式の夜」 (書き下ろし)
「時の記憶」 (書き下ろし)
「エピローグ」 (書き下ろし)
<内容>
ダイビングの最中、妻美智代とその不倫相手の編集者佐伯に見殺しにされた推理作家・風間春樹は、無人の八丈小島で意識を取り戻す。脱出しようと泳いで八丈島に向かうが、漂流してしまう。すると死体二体を乗せたゴムボートに遭遇する。死体は持ち物から湯原透とその妻らしいとわかる。なおも風間が漂流しているとセーラ号というヨットに辿り着く。セーラ号のヨットの中には航海日誌がありその内容を読むと娘をひき逃げされた三田村夫妻が復讐のために湯原透とその妻を拉致し、ヨットに乗せ、彼らに死刑宣告をして大海原にゴムボートで放り出したことが書かれていた。そしてヨットの中にはその三田村夫妻が・・・・・・
復讐鬼と化す風間春樹。呼び寄せられる風間美智代と佐伯、三田村夫婦。再び航海をするセーラ号。そして湯原透を探す探偵。最後に生き残るのははたして・・・・・・
<感想>
折原氏の本の中で最低売り上げを記録した本!!
それはともかくとして、内容のほうは「最近叙述トリックもいまいちかな折原氏」といいたくなる。前半部分は結構どきどきさせてくれるのだが後半それを収束しきってない。意外性を期待させる内容なのに、あれーって感じで。生死不明でどうなったのかよく分からない人たちもいるし。なんとなく結末が納得いかなかった一冊。(最低売上もしょうがないのか?)
<内容>
わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!二人同時に復讐するには、あの方法しかない−男に妻も子供もいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。重婚をテーマに男女の息づまる駆け引きをスリリングに描く多重心理ミステリー。折原一・新津きよみ、おしどり作家、初の合作が実現!
<感想>
話はある女性が夫の浮気を調査してほしいと依頼するところから始まる。その調査対象者の男性は他の場所で女性と生活していることがすぐに調査によってあばかれる。それを知った妻と愛人である女性。その二人の嫉妬や怒りの供述が繰り返される。
と、ありきたりの不倫関係の仲を描いた内容が小説の半分以上費やされ、この話の中になにか折原氏らしい裏があるのだろうかと、いぶかしがりながら読んでゆくとそこに突然の落とし穴が!! なにかあると、疑いながら読み出したものの半ばが過ぎてただの不倫小説か? などどと思って油断していまった。確かに読んでいく途中に違和感のようなものを感じたのではあるが・・・・・・。そうきたか。ここの所、マンネリになってきたかのような折原氏の叙述トリックではあったが、今回は見事にだまされてしまった。ただただ脱帽。
<内容>
「101号室の女」
「眠れ、わが子よ」
「網走まで・・・」
「石廊崎心中(石廊崎の殺人者:改題)」
「恐妻家」
「わが子が泣いている」
「殺人計画」
「追 跡」
「わが生涯最大の事件」
<内容>
北アルプス、不帰ノ嶮にて、笹村雪彦は稜線から滑落し、死亡した。一緒に登山をしていた、笹村が務めていた会社の登山部“あすなろ岳友会”のメンバーにより、追悼集を作成することとなった。雪彦の母、時子もその追悼集に手記を載せることとなったのだが、息子の事を調べていくうちに、あることに気が付き・・・・・・
<感想>
単行本で出版されたときは、箱入りの2冊組追悼集として、凝りに凝った体裁が施されていた。文庫本だと外観は普通であるが、中身を見れば、地図、報告書、活動記録とその凝りようがうかがい知れる。
今回文庫で再読したのだが、その内容はというと・・・・・・装丁や構成の凝り具合に比べて、あまりにも普通。たいした捻りもなく、想像を超えることもなく終わってしまうところが非常に残念。
できることなら、1冊目の追悼集で問題編、それを受けた2冊目で解答編という風にもっていってもらいたかったのだが、そこまでの構成はなされていない。装丁と追悼集の体裁だけに力を入れ過ぎたのであろうか。
<内容>
ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に本当の真犯人がいるのだろうか?
<感想>
どす黒い、それにしてもどす黒い。内容自体は面白く、ページをめくる手を休ませない本書であるが、それにしても状景描写も心理描写もどす黒い。あまり読了後、スカッとするたぐいのものではない。それでもおもしろいのは事実だが。
一人の冤罪者を追うドキュメントでもあり、新聞記事、雑誌記事、裁判傍聴とノンフィクションのような状景が繰りひろげられるなか、折原氏らしいトリックの伏線が張り巡らされてゆく。さらには後半、それらが一気に紐解かれるのかと思いきや、ますます混迷の様相をていしてゆき、最後の最後ですべてが明かされる。ラストのスピード感と一気に謎が紐解かれる部分は見事である。(後半のそこまでにいたる部分がちょっと冗長だったような気もするが・・・・・・)
身勝手な心配であるが、「冤罪」の問題というのはさまざまなところで提起されているがこの作品はあくまでもミステリーとしてその「冤罪」というのを部分的に取り扱ったものであって、「冤罪」という社会問題に真正面から取り組んだ社会派的な物ではないのだろう。前半部分はいいのだろうけど、後半の河原輝男の様子はねぇ・・・・・・。とりあえず題名はさておき、この作品は折原氏特有のサスペンス小説ということでいいでしょう。
<内容>
知人であるフリーライターの葉山虹子に呼ばれ、黄色館へとやってきた黒星警部。その館には珍品を集めた秘宝館があり、そこに収められた“黄金仮面”を盗むという窃盗集団からの予告状が届いていたのである。館の主人に頼まれ(というか強制的に)仮面の警備をすることとなった黒星警部。しかし、肝心の黄金仮面は盗まれ、さらには殺人事件までが起きてしまう。しかもその殺人事件は密室で起きていたのである。狂喜乱舞する黒星警部をよそに、さらなる密室殺人事件が! 黒星警部は事件の謎を解くことができるのか?
<感想>
黒星警部シリーズ、新装版第3弾。この「黄色館の秘密」は、20年前に文庫(書下ろし?)で出版された作品。
このシリーズ、まっとうなミステリというよりは脱力系の内容のものとなっているのだが、今作は全体的に内容がひどい。シリーズのなかでも一番、ひどい内容なのではなかろうか。
何が悪いのかというと、とにかく話を無駄に引き延ばそうとしているところ。何かページ数の制約があったのか、無理やりページ数を稼いでいるように思えてならなかった。トリックに関しては、それほどひどいものではなく、黒星警部シリーズならではの、そこそこのもの。ゆえに、もっとページ数を短くして、しっかりと書けば、他のシリーズ作品と変わり映えしなかったと思えるのだが。文庫で出たという事もあり、何かいわくつきの作品なのだろうか?
黄金仮面の窃盗、閉ざされた雪の山荘、連続密室殺人事件、現れては消えさらには空まで飛ぶ黄金仮面、ちょっとした叙述トリック等々。色々な要素てんこ盛りの割には、なんでこんな感じになってしまったのやら。
<内容>
ノンフィクション作家・高峰隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。埼玉県の久喜市で起きている連続失踪事件を調査するなかで、15年前の童謡の事件との関連性が浮かび上がる。月曜日に女が消えること、現場に「ユダ」「ユダの息子」の眼もが遺されること。犯人はまた「少年A」なのか?
<感想>
「冤罪者」に続いて折原氏が送る、社会派サスペンス小説。本書では少年犯罪の顛末を題材に用いている。ただ、社会派という言葉を使ったものの本当にその題材を正面に捕らえているかというとそういうわけではない。また著者自身も社会派小説を描くと考えてかかれた作品ではないだろう。あくまでもそれを題材にした折原流サスペンス小説ということで間違いない。
過去と現在の犯罪が交錯するなか事件が進められていく。そして多視点によって事件が進行するなか“少年A”の父親の手記が平行して紹介されて物語は進行する。この構成は明らかに折原氏独特の表現法であり、必ずどこかで叙述トリックが使われているだろうと考えながら読み手側は読み進めていくことになる。そして後半読み進めていくにつれて事件のすべてが明らかになり作中に隠されたトリックにも・・・・・・
という具合に叙述トリックが使用されているだろうと読み手側にはわかっているにも関わらず、それをまっこうから書き上げる折原氏の度量はすごいものだ。内容だけで捕らえれば通常のミステリー小説でしかないものを構成の妙によって既存のものとは違う折原作品に仕上げてしまう。独自の手法・作法は衰えを知らずというところか。
今回の作品や「冤罪者」でもノンフィクション作家というのが登場する。また、他の作品でも著者の小説には“作家”が登場することが多い。このへんはどうしてもまたかと感じるところがある。これらの叙述作品は暗い雰囲気とか多視点による構成などと共通するところが多くある。よってせっかく題材をあれこれと変えても、全体の雰囲気が他の作品群と似たりよったりと感じられてしまう。それは作風であるというならば仕方がないが、せっかくの色々なアイディアがあるのだからそれをもう少しうまく生かすような強烈な一撃を望みたいものである。
<内容>
日照りに見舞われた夏。干上がったダム底の廃校で肝試しの怪談「百物語」を行った悪童たちは、とんでもない怪物を呼び寄せてしまう!それから二十年、再び廃校に集まった関係者たちを<復讐者>が一人また一人と屠っていく。犯人は誰か、その動機は?
「沈黙の教室」から五年、叙述トリックの粋を凝らして恐怖と謎を紡ぎあげる入魂のダーク・サスペンス。
<感想>
全編は恐怖を感じ取ることができないようなドタバタ劇であったが、後半には前半部分の謎や何者かわからない襲撃者などの存在によってスリルを感じ取ることができた。読みやすさは相変わらずであり、だましのテクニックも健在の折原氏である。
全体的に見れば佳作ともいえる作品ではあるが、無駄な部分が多すぎるのが難だったのではないだろうか。あまりに多くの登場人物と謎の要素を出しすぎてまとめきれない部分も多々あったように見えた。たとえは、秀才にまつわる部分(折原ファンならばまず読めたであろう)とか、那珂川映子の存在、二十年後の梓ゆきえ、後半の片岡校長と、絞り込めればかなりの秀作になったのではと思えるところが非常に残念であった。また、この教室シリーズは恐怖を主題にしているのではと思うのだが、せっかくの恐怖も頻繁に時間や部隊が入れ替わるとその恐怖も薄れてしまって、混乱の様相を呈してしまう。例えそれが著者の計算でありプロットであっても。もう少し、区切りを長めにしてもらいたかった。ところでセスナ機ってなんか関係あったの?