後手四間飛車△１二香型
現在最有力と見られている手は△１二香である。（基本２図） ここから居飛車の有力手段は山田定跡、鷺宮定跡、５筋位取り、それと▲６八金の手待ちの四つである。
山田定跡は△３四銀とかわす筋で優劣不明。（変化３図） 同銀と取ってしまうと有名な王手飛車の筋があり振り飛車勝てない。（変化４図）
鷺宮定跡は△６四角と打てるため振り飛車有利。（変化５図） ただし▲３八飛には△５四歩が正しい。△４三銀には▲３六飛があり最終手の▲２三飛成りが好手で振り飛車指しにくい。（変化６図）
５筋位取りは互角の形勢。（変化７図）
▲６八金の手待ちは振り飛車が△５四歩と手待ちすれば鷺宮定跡より無く振り飛車指せる。
というわけで決して振り飛車が不利にはならないと思う。 △３二銀△５三歩型であることで居飛車の作戦を鷺宮定跡と山田定跡に限定している。 更に△１二香△６三歩型なので鷺宮の変化も互角以上で捌きあえる。