Webゼフェ温18
「さぁて、ゼフェル様。アンジェを汚した罪は重いですよ?とりあえず、金属バットは用意させてもらいましたから、2・3発殴らせてくださいね♪」
「何で、おめーに殴られなきゃいけねぇんだよ!!しかも、まだ持ってやがったのかよ。それ!!(WEBゼフェ温のログ3参照)」
「問答無用です。私の大事な可愛いアンジェに、あ〜んなことや、そ〜んなことをして、はらませるなんて、万死に値しますよ?しかも、ゼフェル様、まだ17歳じゃありませんか!!そんな歳で子供作るなんて、神への冒涜です!!えぇ、もう犯罪ですね」
「オレとアンジェは結婚したんだぞ!?こ、子どもできたっていいじゃねぇか(テレテレ&アセアセ)」
「・・・・意味分かってます?若気の至りだからって、避妊してない辺からちょと無責任過ぎますよ?」
「(ちょっとムッ)無責任って何だよ?若気の至りだと?そりゃアンジェに子どもができて驚いたけど、嬉しいって思ってるぜ!オレとアンジェの子どもがほしいって思って悪いかよ!?」
「別に、それは男女の本能なのでいいとして、問題は年齢です!!はっきり言って、下界では男性18歳、女性16歳が結婚の規則ですよ?!ゼフェル様はそれを破って、アンジェと結婚したんですよ?分かってますか??それなのに、そんな事簡単に破って子供まで・・・破廉恥千番ですよ!!」
「その規則は辺境の惑星の中にある小さな島国「ニッポン=チャチャチャ国」の規則じゃねーか!それに子どもできてそんなに怒るなら最初から結婚に賛成すんな!(大激怒)」
「アリオスとロザリア様が大変なの!二人とも来て!!」
「おい、ロザリア。しっかりしろ!!」
「ロザリア!!」
「ゆる・・・さない・・・あはははは、あはははははは」
「何だよ、この笑い方ロザリアじゃねぇぞ。ロザリアは「おーほほほほ」だったぞ!!(そういう問題じゃない)」
「ロザリア!ロザリア!」
「あなたはこの女性(ヒト)に心を奪われたの?私のことは忘れてこの女性と幸せになるつもりなのね!?」
「・・・エリス?!まさか・・・ロザリアに憑依したのか?!」
「そんなの、絶対に許さない・・・あなただけ幸せになるなんて、許さない・・・この人も道連れにしてあげるわ!!あはははは」
「?!」
「この人を連れて行ったら、次は女王陛下・・・そして、新宇宙の女王候補も・・・あなたは、一番最後まで連れて行かない!!苦しみを味わってもらう・・・あはははは」
「エリス!!・・・ロザリアは連れて行かせない!例え、昔の恋人であったお前でもだ!!」
ナレーション「そうして、アリオスは剣を抜いた。ロザリアを護る為に・・・」
「違う・・・あれは・・・エリスさんじゃない!!確かに、エリスさんがロザリア様についてるけど・・・あれはエリスさんじゃないです!!」
「なっどういうことだよ!?」
「分かりません。でも・・・アリオス!あなたの恋人だったエリスさんは人の不幸を望むような女性だったの!?」
「!・・・いや、エリスはそんな女じゃなかった。気は強かったが・・・人を思いやれるやつだったはずだ・・・」
「ふっ・・・・・よく分かったわね」
「でもロザリアでもないわ。何か・・・邪悪な気配を感じる・・・」
「私はお前達を憎むもの。わけあってこのエリスとか言う女の魂を眠らせ、この女に取り付いた。でも私を消すのは不可能・・・私を消す時は、このロザリアという女とエリスという女の魂も同時に失うと考えた方が良いわよ?あはははは、どう?口惜しいでしょう?あの時の恨み、今晴らしてやる!!」
「この卑怯者!!ロザリアから手を引け!!」
「ひど・・・い・・・ひどいです!!ロザリア様もエリスさんも、関係ないんじゃないんですか?なのに・・・操るなんてひどすぎます!!二人を元に戻して下さい!!(泣)」
「くっ・・・これでは手が出せぬではないか!!クラヴィス!そなたの呪いで何とかならぬのか!?」
「無駄だ・・・そのような事をすればあの怨霊どころか、取り付かれている者達にも被害が及ぶ・・・」
「ふふふ、さすがの守護聖も形無しねぇ?いくら宇宙の大いなる意思で選ばれた者でも私には敵わないなんて・・・所詮、女王も守護聖もお飾りね。あはははは」
「クッ。ここまで言われて何も出来ないのか?!」
「チャンスをあげるわ、アンジェリーク・コレット。私に貴女の体をくれるなら、この2人を解放するわ。もちろん無傷でね。ただし、あなたの命と、あなたのお腹にいる赤ん坊の命までは保障しないけどね。どう?いい取引でしょう?」
「!?そんなこと許せるわけねぇだろ!」
「なんて卑怯なの!絶対アンジェは渡さないんだから!」
「外野は黙っててもらえる?煩いわよ(ぱちんと手を鳴らす)」
ナレーション「とたんに、アンジェの周りの人間がその場に突っ伏した」
「か・・・身体が・・・動かねぇ?!くそっ・・・これは・・・魔導?!ま・・・さか!?」
「そうよ、アリオス・・・いいえ、レヴィアス・ラグナ・アルヴィウス・・・。あなたの十八番の魔導よ?これで思い出したかしら?あの辺境の惑星での事を・・・私を・・・殺した事も!!」
「女王のサクリアでさえ押さえつけるなんて・・・なんて強い憎しみ(起き上がれない)」
「・・・さぁ。取引の続きよ・・・煩い外野は黙らせた・・・貴方の意見を聞かせてもらえるかしら?(にこり)」
「私の身体をあげることで皆を助けられるなら・・・でも私とゼフェル様の赤ちゃんは助けたい・・・どうすればいいの?(ポロポロポロ)」
「優しいあなたにはみんなを見捨てるなんてできなわよね?・・・・クスクス」
「・・・赤ちゃん・・・・赤ちゃんは助けてくれるって約束してくれますか・・・?」
「それがあなたの条件?でも保証はしないと言ったはずでしょう?(くすくす)」
「・・・今すぐロザリア様の体から離れてください。あなたは私には勝てないですよ」
「どういうこと!?あなたに勝ち目があるっていうの!やれるものならやってごらんなさい!!あははははは」
「成功するかどうか分からないけれど・・・(お腹に手を当てる)赤ちゃんも力を貸してね。お母さん頑張るから・・・。(手を組み目を閉じる)解放の祈り!」
ナレーション「アンジェリークの身体が聖なる光に包まれる」
「な・・?!ふっ・・・最後の抵抗って訳ね・・・でも、甘いわね・・・私が消えればそれと同時に、この最後の魔導が発動する・・・その途端、あなたの愛する人はすべて消えるわ。そう、貴女一人を残して・・・ね(にやり)」
「?!(目を見開く)そ・・・そんな・・・いやっ!!」
「くくく・・・。諦めることね。さぁその身体を私に寄越しなさい(アンジェに近づいていく)」
「っ・・・・・・・・!!」
「ふふふ・・・・もう貴女も・・・・聖地も終わりね・・・・。ふふふふふ・・・・・あっはっはっはっは!!(冷酷な笑い声)」
「そこまでだ(ロザリアの背に剣を向ける)まさか俺が魔導の解き方を知ってるとは思ってなかったか?」
「?!・・・そうね・・・迂闊だったわ。レヴィアス・・・この技は貴方の十八番。つまり、貴方は解き方も知っている・・・つまり、両刃の剣・・・でもいいの?そのまま刺せばこのロザリアという女も死ぬわ・・・そして、エリスの魂は永遠に私と共にある・・・どう?手出しできる??」
「あぁ、確かにこのままじゃ手出しはできねぇ・・・だが、一つだけその技・・・万物すべてを破壊する魔導には弱点がある・・・それは、心に隙ができることだ。つまり、今お前の心に語りかけさえすればロザリアの意識は目覚める・・どうだ?違うか?(にやり)」
「私を押さえ込んでロザリアを呼び出すというの?容易く私を受け入れるくらい弱い者なのに。いいわ、やってごらん(くすっ)」
「いいや、ロザリアはそんな事でピーピー泣くような女じゃねぇんだよ。俺が認めたくらいだから・・・な。おい!聞こえてんだろ?いい加減、こんな茶番劇は終わりにしてぇんだ・・・それに言いたい事がある・・・でて来い!ロザリア!!」
「ふっ・・・無駄な事ね・・・こんな女に私を抑える力があって、たまるもの・・・か・・・?!な・・・何?!頭・・・が・・・イタ・・・イ・・・くっ・・・ああ〜〜〜〜!!」
「?!・・・私達にかけられた魔導が・・・薄れてゆく?!ロザリア?!ロザリアなの??」
「へ・・・陛下・・・アリオス・・・これ・・・は、一時凌ぎにしか・・・なりません・・・お願いにげ・・・て・・・あっ・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・(この女、私の精神を一時的に突破した?!・・・女王補佐官だからと甘く見すぎていたのか?)」
「(そういえばエリスさんも眠らされてるんだったわ)エリスさん!起きて!!ロザリア様と協力して邪悪な者を払って!!」
「ロザリア!エリス!お前らはこんなやつに簡単に乗っ取られるような柔な神経じゃねぇだろ!しっかりしろ!!」
「う・・・ううっ(頭を抑える)・・・レヴィ・・・アス・・・ごめんなさ・・・」
「エリスさん!ロザリア様!」
「私達が・・・押さえ・・・・てる間・・に・・・早・・・く・・!!」
「分かったわ。行くわよ、アンジェリーク」
「い・・・嫌・・・消えるのは・・・消えるのは嫌!!・・・消えるくらいなら、このまま、こいつ等も道連れに・・・?!」
「そんな事させないわ!!アンジェリーク!私が押えてるから解放の祈りを!!エリスさん!ロザリア!もう少しだけ頑張って!!」
「くぅ・・・う、動かない・・・!」
「(お腹に手を当てて)お母さん、頑張るからね・・・・。解放の 祈り!!!(周りが金の光りに包まれる)」
ナレーション「アンジェリークのお腹からも金の光が溢れて辺りを聖なる光に包まれる」
「ぐぅぅ・・うわぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!」
ナレーション「断末魔を上げてロザリア(に取り付いていた者)は倒れた」
「う・・・・ぁ・・・・・・(疲れきって倒れかける)」
「ロザリアっ!(間一髪のところで抱きとめる)」
「はぁ・・・はぁ・・・(力を使ったのでその場にへたり込んだ)」
「はぁ・・・。ふぅ、みんな・・・大丈夫?(かなり消耗気味)」
「奴は消えた・・・のか?」
「アンジェ、大丈夫か?(優しく抱きしめる)」
「アンジェ、大丈夫!?(ゼフェルを突き飛ばし抱きしめ)」
「うう〜・・・あれ?・・・あっ!ロザリア様は?!(がばっと起きる)」
「おい!しっかりしろ!ロザリア!!」
「う・・・アリ・・・オス?・・・そう、終わったのね・・・」
「(アリオスをどかし)ロザリア!!大丈夫!?ケガとかない!?」
「えぇ、私は大丈夫。それより・・・」
「(エリスさんも消えてしまったのかな・・・?)」
「お前の女王陛下はつえーな、ロザリア。俺を突き飛ばすなんてよ」
「うう・・・(頭を抑える)」
「どうしたんだ?ロザリア」
「レヴィアス・・・ごめんなさい。私、あなたが他の人を見るのが悲しくてロザリアさんの中に入ってしまったの・・・」
「エリス!?」
「でもしばらく一緒にいて分かったわ。レヴィアス・・・ううん、アリオス。私は新しく生まれ変わるね。ロザリアさんと仲良くして今度こそ幸せになってね」
「エリス・・・守ってやれなくて悪かった・・・」
「あなたの幸せを祈ってるわ・・・。さよならレヴィアス・・・(ニコッ)」
ナレーション「そしてロザリアは倒れた」
「ロザリア(倒れこんだロザリアを抱きとめる)」
「ロザリア!!(ロザリアに触れる)・・・アリオス、ロザリアを補佐官室まで運んで頂戴。他の人たちはそれぞれ執務に戻って頂戴」
「ロザリア様っ・・・・・・・。・・・・っ!!!(アンジェも倒れる)」
「アンジェっ!」
「アンジェ!!早く部屋に戻ろう。ゼフェル様、ボヤボヤしてないでアンジェをつれてってあげてください!」
「ボヤボヤしてねぇだろーが!(レイチェルに言い返しながらアンジェちゃんを抱っこ)」
ナレーション「そして皆、それぞれの家や部屋に戻っていった」
「(ん・・・・?ここ・・・どこ?・・・・・あ、そっか、私あの後倒れたんだ・・・・・)」
「アンジェ、気分はどうだ?その・・・腹は何ともねぇか?」
「大丈夫です・・・・・何ともありません。あ、そ、そうだ!ロザリア様」
「ロザリアも大丈夫だぜ。あいつにはアリオスと陛下とついでに陛下にくっついてったマルセルがついてるからな、安心だろ」
「どか!(ゼフェルを押し退けて)アンジェ!!ホントに大丈夫?気持ち悪くない?何か食べたい物ある?」
「んと・・・何かすっぱい物が食べたいな」
「すっぱい物?梅干とか、酢とかかなあ。でも酢って食べ物じゃないし。あ、寿司か!」
「そ、そうなのか?よし、梅干と寿司だな!買ってくるぜ。ついでに王立図書館に行って妊婦についての本でも借りてくるか(///)」
「ついでに柑橘系のフルーツもお願いしますね」
「あの、梅干とお寿司はいいですから。レイチェルの言う通り柑橘系の物が食べたいんです」
「だって。はい!さっさと行くー!!」
「だー言われなくても行くっつーの!ほら、おめーも行くんだランディ」
「ええ!?俺も行くのか?」
「オレ一人じゃ妊婦の本探すの恥ずかしいじゃねーか!でもレイチェルと行くと誤解されそうだしよ。他にベビー服とベビーベッドとガラガラはオレが作るからいらねぇか・・・おお、ベビーカーもいるな、それで胎教CDも必要か?」
「ゼ、ゼフェル様がベビー服作るんですか・・・!?(汗)」
「何だよ、わりーかよ?」
「ちょっと!服のことならあたしにお・ま・か・せ☆か〜わいいベビー服作ってあげる!いくら器用だからってゼフェルがベビー服作る姿なんて気持ち悪いって。きゃははは」
「毎度お馴染み謎じゃなくなった謎の商人チャーリーで〜す!アンジェがおめでたって聞いたで!んで、これとりあえずお祝いや(どっさりとみかんとレモンスカッシュを置いていく)」
「み、みなさん・・・(うるうる)」
「よぉアンジェリークあれから何ともなかったか?」
「アンジェリーク、身体の調子はどう?私のために大変な目に合わせてしまったわ。ごめんなさいね」
「あ、大丈夫です・・・。あの、ロザリア様はもう大丈夫なんですか?」
「ええ、大丈夫よ(にっこり)陛下とアリオスがついていてくれたもの」
「元はといえば俺が諸悪の根源なんだ。俺が「レヴィアス」だった頃に起こした事件のせいでお前らに迷惑を・・・。俺の血で汚れた手でロザリアを幸せにできるのかもわかんねぇ・・・」
「アリオス!何を言っているの?それは過去のことでしょう?私は誰かに幸せにしてもらおうなんて思っていませんわ。私があなたを幸せにするの(にっこり)」
「ロザリア・・・。くっ、やっぱりお前はその辺の女とは違うぜ」
「ところでその片手にぶら下げてんのは何だ?」
「ああ、見舞いと祝いの品だ」
ナレーション「果たしてその中身は・・・??」
「(中身を見て)わぁ・・・(感動)」
ナレーション「中には可愛いマタニティドレスが入っていた」
「私とアリオスで選んだのよ」
「さっすがロザリア&アリオスー。いいセンスてるじゃん☆ホント負けないくらいカワイイベビー服作らなきゃ。燃えるわー」
「ありがとうございます。早速着てみますね?」
ナレーション「そして着てみました」
〜続く〜