Webゼフェ温18


レイチェル「さぁて、ゼフェル様。アンジェを汚した罪は重いですよ?とりあえず、金属バットは用意させてもらいましたから、2・3発殴らせてくださいね♪」

ゼフェル「何で、おめーに殴られなきゃいけねぇんだよ!!しかも、まだ持ってやがったのかよ。それ!!(WEBゼフェ温のログ3参照)」

レイチェル「問答無用です。私の大事な可愛いアンジェに、あ〜んなことや、そ〜んなことをして、はらませるなんて、万死に値しますよ?しかも、ゼフェル様、まだ17歳じゃありませんか!!そんな歳で子供作るなんて、神への冒涜です!!えぇ、もう犯罪ですね」

ゼフェル「オレとアンジェは結婚したんだぞ!?こ、子どもできたっていいじゃねぇか(テレテレ&アセアセ)」

レイチェル「・・・・意味分かってます?若気の至りだからって、避妊してない辺からちょと無責任過ぎますよ?」

ゼフェル「(ちょっとムッ)無責任って何だよ?若気の至りだと?そりゃアンジェに子どもができて驚いたけど、嬉しいって思ってるぜ!オレとアンジェの子どもがほしいって思って悪いかよ!?」

レイチェル「別に、それは男女の本能なのでいいとして、問題は年齢です!!はっきり言って、下界では男性18歳、女性16歳が結婚の規則ですよ?!ゼフェル様はそれを破って、アンジェと結婚したんですよ?分かってますか??それなのに、そんな事簡単に破って子供まで・・・破廉恥千番ですよ!!」

ゼフェル「その規則は辺境の惑星の中にある小さな島国「ニッポン=チャチャチャ国」の規則じゃねーか!それに子どもできてそんなに怒るなら最初から結婚に賛成すんな!(大激怒)」

アンジェ「アリオスとロザリア様が大変なの!二人とも来て!!」

アリオス「おい、ロザリア。しっかりしろ!!」

リモージュ「ロザリア!!」

ロザリア「ゆる・・・さない・・・あはははは、あはははははは」

ゼフェル「何だよ、この笑い方ロザリアじゃねぇぞ。ロザリアは「おーほほほほ」だったぞ!!(そういう問題じゃない)」

アリオス「ロザリア!ロザリア!」

ロザリア「あなたはこの女性(ヒト)に心を奪われたの?私のことは忘れてこの女性と幸せになるつもりなのね!?」

アリオス「・・・エリス?!まさか・・・ロザリアに憑依したのか?!」

ロザリア「そんなの、絶対に許さない・・・あなただけ幸せになるなんて、許さない・・・この人も道連れにしてあげるわ!!あはははは」

アリオス「?!」

ロザリア「この人を連れて行ったら、次は女王陛下・・・そして、新宇宙の女王候補も・・・あなたは、一番最後まで連れて行かない!!苦しみを味わってもらう・・・あはははは」

アリオス「エリス!!・・・ロザリアは連れて行かせない!例え、昔の恋人であったお前でもだ!!」

ナレーション「そうして、アリオスは剣を抜いた。ロザリアを護る為に・・・」

アンジェ「違う・・・あれは・・・エリスさんじゃない!!確かに、エリスさんがロザリア様についてるけど・・・あれはエリスさんじゃないです!!」

ゼフェル「なっどういうことだよ!?」

アンジェ「分かりません。でも・・・アリオス!あなたの恋人だったエリスさんは人の不幸を望むような女性だったの!?」

アリオス「!・・・いや、エリスはそんな女じゃなかった。気は強かったが・・・人を思いやれるやつだったはずだ・・・」

ロザリア「ふっ・・・・・よく分かったわね」

リモージュ「でもロザリアでもないわ。何か・・・邪悪な気配を感じる・・・」

ロザリア「私はお前達を憎むもの。わけあってこのエリスとか言う女の魂を眠らせ、この女に取り付いた。でも私を消すのは不可能・・・私を消す時は、このロザリアという女とエリスという女の魂も同時に失うと考えた方が良いわよ?あはははは、どう?口惜しいでしょう?あの時の恨み、今晴らしてやる!!」

アリオス「この卑怯者!!ロザリアから手を引け!!」

アンジェ「ひど・・・い・・・ひどいです!!ロザリア様もエリスさんも、関係ないんじゃないんですか?なのに・・・操るなんてひどすぎます!!二人を元に戻して下さい!!(泣)」

ジュリアス「くっ・・・これでは手が出せぬではないか!!クラヴィス!そなたの呪いで何とかならぬのか!?」

クラヴィス「無駄だ・・・そのような事をすればあの怨霊どころか、取り付かれている者達にも被害が及ぶ・・・」

ロザリア「ふふふ、さすがの守護聖も形無しねぇ?いくら宇宙の大いなる意思で選ばれた者でも私には敵わないなんて・・・所詮、女王も守護聖もお飾りね。あはははは」

オスカー「クッ。ここまで言われて何も出来ないのか?!」

ロザリア「チャンスをあげるわ、アンジェリーク・コレット。私に貴女の体をくれるなら、この2人を解放するわ。もちろん無傷でね。ただし、あなたの命と、あなたのお腹にいる赤ん坊の命までは保障しないけどね。どう?いい取引でしょう?」

ゼフェル「!?そんなこと許せるわけねぇだろ!」

レイチェル「なんて卑怯なの!絶対アンジェは渡さないんだから!」

ロザリア「外野は黙っててもらえる?煩いわよ(ぱちんと手を鳴らす)」

ナレーション「とたんに、アンジェの周りの人間がその場に突っ伏した」

アリオス「か・・・身体が・・・動かねぇ?!くそっ・・・これは・・・魔導?!ま・・・さか!?」

ロザリア「そうよ、アリオス・・・いいえ、レヴィアス・ラグナ・アルヴィウス・・・。あなたの十八番の魔導よ?これで思い出したかしら?あの辺境の惑星での事を・・・私を・・・殺した事も!!」

リモージュ「女王のサクリアでさえ押さえつけるなんて・・・なんて強い憎しみ(起き上がれない)」

ロザリア「・・・さぁ。取引の続きよ・・・煩い外野は黙らせた・・・貴方の意見を聞かせてもらえるかしら?(にこり)」

アンジェ「私の身体をあげることで皆を助けられるなら・・・でも私とゼフェル様の赤ちゃんは助けたい・・・どうすればいいの?(ポロポロポロ)」

ロザリア「優しいあなたにはみんなを見捨てるなんてできなわよね?・・・・クスクス」

アンジェ「・・・赤ちゃん・・・・赤ちゃんは助けてくれるって約束してくれますか・・・?」

ロザリア「それがあなたの条件?でも保証はしないと言ったはずでしょう?(くすくす)」

アンジェ「・・・今すぐロザリア様の体から離れてください。あなたは私には勝てないですよ」

ロザリア「どういうこと!?あなたに勝ち目があるっていうの!やれるものならやってごらんなさい!!あははははは」

アンジェ「成功するかどうか分からないけれど・・・(お腹に手を当てる)赤ちゃんも力を貸してね。お母さん頑張るから・・・。(手を組み目を閉じる)解放の祈り!」

ナレーション「アンジェリークの身体が聖なる光に包まれる」

ロザリア「な・・?!ふっ・・・最後の抵抗って訳ね・・・でも、甘いわね・・・私が消えればそれと同時に、この最後の魔導が発動する・・・その途端、あなたの愛する人はすべて消えるわ。そう、貴女一人を残して・・・ね(にやり)」

アンジェ「?!(目を見開く)そ・・・そんな・・・いやっ!!」

ロザリア「くくく・・・。諦めることね。さぁその身体を私に寄越しなさい(アンジェに近づいていく)」

アンジェ「っ・・・・・・・・!!」

ロザリア「ふふふ・・・・もう貴女も・・・・聖地も終わりね・・・・。ふふふふふ・・・・・あっはっはっはっは!!(冷酷な笑い声)」

アリオス「そこまでだ(ロザリアの背に剣を向ける)まさか俺が魔導の解き方を知ってるとは思ってなかったか?」

ロザリア「?!・・・そうね・・・迂闊だったわ。レヴィアス・・・この技は貴方の十八番。つまり、貴方は解き方も知っている・・・つまり、両刃の剣・・・でもいいの?そのまま刺せばこのロザリアという女も死ぬわ・・・そして、エリスの魂は永遠に私と共にある・・・どう?手出しできる??」

アリオス「あぁ、確かにこのままじゃ手出しはできねぇ・・・だが、一つだけその技・・・万物すべてを破壊する魔導には弱点がある・・・それは、心に隙ができることだ。つまり、今お前の心に語りかけさえすればロザリアの意識は目覚める・・どうだ?違うか?(にやり)」

ロザリア「私を押さえ込んでロザリアを呼び出すというの?容易く私を受け入れるくらい弱い者なのに。いいわ、やってごらん(くすっ)」

アリオス「いいや、ロザリアはそんな事でピーピー泣くような女じゃねぇんだよ。俺が認めたくらいだから・・・な。おい!聞こえてんだろ?いい加減、こんな茶番劇は終わりにしてぇんだ・・・それに言いたい事がある・・・でて来い!ロザリア!!」

ロザリア「ふっ・・・無駄な事ね・・・こんな女に私を抑える力があって、たまるもの・・・か・・・?!な・・・何?!頭・・・が・・・イタ・・・イ・・・くっ・・・ああ〜〜〜〜!!」

リモージュ「?!・・・私達にかけられた魔導が・・・薄れてゆく?!ロザリア?!ロザリアなの??」

ロザリア「へ・・・陛下・・・アリオス・・・これ・・・は、一時凌ぎにしか・・・なりません・・・お願いにげ・・・て・・・あっ・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・(この女、私の精神を一時的に突破した?!・・・女王補佐官だからと甘く見すぎていたのか?)」

アンジェ「(そういえばエリスさんも眠らされてるんだったわ)エリスさん!起きて!!ロザリア様と協力して邪悪な者を払って!!」

アリオス「ロザリア!エリス!お前らはこんなやつに簡単に乗っ取られるような柔な神経じゃねぇだろ!しっかりしろ!!」

ロザリア「う・・・ううっ(頭を抑える)・・・レヴィ・・・アス・・・ごめんなさ・・・」

アンジェ「エリスさん!ロザリア様!」

ロザリア「私達が・・・押さえ・・・・てる間・・に・・・早・・・く・・!!」

リモージュ「分かったわ。行くわよ、アンジェリーク」

ロザリア「い・・・嫌・・・消えるのは・・・消えるのは嫌!!・・・消えるくらいなら、このまま、こいつ等も道連れに・・・?!」

リモージュ「そんな事させないわ!!アンジェリーク!私が押えてるから解放の祈りを!!エリスさん!ロザリア!もう少しだけ頑張って!!」

ロザリア「くぅ・・・う、動かない・・・!」

アンジェ「(お腹に手を当てて)お母さん、頑張るからね・・・・。解放の 祈り!!!(周りが金の光りに包まれる)」

ナレーション「アンジェリークのお腹からも金の光が溢れて辺りを聖なる光に包まれる」

ロザリア「ぐぅぅ・・うわぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁぁ・・・!!!!!!」

ナレーション「断末魔を上げてロザリア(に取り付いていた者)は倒れた」

ロザリア「う・・・・ぁ・・・・・・(疲れきって倒れかける)」

アリオス「ロザリアっ!(間一髪のところで抱きとめる)」

アンジェ「はぁ・・・はぁ・・・(力を使ったのでその場にへたり込んだ)」

リモージュ「はぁ・・・。ふぅ、みんな・・・大丈夫?(かなり消耗気味)」

オスカー「奴は消えた・・・のか?」

ゼフェル「アンジェ、大丈夫か?(優しく抱きしめる)」

レイチェル「アンジェ、大丈夫!?(ゼフェルを突き飛ばし抱きしめ)」

アンジェ「うう〜・・・あれ?・・・あっ!ロザリア様は?!(がばっと起きる)」

アリオス「おい!しっかりしろ!ロザリア!!」

ロザリア「う・・・アリ・・・オス?・・・そう、終わったのね・・・」

リモージュ「(アリオスをどかし)ロザリア!!大丈夫!?ケガとかない!?」

ロザリア「えぇ、私は大丈夫。それより・・・」

アンジェ「(エリスさんも消えてしまったのかな・・・?)」

アリオス「お前の女王陛下はつえーな、ロザリア。俺を突き飛ばすなんてよ」

ロザリア「うう・・・(頭を抑える)」

アリオス「どうしたんだ?ロザリア」

ロザリア「レヴィアス・・・ごめんなさい。私、あなたが他の人を見るのが悲しくてロザリアさんの中に入ってしまったの・・・」

アリオス「エリス!?」

ロザリア「でもしばらく一緒にいて分かったわ。レヴィアス・・・ううん、アリオス。私は新しく生まれ変わるね。ロザリアさんと仲良くして今度こそ幸せになってね」

アリオス「エリス・・・守ってやれなくて悪かった・・・」

ロザリア「あなたの幸せを祈ってるわ・・・。さよならレヴィアス・・・(ニコッ)」

ナレーション「そしてロザリアは倒れた」

アリオス「ロザリア(倒れこんだロザリアを抱きとめる)」

リモージュ「ロザリア!!(ロザリアに触れる)・・・アリオス、ロザリアを補佐官室まで運んで頂戴。他の人たちはそれぞれ執務に戻って頂戴」

アンジェ「ロザリア様っ・・・・・・・。・・・・っ!!!(アンジェも倒れる)」

ゼフェル「アンジェっ!」

レイチェル「アンジェ!!早く部屋に戻ろう。ゼフェル様、ボヤボヤしてないでアンジェをつれてってあげてください!」

ゼフェル「ボヤボヤしてねぇだろーが!(レイチェルに言い返しながらアンジェちゃんを抱っこ)」

ナレーション「そして皆、それぞれの家や部屋に戻っていった」

アンジェ「(ん・・・・?ここ・・・どこ?・・・・・あ、そっか、私あの後倒れたんだ・・・・・)」

ゼフェル「アンジェ、気分はどうだ?その・・・腹は何ともねぇか?」

アンジェ「大丈夫です・・・・・何ともありません。あ、そ、そうだ!ロザリア様」

ゼフェル「ロザリアも大丈夫だぜ。あいつにはアリオスと陛下とついでに陛下にくっついてったマルセルがついてるからな、安心だろ」

レイチェル「どか!(ゼフェルを押し退けて)アンジェ!!ホントに大丈夫?気持ち悪くない?何か食べたい物ある?」

アンジェ「んと・・・何かすっぱい物が食べたいな」

ランディ「すっぱい物?梅干とか、酢とかかなあ。でも酢って食べ物じゃないし。あ、寿司か!」

ゼフェル「そ、そうなのか?よし、梅干と寿司だな!買ってくるぜ。ついでに王立図書館に行って妊婦についての本でも借りてくるか(///)」

レイチェル「ついでに柑橘系のフルーツもお願いしますね」

アンジェ「あの、梅干とお寿司はいいですから。レイチェルの言う通り柑橘系の物が食べたいんです」

レイチェル「だって。はい!さっさと行くー!!」

ゼフェル「だー言われなくても行くっつーの!ほら、おめーも行くんだランディ」

ランディ「ええ!?俺も行くのか?」

ゼフェル「オレ一人じゃ妊婦の本探すの恥ずかしいじゃねーか!でもレイチェルと行くと誤解されそうだしよ。他にベビー服とベビーベッドとガラガラはオレが作るからいらねぇか・・・おお、ベビーカーもいるな、それで胎教CDも必要か?」

レイチェル「ゼ、ゼフェル様がベビー服作るんですか・・・!?(汗)」

ゼフェル「何だよ、わりーかよ?」

オリヴィエ「ちょっと!服のことならあたしにお・ま・か・せ☆か〜わいいベビー服作ってあげる!いくら器用だからってゼフェルがベビー服作る姿なんて気持ち悪いって。きゃははは」

チャーリー「毎度お馴染み謎じゃなくなった謎の商人チャーリーで〜す!アンジェがおめでたって聞いたで!んで、これとりあえずお祝いや(どっさりとみかんとレモンスカッシュを置いていく)」

アンジェ「み、みなさん・・・(うるうる)」

アリオス「よぉアンジェリークあれから何ともなかったか?」

ロザリア「アンジェリーク、身体の調子はどう?私のために大変な目に合わせてしまったわ。ごめんなさいね」

アンジェ「あ、大丈夫です・・・。あの、ロザリア様はもう大丈夫なんですか?」

ロザリア「ええ、大丈夫よ(にっこり)陛下とアリオスがついていてくれたもの」

アリオス「元はといえば俺が諸悪の根源なんだ。俺が「レヴィアス」だった頃に起こした事件のせいでお前らに迷惑を・・・。俺の血で汚れた手でロザリアを幸せにできるのかもわかんねぇ・・・」

ロザリア「アリオス!何を言っているの?それは過去のことでしょう?私は誰かに幸せにしてもらおうなんて思っていませんわ。私があなたを幸せにするの(にっこり)」

アリオス「ロザリア・・・。くっ、やっぱりお前はその辺の女とは違うぜ」

ゼフェル「ところでその片手にぶら下げてんのは何だ?」

アリオス「ああ、見舞いと祝いの品だ」

ナレーション「果たしてその中身は・・・??」

アンジェ「(中身を見て)わぁ・・・(感動)」

ナレーション「中には可愛いマタニティドレスが入っていた」

ロザリア「私とアリオスで選んだのよ」

オリヴィエ「さっすがロザリア&アリオスー。いいセンスてるじゃん☆ホント負けないくらいカワイイベビー服作らなきゃ。燃えるわー」

アンジェ「ありがとうございます。早速着てみますね?」

ナレーション「そして着てみました」


〜続く〜