健康を守るために





  健康を守るために利用できるものは左図のようになります。国関係は主に厚生労働省、国立癌センターなどです。地方公共団体は主に県や市で、各々の管轄する保健所などです。個人では、健康についての知識が豊富な人や個人病院などです。他に社会福祉協議会のような団体もあります。皆さんはどのくらいこれらの施設を利用しているでしょうか。これらの施設は病気になったとき以外にも活用できるものがあります。例えば、保健所の健診などです。また、リハビリテーション施設も含まれます。












国と地方の役割分担

市町村

地域に密着したサービスについて、公民による総合的な提供システムの構築、調整等

住民の需要に即した基本的なサービスの提供

都道府県

広域性・専門性を有する事務事業の実施

市町村間の連絡調整、市町村への援助・指導

基本的な制度の企画立案や全国的な計画の策定、全国的に確保されるべき最低基準の設定

都道府県、市町村への援助、指導

高度なサービス、研究の実施

 次に国と地方の役割分担について考えます。厚生労働省によると左表のように役割が考えられています。これによると住民に直接ふれるのは市町村ということになります。役場・保健所などです。地方分権の流れの一つで、サービスに無駄を無くし、さらによりきめの細かいサービスを提供することが目的です。






厚生行政組織

厚生労働省

大臣官房、他9局、社会保険庁

審議会

人口問題審議会、医療審議会等

研究所、国立医療・社会福祉施設等

国立感染症研究所、国立癌センター、国立身体障害者リハビリテーションセンター等

特殊法人、特別認可・認可法人、公益法人

社会福祉事業振興会、社会保険診療報酬支払基金、日本赤十字社、健康保険組合等

地方公共団体

都道府県、市町村、政令市、特別区等

福祉事務所、相談所、保健所、保健センター、地方衛生研究所

 
  地方公共団体・国が健康に関するサービスを提供するための機関は、上表のようなものがあります。



  次に疾病の面から健康を考えてみます。その手がかりとしてウィンスロウの概念とクラーク・リーベルの疾病の5段階を用います。これらによると健康(疾病)は左図のように段階わけされます。例えば癌についてみると、適度な運動や多彩な食事が健康増進にあたります。喫煙や飲酒を控えることが特殊予防です。癌検診などが早期予防です。外科的切除などが重症化防止です。社会的な部分も含めて、社会復帰するための治療がリハビリテーションです。
  では実際どんな施設が、これらの段階をサポートしてくれるかというと、1次予防は主に保健所・保健福祉センターです。保健所・保健福祉センターは3次予防にもあたります。2次予防は病院・診療所です。病院・診療所はリハビリも行っています。










キーワード
オリジナルにまとめてみました。


厚生労働省
保健所
保健福祉センター

病院・診療所