空に恋する私がいる
どんな時にも
たとえ 曇り空でも
嵐の夜は
抜けるような夏の青空も
穏かな秋のあかね空の
靄のかかった冬の朝の
人は昔
そして
見上げれば
そこに空がある
雨空だっていい
ただ そこにある空に
恋焦がれている
眠れないまま
ずっと 見つめつづける
その力強い動きが 変化が
私を魅了して離さない
その照り返しまでも
私の心を浮き立たせる
その美しい雲の動きは
朝焼けの神々しさとも 又違う
めまぐるしいほどの
移り変わりも
全てが私をとりこにする
そのシンと肺まで届く
清浄な空気も 空の一部
夜空にきらめく星たちも
空を彩る宝石たち・・・
海から生まれてきたというけれど
私は空から生まれてきた
いつの日か還る空を
いつも見上げて恋しがってる