MOON嫉妬 MOON

遠い昔に過ぎ去ったはずの
つらい恋の終わりが
幾たびか 夢に現れ
壊れたビデオテープのように
いつも同じシーンを繰り返させる

『 二人は見つめあい
そして 目をそらす 』

『 ここで 彼の言ったセリフも
次に私が言うセリフも 』

『 二人の指先が  まだ    
触れ合っている事さえも・・・ 』

皆 知っていることなのに
時には涙を流して目を覚ます

今が不幸せなわけではない
違う結末を思わなかったわけではないけれど

たぶん わかってる
どんな風に 乗り越えようとも
いつかは終わる恋だったこと・・・

なのに
夢の中の私は
まだ 恋してる
まだ 思っている

そして その側(かたわら)で私は
けなげに恋する夢の中の私に
心のどこかで嫉妬している

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