Webゼフェ温21


リモージュ「皆聞いていたの!?・・・・・ごめんなさいねマルセル、喋っちゃって」

マルセル「いいですよ。僕気にしてませんから。それより新宇宙からサクリアを取り戻すっていうのは本当なんですか?」

リモージュ「アンジェリークが女王にならない方法はこれしかないの。アルフォンシアに送ったサクリアを引き上げればレイチェルが女王になるでしょう」

ゼフェル「オレの身体はどうなろうけどいいが・・・アンジェの身体と赤ん坊はどうなっちまうんだ?」

リモージュ「分からないわ・・・。でも現守護聖と女王の資質を持つ二人の子だもの!きっと大丈夫よ!」

ゼフェル「大丈夫なんて、簡単に言うなよ!オレは絶対アンジェも子どもも守って・・・そんで3人一緒に暮らすんだ!」

アンジェ「ゼフェル様・・・っ(思わず抱き付く)ううっ・・・ひっく・・・ひっく・・・」

ゼフェル「アンジェ!ぜってぇ離さないからな!」

レイチェル「アンジェ・・・ゼフェル様・・・(ゼフェル様羨ましい!←レイチェルの心の声)」

ランディ「でも・・・俺、本当のこと言うとレイチェルが女王になるの嫌だったんだ。俺だってレイチェルと離れたくないもんな!」

レイチェル「ランディ様(ドキドキ)」

ランディ「俺だって・・・・俺だって、レイチェルのことが・・・大好きだから、離れたくないんだ!」

ジュリアス「二人の女王候補が恋愛に現を抜かすなどどういうことだ!新宇宙はどうなるのだ!!(怒)」

アンジェ「(ビクッ)」

レイチェル「・・・・・・ずるい・・・陛下とマルセル様のことは許したのに・・・。ワタシ達だけ恋愛するなっておっしゃるんですか!?新宇宙に守護聖が見つかるまでずーっと二人っきりでいろっておっしゃるんですか!!」

アンジェ「レイチェル・・・・・」

レイチェル「ワタシ達だって・・・・ワタシ達だって女の子なんですよ!?いくら女王候補だって・・・・中身はただの女の子なんです!人なんです!ワタシ達は人を愛しちゃいけないんですか!?恋愛しちゃいけないんですか!?女の子・・・・ううん、人は、大好きな人と離れたくないのが当たり前じゃないですか!(瞳に涙をためながら)」

クラヴィス「ジュリアス、お前の負けだな。人は誰かを好きにならずにはいられない。それを認めるのだ。さもなくば呪うぞ・・・」

リュミエール「クラヴィス様、そんな恐ろしいことを爽やかに・・・。さすがです」

オスカー「爽やかか?(ボソッ)」

リュミエール「何かおっしゃいました?オスカー(にっこり笑いながらハープを構える)」

ランディ「レイチェル・・・(抱きしめ)(他の人は見えていないご様子)」

ゼフェル「(このままじゃまたWEBランレイになっちまう!)アンジェ!(むぎゅぅ)」

アンジェ「ゼフェル様・・・・(うるうる)」

レイチェル「ランディ様・・・・」

ランディ「俺達は絶対離れたりしないよ。きっと何か良い方法があるよ。だからそんな顔しないで」

レイチェル「そうですね。きっと何か方法があるはずですね」

ゼフェル「何か方法ねぇのかよ!オレ達が離れ離れにならない方法が!」

ロザリア「エルンスト、陛下どうかなりませんか?」

エルンスト「調べてみましょう!<キュピーン!>(エルンスト頭脳コンピューター作動)」

効果音「パラパラパラパラパラパラ(本のページをめくりまくってる音)」

エルンスト「・・・残念ながら、どの書物にも載っていません・・・(申し訳なさそう)」

アンジェ「そ・・・そんな・・・(涙目)」

エルンスト「・・・・ん?ちょっと待って下さい・・・・確か・・・・(何か思い出そうとしている)」

ゼフェル「どうしたんだ、エルンスト(期待)」

エルンスト「そうだ!ちょっと待っていてください・・・」

ナレーション「エルンストさんは図書館に向かった・・・そして少しして帰ってきた(速!)」

エルンスト「この本です。古くて、図書館の奥のほうにあったので見なかったのですが、確かこの本に昔の女王陛下のことが記されているんです。前読んだことがあったのですが・・・」

ルヴァ「あーこの本は私も見たことがありますねー。昔すぎて内容を覚えてないのですがねー」

ゼフェル「地の守護聖だろーがよ。おめー・・・」

リモージュ「それで、その本には何が書いてあったの?エルンスト」

エルンスト「(ぱらぱら)・・・あった!ここに、女王陛下になるはずだった人や宇宙の特例が書いてあるんですよ」

アンジェ「なるはずだった・・・?何か理由があってその人は女王になることをやめたんですか?」

エルンスト「ええ、この方もあなたと同じように試験の途中で当時の守護聖と結婚をしたそうです」

アンジェ「その方はそれからどうなったんですか?」

エルンスト「詳しい事は・・・公式の書類には残されていません。その後のことはその守護聖が書いた個人的な書物。要するに日記ですね。それに書かれているようです」

ゼフェル「そん時女王候補と結婚したのはどの守護聖なんだ?今そいつの家に日記が残ってるかもしんねぇ!」

エルンスト「・・・躊躇しますが、言いましょう。鋼の守護聖様ですよ。ですが、ゼフェル様、この間、私邸を改造してらっしゃいましたよね?その時、昔の屋敷の形をどれほど留めて置いてくれているかにかかりますよ?(ジロリ)」

ゼフェル「うっ・・・(たじたじ)」

ランディ「ゼフェル、たじろいでる場合じゃないぞ!すぐにお前の家に行ってその日記を探そう!」

ナレーション「そして皆は鋼の守護聖邸へ向かった」

ゼフェル「おい、どこ調べてもいいけど地下室とオレとアンジェのし、寝室だけは覗くんじゃねーぞ!!!(真っ赤)」

レイチェル「とりあえず、地下室はいきませんから。あそこは命がいくらあっても足りないじゃないですか」

アンジェ「え?どうして?別に危険な事はないわよ(不思議そう)」

ランディ「アンジェは知らないのかい?ゼフェルの作るメカはよく爆発するんだ。君もゼフェルがメカを作ってる時にはそばに寄らない方がいいよ」

ゼフェル「テメーら何勝手なことアンジェに吹き込んでやがる!それに“地下室は”って、寝室も見るんじゃねぇ!!」

レイチェル「うわー、何これ!ベビーベッドがもう置いてある〜(勝手に寝室をのぞいている)」

ゼフェル「だから寝室を覗くんじゃねーっつってんだろーが!!(慌ててドアを閉める)」

エルンスト「日記は寝室にないでしょう。あるとすれば・・・書斎か物置でしょうか(さっさと奥に入っていく)」

オスカー「そうとも限らないぜエルンスト。案外お嬢ちゃんの部屋にあるかもしれないぜ?仕方ないな、俺はお嬢ちゃんの部屋を探そう(いそいそ)」

リュミエール「オスカー、あるわけないでしょう?下心見え見えではしたないですよ?(にっこり)」

レイチェル「そうですよ、オスカー様。アンジェの部屋を覗いたら殴りますよ(にっこりと笑いながら金属バットを構える)」

ゼフェル「オスカー!少しでもアンジェの部屋をのぞきやがったらロケットランチャー打ち込むからな!!!」

リュミエール「大丈夫ですよゼフェル、レイチェル。オスカーはこの通り柱にくくりつけておきましたから(にっこり)」

マルセル「それより早く日記を見つけないと!」

ゼフェル「おう!そうだな」

アンジェ「私書斎を探してみますね」

ゼフェル「おめー、あんまり無理すんなよ。休んでていいんだぜ」

レイチェル「大丈夫です!アンジェが無茶しないようにワタシが見てますから。ゼフェル様は安心して埃っぽい物置を探しててくださいv(さりげなくゼフェルを追い出そうとしている)」

ゼフェル「おめーオレをアンジェから遠ざけようとしてんな?けっ、おめーこそランディヤローと仲良く物置探せよ!」

レイチェル「ランディ様とはいつも仲良くしてるんです〜。たまにはアンジェと仲良くしたいんですよ!」

ゼフェル「反対だろ!いつもアンジェと仲良くしてんじゃねーか!たまにはランディと仲良くしろ!」

レイチェル「反対って!私のランディ様への愛を疑うつもりなんですか?!ひどすぎです!ワタシとランディ様の愛の前にはミジンコ一匹は入れる隙間なんかないんですからね!!」

ランディ「レイチェル・・・俺嬉しいよ!!(感動)」

ナレーション「そして二人は手を取り合い見詰め合った」

ゼフェル「だぁぁぁ!いちゃつくなら外行きやがれ!外!(怒)それか物置探してきやがれ!!(激)」

アリオス「おい、ゼフェル。お前も怒鳴ってる暇があったら探した方がいいんじゃねぇか?こうしてる間にもアンジェリークが女王になる時が近づいてるんだぜ」

レイチェル「そういえばゼフェル様・・・この間の私邸大改造の時、先代の守護聖様の持ち物だったと思われる骨董品とか書物とかをルヴァ様や商人さんにあげてませんでしたっけ?邪魔だとか何とか言いながら(はたと思い出した)」

ゼフェル「そう言えば・・・って!何でおめーがんなことしってやがるんだよ!!」

レイチェル「ワタシの情報網をバカにしないでくださいね!・・・ってただアンジェから聞いただけですけど」

ロザリア「まったくあなた達はいつまでケンカしているつもりです?アンジェリークが困ってますわよ」

アンジェ「ゼフェル様早く日記を見つけないと・・・(うるうる)」

ゼフェル「そ、そうだな!探そうぜ、アンジェ!(アンジェの手を取り書斎へ向かう)」

効果音「さあそれからどーした??」

レイチェル「何でワタシ、物置をあさらなくちゃいけないのー!ゼフェル様を追い出してアンジェと仲良く書斎で遊ぶ予定だったのにぃ〜(ブツブツ)」

ランディ「まあまあ。いいじゃないかレイチェル」

レイチェル「う〜〜・・・。まあ、ランディ様と一緒だからいいんですけどぉ・・・(ぶつぶつ)」

ナレーション「そしてその頃のゼフェ温カップルは?」

ゼフェル「書斎なんて使ったことねーからなぁ。っつーかエルンスト邪魔だ(アンジェと二人っきりだと思ったのによぉ)」

エルンスト「・・・・・・(日記を探すのに夢中で聞こえていない)」

アンジェ「これでもないし・・・これでもない・・・っと。うーんどこにあるのかなあ?(こちらも真面目に探索中)」

ゼフェル「(って真面目に探してねーのオレだけかよ・・・。オレも真面目に探すか・・・)」

アンジェ「そういえば日記を書いた守護聖様のお名前って分かるんですか?ただ日記と言われてもその人が書いたどうか分からないと思うんです」

オスカー「お嬢ちゃん!?」

リモージュ「ぎくっ」

ナレーション「いつからいたの?」

アンジェ「あらおそろいでどうしたんですか?」

ロザリア「勝手な行動をとらないで」

リモージュ「あっ」

マルセル「アンジェ・・・じゃない、陛下。だからそんなカッコウしててもすぐ見つかるって言ったのに(ため息)」

アンジェ「それって・・・スモルニィの制服だわ・・・(呆然)」

リモージュ「うふっ。久しぶりに着ちゃったvvそれどころじゃないの!宮殿で見つかったのよ、日記が!」

アンジェ「ほんとですか!?じゃあこれで・・・」

リモージュ「そうね!読んでみるわ。・・・・・・私の寝室に置いてきちゃったみたいv」

ロザリア「「置いてきちゃったみたいv」じゃないわよ!すぐ寝室に行きますわよ!」

ナレーション「そして皆はまた女王の寝室に戻っていった」

アンジェ「陛下の寝室に私なんかが入ってもいいんでしょうか・・・(オロオロ)」

ゼフェル「さっきも入っただろ。今更気にすんな」

アンジェ「そうですね。じゃあ遠慮なく・・・(リモージュの寝室へ行き、ベットに入る)」

ゼフェル「・・・っておめーいきなり何ベッドに入ってんだ!オスカーみてぇなことしてんじゃねぇよ」

オスカー「ふっ。お嬢ちゃん。相手ならいつでもOKだぜ?」

ゼフェル「てめー、アンジェの隣で寝ていいのはオレだけだ!!(蹴)」

リモージュ「オスカー、変なことしたら即刻女王の権限でしばらく老人人口の多い惑星に飛ばすわよ♪(怖い笑み)」

オスカー「じょ、冗談ですよ陛下!(汗)さて、冗談はこのくらいにして日記を読むとするか」

リモージュ「えーっと・・・、我、これほど自分の司りし力を誇りに思うことなかれ・・・。・・・・・・もー!!もっと分かりやすい書き方できないのかしら!?(日記を投げる)」

ロザリア「陛下!キレてる場合ですか!全くもう、あんたはスモルニィ時代から勉強が嫌いだったんだから」

アリオス「ちょっと貸しな。ほ〜〜・・・。前の鋼の守護聖は、今のと違ってちゃんとしてたんだな。一日一日の日記や今日は誰それのどこどこにサクリアを送って、その量なんかも記されてるぞ・・・しかも、その日食った飯のメニューと作り方まで・・・女並の神経質さだな(汗)」

ゼフェル「鋼の守護聖だからって皆が皆オレと同じ性格してるワケじゃねぇぞ。で、肝心の女王候補との結婚の話は書いてねぇのかよ?」

アリオス「待ってろ。今探してる(パラパラパラとページをめくる)」

ゼフェル「だ〜〜〜〜〜!!さっさと見つけろよ!こうしてる間にもアンジェはなぁ!!」

アリオス「ん?これは・・・?」


〜続く〜