「ああーーーっっ!!」
 三本もの太い指を入れられると、さすがの悠人もきつく感じざるを得ない。
 優作の指が中で動くたびに、快感と鈍い痛みが同時に身体中を駆けめぐる。
「んっ……ぐっ、あふっ……あぐっ」
「きついか……?」
「だいじょ……ぶ……、うっ、くうっ!」
 苦しそうにしながらも、それでも悠人の後孔は三本もの指をくわえ込んだ。
 優作は指を抜き差ししながら、時々こねくり回す。
 そこからクチュクチュといやらしい音が立つのが聞こえると、悠人は与えられる快感とともに恥ずかしくなってくるが、同時にもっと激しくして欲しいと思うようになった。
 しかし、おねだりをするのも何となく気恥ずかしく、身悶えしていると、優作が耳元に口を寄せ、意地悪そうに尋ねてくる。
「ずいぶん柔らかくなって……。三本もの指が楽に入るぞ?」
「や……ふっ…あ…」
「どうする? このままイクか?」
「いじわる……言わないでよぉ……っ」
 苦しそうに悠人が懇願すると、優作は苦笑を漏らしてそっと指を抜いた。
 後ろを満たしていた感触がなくなり、悠人はびくりと震える。
 責め続けられたせいで、呼吸が荒い。
 優作は悠人の中から指を抜くと、ベッドの脇に置いてあるローションに手を伸ばした。
 初めの頃に使っていた女性の化粧用ではなく、正真正銘ソレ用のものだ。
 ローションの中身を手に取り、手のひらで温めると、ゆっくりと悠人の後孔に流し込む。
「ひっ……ああ……」
 手のひらで温めてあるとはいえ、どろっとぬるいものが後孔に入ってくる感触に、悠人は思わず身体を仰け反らす。
 ローションでさらに湿り気が増えたところで、いよいよ優作は自分のペニスをヒクついている悠人の蕾にあてがった。
 ゆっくりと押し込まれる巨大な優作のソレを想像し、悠人は恐くなって身体を強ばらせる。
 緊張で固くなっている悠人の耳元に、優作は軽くキスをすると優しい声で諭す。
「ゆっくりと息を吐いて……身体の力を抜いて……そう、そうだ」
 言われるまま、優作を受け入れようとして、悠人は肩の力を抜いた。
 柔らかくなった悠人の襞に、優作のペニスが徐々に押し込まれる。
「あっ……、あう……ふううっ……!」
「いい子だ。根本まで全部入ったぞ」
「ゆ、ゆうさくぅ……」
「動くぞ」
「んっ……」
 優作は最初はゆっくりと腰を押しつけたり引いたりしていたが、それだけで身体中が火照っている悠人が満足できるはずはない。
 物欲しそうに腰を振る悠人に応えるように、優作は更に激しく腰をスライドさせた。
「あはっ! あンっ! あっ! い、い、ゆ……さく……ああ!」
 喘ぎ声を出すたびに締め付けてくる悠人に、優作は更なる快感を悠人と自分に与えるべく、こねくり回すように動いた。
「ああン! やっ! ひあっ! ンくっ……」
 顔を紅潮させて悶える悠人の姿を見ているだけで、優作は絶頂を覚えるのに、更にきゅうきゅうに締め付けてくるのだから、たまったもんではない。
 優作は悠人の足を肩に乗せ、悠人の中の更に奥深くまで侵入した。
 自分の奥底までいっぱいいっぱいに入っている優作の感覚が、悠人の全身を甘く痺れさせる。
 突かれるたびに、脳髄にまで押し寄せる激しさは、朦朧としてきた悠人の意識をいやが上にも現実に引き戻す。
 やがて、下腹から脳髄にかけて痺れるような感覚がして、悠人の身体がびくりとはねる。
「ああっ! やっ! も、もう……」
「イキそうか?」
「イッ……ちゃ……っ!」
 激しく突かれるたびに、足の指先が痙攣するような絶頂に追いやられ、悠人は顔を手で覆った。
 掻きむしるように顔にあてている悠人の手を、優作の手がどける。
「イク時の悠人の顔が見たいんだよ」
 優作はそう言うと、激しく早く、悠人を突き上げた。
 突き上げられるたび、絶頂の淵に追いやられ、悠人はもう我慢の限界にきていた。
「ゆ…さく…。も、もう……、だ、め……」
「ああ……、オレもだ……」
「きて……っ。ゆうさく……っ! も、イッ……、あ、あ、あ……」
「悠人……」
 悠人を突き上げる優作の動きが、更に激しさを増す。
 苦しくなった悠人は、思わず優作の首筋を抱き締める手に力を込める。
「ゆ、さ……あ、あああーーーーーっっ!!」
 ともすればベッドから落ちそうになるほどのたうち回る悠人の身体を、優作はしっかりと抱き締め、奥の奥まで悠人と繋がる。
 絶叫とともに、悠人は全身を激しく痙攣させ、勢いよく精を吐き出した。


探偵物語

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