いつの日か
生まれ変わって
また 人の世に
生まれてきたとしたら
弟よ
今度こそ
無限の希望と可能性を
その両腕につかませてあげたい
あなたが どう思うか
わからないけれど
また あなたの姉に生まれて
今度こそ 後悔のない
惜しみない愛情を
あなたに そそぎたい
その時には
長い睫毛に いっぱいの涙をためた
あなたの顔を
見えぬ振りした
あの日の幼い私を
許してください
弟よ
あなたの その嘘を知らない
綺麗な瞳に
私はどんなふうに映っていたのでしょう
もう 逢うことはないけれど
やはり あなたは私にとって
たった一人の弟なのです
弟よ
蒼いほど白かった その素肌に
穢れない 綺麗な魂は
あなたの なぐさめになったのでしょうか・・・