Webゼフェ温20
「リュミエール!腕力に物を言わせるのは止めた方がいいぜ。「水の守護聖様」なんだからな。金髪のお嬢ちゃんもそうやって武器を出すと栗色の髪のお嬢ちゃんが悲しむぜ(汗)」
「(泣きそうな顔)」
「お前ら出て行けよ(怒)」
「すみません、お騒がせして。さ、オスカー帰りますよ(首根っこ捕まえ引きずっていく)」
「離せ、リュミエール!俺を荷物のように扱うな!」
「いっけない!ランディ様を置き去りにしてきちゃったんだわ!それじゃアンジェばいば〜い♪ゼフェル様、アンジェを泣かせないでくださいねっ」
「アンジェを泣かせたのはおめーだろうが!!(去っていくレイチェルに怒鳴る)」
「レイチェルってばランディ様を置き去りにするなんて・・・」
「あれ、今レイチェルが来なかったか?・・おかしいなぁ。こっちから声がした気がしたんだけど」
「レイチェルならおめーを置き去りにしたことを思い出して(やっと)出て行ったぜ」
「えっ?そうなのかい!?じゃあな!(爽やかに去ってゆく)」
「「置き去りにした」って言われても爽やかなヤツだな・・・」
「ランディ様って怒る事あるんでしょうか?」
「あるぜ。っつーかオレには怒ってばっかだな。最近はそうでもねぇけど」
「そうなんですか?ランディ様でも怒ることってあるんですね」
「女王試験が始まる前は毎日ケンカしてたんだ。僕は仲裁役で大変だったんだよ。大人になったよね〜二人とも(しみじみ)」
「どわっ!?マ、マルセル!?いきなり沸いて出んなよな・・・・」
「ゼフェルってば人が沸いて出るのはここ(WEBゼフェ温)の特徴なんだからいい加減慣れなよ」
「何なんだよその変な特徴は」
効果音「みなさま〜大変お騒がせいたしてま〜す!新聞、雑誌ぃ、何でも交〜換!」
「あ、新聞出さなくちゃ(パタパタパタと走り出す)」
「あっ!そんなんオレが出しといてやるから、おめーはマルセルの相手してろ?な?」
「あ、すみません。マルセル様。お茶も出さないで(しゅん)今お茶とお菓子を準備しますね(やっぱり走り出すアンジェ)」
「だから走るなって!!転んだらどうするんだよ」
「きゃあっ」
「危ねぇ!(間一髪アンジェを支える)」
「あ・・・有難うございます・・・(///)」
「ったく、ヒヤヒヤさせんじゃねぇよ(抱きしめ)ただでさえおめーのこと心配なのに・・・。今おめーの腹には赤ん坊もいるんだぜ、自覚しろよ」
「ごめんなさい、ゼフェル様(しゅん)」
「・・ま、オレがそばにいるときは安心してもいいからな。オレがお前のこと守ってやるから・・・(ちょっと照)」
「ゼフェル様のそばなら安心です(///)」
「何だか僕、存在忘れられてるみたい。帰ろうかな?そうしよう(リモージュの口癖がうつった)」
「あら、マルセル様いつの間にかお帰りになってしまったみたいです・・・お茶もまだお出ししてなかったのに・・・」
「別にいいじゃねぇか。どうせすぐまた来るだろ」
「そうですね。その時に今日の分までお茶とお菓子を用意しなくちゃ」
「これじゃ、ほんといくら茶と菓子があっても足りねーな(苦笑/もしかして・・・アイツらって茶と菓子で出来てるんじゃ・・・?)」
「頑張ってお菓子作らなくちゃ。自分の子どもにもたくさん作ってあげたいなv」
「オレには作ってくれねぇのか?(ちょっと拗ね)」
「え・・・だって、ゼフェル様は甘い物が嫌いだから・・・(オロオロ)」
「バーカ、冗談だよ (ほっぺにちゅv)」
「みゅう〜〜〜〜(テレながらゼフェルを睨む)」
「ぷっ。おめー睨んでも全然迫力ねぇ。それどころか・・・可愛いくらいだぜ(またまたちゅっv)」
「恥ずかしいです・・・」
「恥ずかしがると余計・・・可愛くみえるじゃねぇか(メロメロ)」
「ゼフェル様のいぢわるぅ・・・・(と言いつつ抱きつくv)」
「(だーもー何でコイツはこんな可愛いんだ———っ!ほっておけねぇよなぁ・・・・誰が近づくか分かったもんじゃねぇ)」
効果音「ピンポーン!(玄関のベル)」
「誰だよ?(邪魔するのは)レイチェルか?でもレイチェルならベル鳴らさずにいきなり来るよな」
「はーい、どなたですか?(玄関を開ける)」
「アンジェリーク、おくつろぎのところ申し訳ありませんが、至急王立研究院へ来てくださいませんか?」
「えっ、何かあったんですか?」
「あなたに新宇宙を見ていただきたいのです。レイチェルにも伝えました」
「はい。分かりました。(何があったのかなぁ・・・?)」
「・・邪魔しやがって・・・(怒)おいアンジェ!オレも行くぜ!!」
「いえ、今回は女王候補だけとの陛下のお達しです。ゼフェル様はご遠慮くださるようお願いします。そのかわり守護聖全員に謁見の間に集まるようとご命令が出ています。間もなく使いの者が来るかと・・・」
「ゼフェル!よく分からないけど守護聖は謁見の間に集まるようにって・・・あ、エルンストさん」
「何だと!?オレはアンジェといたいんだよ!!(何でいつも邪魔が入るんだ———っ!!)」
「ゼフェル様!今は個人的な感情で物を言っている場合じゃないんですよ!アンジェ、一緒に王立研究院に行こうv」
「ゼフェル様・・・私も一緒にいたいです・・・(消え入りそうに小さな声)」
「アンジェ・・・(抱きしめ)オレもおめーと離れたくないぜ!」
「ゼフェル様・・・・・」
「コ、コホン。お二人とも今生の別れと言うわけではないのですから・・・(ちょっと赤面)そんな大げさに別れを悲しまなくてもよろしいでしょう」
「そうだよ、アンジェ。新宇宙が大変なことになってるんだよ。早く王立研究院に行かないと(と言いながらゼフェルをアンジェから引き剥がす)」
ナレーション「そんなわけで一同はそれぞれ出かけていきました」
「まず結論からお話いたします。アンジェリーク、レイチェル、お疲れ様でした。新宇宙の育成は成功しました。あとは聖獣が目覚めるのを待つばかりです。我々の計算によりますと今晩には覚醒するかと・・・」
「え!?ほんとに!?先週の土の曜日に見たときはそんな傾向なかったのに・・・」
「しかしすべてのデータがそれを示しています。・・・それと驚くべきことがもう一つ・・・」
「一体何なんですか?」
「・・・新宇宙からの精神反応は明らかにアルフォンシアのものなのです」
「そんな!!アンジェは試験は放棄したから均衡を保つ程度の育成しかしてないから、ルーティスのほうが成長しているはずなのに!!」
「我々も驚いています。現在原因を調査中ですが・・・。しかし原因が何であれ今のままでは新宇宙を治めることができるのは、アンジェリーク、あなた以外にはいないのです」
「そんな・・・・っ。女王になったらゼフェル様と離れ離れになってしまう・・・(じわっ)」
「アンジェ・・・」
ナレーション「そのころ謁見の間では・・・」
「みんな・・・・大変なことになったのよ」
「え!それは大変だ!!!・・・・・・で、何が大変なんですか?陛下」
「おめーなぁ、お約束なボケかますんじゃねーよ!バカランディ」
「皆様、お静かに。大変なことというのは育成中の新宇宙のことなのです」
「そうなの。実はね・・・・・・」
ナレーション「と説明は進んでいった・・・・」
「・・・んだよ。じゃあアンジェは女王にならなきゃいけねーってのかよ!?女王試験を放棄したのに!!!」
「そういうことになるわね。聖獣と育成者はいわば一心同体。彼女以外には聖獣の声を聞くことすらできないわ」
「まだ原因はつかめてないけれど、今夜中にルーティスの精神は消滅してアルフォンシアが覚醒するわ。・・・新宇宙は生まれたばかりの赤子、導くものがいなければたちまち崩壊してしまうわ」
「・・・それが新宇宙の意志ということか」
「ええ、おそらく新宇宙自身がアンジェリークを望んでいるのよ」
「・・・じゃあレイチェルがアルフォンシアを引き継ぐってのは不可能なのか?」
「無理でしょうね・・・おそらくレイチェルにはアルフォンシアの声は聞こえないわ・・・」
「だってよぉ!これから新宇宙はずっと存在し続けるわけだろ!?そしたらこの宇宙みてーに女王交代もあるんだろ!?つーことは変わりはいるんじゃねぇのかよ!?」
「・・・今の新宇宙には守護聖はいないわ。その宇宙の均衡を保つことができるのは生みの親である彼女以外難しいと思うの」
「・・・・んだよ!何か方法はねぇのかよ!!」
ナレーション「誰もゼフェルに答えることができない」
「私、女王になります!」
「アンジェ!?・・・陛下、オレを新宇宙の守護聖にしてくれ!この宇宙にはオレの他に8人も守護聖がいるからいいだろ!?」
ナレーション「エルンスト、レイチェルアンジェを追いかけて謁見の間に来る」
「アンジェの腹の中にはオレの子供がいるんだ!!オレの子供が!!」
「ゼフェル・・・アンジェリーク・・・」
「ゼフェル様・・・私・・・・(涙をこらえている)」
「先ほど王立研究院でデータを調べた所アンジェリークは最低限の育成しかしていないに関わらずアルフォンシアはかなり力を吸収しています。その時期とアンジェリークの妊娠と重なるのです」
「アンジェリークの生命を創造する力が無意識に放出されているということか・・・」
「そうですね。今まで女王候補が妊娠するという事例はなかったので考えませんでしたが、それは一理ありますね。何しろアンジェリークの体の中に新たな生命が存在しているのですから」
「しかも現守護聖の血も引いているのですからその子どもも何らかの力を持っているかもしれません」
「私と・・ゼフェル様の赤ちゃんが・・・・?」
「思い出したくないことだが、俺に恨みを持ったやつがロザリアに取り付いた時アンジェリークが「解放の祈り」を唱えた時お前の腹からも光が溢れたのを見たぜ」
「そういえばあの時お腹が温かくなったわ・・・」
「おそらく母親を助けようとして意識的か無意識か分かりませんが力を使ったのでしょうね」
「んなことはどうでもいいんだよ!力があろうが無かろうがオレとアンジェの子どもには変わりねぇんだからな」
「もし胎児が今回の原因だったとしてもアルフォンシアが覚醒しかけているのは事実です。覚醒まであと約12時間ですが・・・陛下、どうなされますか?」
「・・・方法は無いわけではないわ・・・。でも・・・」
「・・・っ陛下!まさか!!」
「ええ、・・・アンジェリーク、二人っきりで話をしましょう。こちらへいらっしゃい」
ナレーション「そして二人は女王のプライベートルームに入っていった」
「・・・私が女王候補だった頃、ある事件が起きたの。ある守護聖の方が私に内緒でサクリアを大陸に送りつづけていたの。もちろんそれは好意でしてくれたことだし、私はその方大好きよ?でもサクリアのバランスを失った大陸は富や権力、武力を貪欲に求め、いつ大戦争が起こってもおかしくない状況になったわ・・・」
「そんな・・。初めて聞きました。陛下の育成なさっていた大陸は人々が穏やかで平和そのものであったと記録にも・・・」
「公式ではね(苦笑)・・・大陸の崩壊を止める方法は一つしかなかった・・・。それはサクリアを大陸から取り上げること。過ぎた力を戻せば理屈上は元通りになるもの。でも・・・」
「どうなさったんですか?・・・!?あ、あのサクリアをもう一度引き上げるとその守護聖様は大丈夫なんですか?」
「あの時は・・・そう、しばらく寝込む程度だったけど。だからといって安全だとは言い切れないわ。力を戻すときに民の不安や憎しみが一緒に流れ込んできてしまうから」
「・・・もしまたそれをした場合、どうなるか分からないってことですか?」
「ええ。・・・それにもし今回やるとしたら守護聖全員がしなくちゃならないわ。一つの力が過ぎているわけではないから」
「・・・今回?・・・・・・新宇宙から・・・アルフォンシアからサクリアを奪うんですか!?」
「今回の場合は幸いまだ宇宙が成立していないから崩壊する心配はないわ」
「そうですか・・・(不安そう)」
「ただ・・・今回の場合は守護聖より貴方の身体の方が心配なの。アルフォンシアと貴方は一心同体も同然。アルフォンシアから無理に力を奪えば貴方の身体にも負担が掛かると思うから・・・」
「私はっ!私はいいんです!・・・・でも・・・・アルフォンシアと赤ちゃんが・・・・!アルフォンシアと私とゼフェル様の赤ちゃんが・・・・心配なんです・・・・・・」
「アンジェリーク・・・・・・」
「それに守護聖様のことも心配です。皆に迷惑かかるなら少しくらいの寂しさなんて我慢できますっ。私は女王になります(きっぱり)」
「ちょっと待て———!おめー、オレと離れても寂しいのは少しだけなのか!?オレは・・・オレはおめーがいない生活なんて考えられねぇのに!子どもの顔も見れなくなっちまうじゃねぇか!!(ぎゅぅ)」
「ゼフェル!!そなた陛下の御寝室に無断で入り込むとはなにごとだ!!(入ってくる)」
ナレーション「守護聖&協力者全員入ってくる(聞き耳立ててたのね・・・)」
〜続く〜