暗闇の教室


 日照りに見舞われた夏。干上がったダム底の廃校で肝試しの怪談「百物語」を行った悪童たちは、とんでもない怪物を呼び寄せてしまう!それから二十年、再び廃校に集まった関係者たちを<復讐者>が一人また一人と屠っていく。犯人は誰か、そしてその動機は?

 四人の中学生達(秀才、ラブホテルの息子ユースケ、いじめっ子の満夫、タクシー運転手の子の弘明)は墜落したセスナ機を探すと称して、干上がったダムの底の廃校へ行き、肝試しの怪談「百物語」を話はじめる。そして教師の高倉千春は生徒二人(赤沢厚子、梓ゆきえ)をつれて、入院している生徒桂木真知子の見舞いに行くが、その帰りに嵐によって立ち往生し、廃校へと避難する。折りしもこの時期、このあたりには連続殺人鬼「浦田清」と過激派のリーダー「那珂川映子」が出没しているという。また、一人廃校で講義を続ける元緑山中学校校長「片岡雄三郎」。廃校でのいたずら。遭遇。脱出。逃走。もう一つの緑山中学校。そして再び遭遇。

 二十年後、ひょんなことから記憶を失ってしまった教師千春は二十年前に何が起きたのかを知ろうとそのときの関係者たちを捜し話を聞こうとする。そんな中一つの提案があり、あの廃校でクラス会をしようという話が持ち上がる。そして集まる人々。二十年前の語られる真相。突然の襲撃。次々と殺されて行く二十年前の関係者達。なんのために! いったい誰が!! 彼らは廃校から逃げ出すことができるのか??


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