Webゼフェ温12


「何故ですかジュリアス様!!」

「性格が逆転したクラヴィスのことだ。きっと職務熱心な守護聖になっているに違いあるまい」

「ほっとけばい〜んじゃない〜。私もバリバリ仕事こなすクラヴィス見て見たいものだしさ〜☆」

「それも・・・そうだな」

ゼフェル「おい・・・なんかよー・・・オレの出番少なくねぇ?」

「ふっ・・・別にいいだろう?坊や」

ゼフェル「良くねぇよ!これは「WEBゼフェ温」だぞ。オレとアンジェが主役なんだ!」

「あー、ゼフェル?今はそんなことを言ってる場合じゃない気がしますねー」

「そうだよ。早く爽やかになったクラヴィスの観察に行こうよ☆」

ゼフェル「クラヴィスの事はすっげぇ〜〜気になるけどよぉ〜!ここはWEBゼフェ温・・・むぐっ(誰かに口を押さえられる)」

「は〜い☆嘆きはクラヴィスを観察してからね〜〜。良い子で、来るのよ〜☆」

ナレーション「口をオリヴィエに押さえられたままのゼフェルを初め、一行はリュミエールの居るクラヴィスの私邸へ向かった」

「あぁ〜。それにしても、リュミエールの入れるアイリッシュカフェは最高だなv(満面の笑みで)」

「そーですか(にっこり)それは良かったですねぇ〜(めちゃくちゃ機嫌良さそうに微笑む)」

ナレーション「その和やかな光景を見ていた一同は、絶句していた」

「ごくごくごくごく(喉を鳴らしながらアイリッシュカフェを流し込む)おかわりっvv(笑顔)」

ゼフェル「おいおい、クラヴィスのヤロー満面笑顔だぜ?こえーよ(コソコソと)」

「・・・うっ。さすがにこれは目に余るものが・・・ジュリアス様、こんな状態でもこのままでもいいと・・・?」

「・・・少々絶えがたいものはあるが、執務をこなすのであれば・・・」

「・・・それにしても最近の聖地は少々浮かれ過ぎではないか?あの二人が来てからは特にだ。我々がそのようであっては陛下もさぞ心許無いだろう。そう思わないかリュミエール?」

「っな、なんと!!」

「・・・そうですか?・・・確かに現在の女王陛下が即位されてから聖地の雰囲気は少々変わった気もしますが・・・。でもそれは女王陛下のサクリアによって違うのではございませんか?」

「それが甘いというのだ!!」

「ク、クラヴィス様??」

「よいかリュミエール、我々はこの全宇宙全ての命を支えているのだぞ!?もっと守護聖としての誇りを持つべきだ」

「正反対になっているとは分かっていたが、まさかここまでとは・・・」

「あらら、あんなに熱くなっちゃって。あーやだやだ」

「・・・・素晴らしい!!」

「ジュ、ジュリアス様?」

「(クラヴィスの前に出ていって)先程のそなたの言葉、胸が震えたぞ。これからは力を合わせて陛下をお守りしよう」

「ああ、お前がいてくれれば心強い。共に頑張ろう」

ゼフェル「げえー。まるでジュリアスが二人いるみてーだぜ。勘弁してくれよ」

「あー、普段からあれくらい仲が良いといいんですけどねー」

「あーやだやだ!!耐えらんない!!ねぇアンジェちゃん?」

アンジェ「そうですね・・・。仲が良いのはよい事だと思いますけど・・・。何だかすっきりしません。・・・・・・・あら??」

ゼフェル「何だよ。どうかしたのか?」

アンジェ「今、アルフォンシアの声が聞こえたような・・・。あ、ほらまた!!・・・泣いてる!?」

レイチェル「待って、ワタシもルーティスの声が聞こえる気がする!」

効果音「ぷるるるるるるるる!ぷるるるるるる!(エルンストの携帯の音)」

エルンスト「はい、ああ君か、申し訳ありませんが今少々取り込み中で・・・・何だって!?分かりました。今すぐ戻ります!」

「何事だエルンスト?」

エルンスト「それが・・・、詳しいことは分からないのですが、新宇宙が何らかの原因でバランスを崩し、次々と崩壊し始めたようです!!」

アンジェ「えっ!?」

レイチェル「嘘でしょ!?昨日までどっちの宇宙もあんなに安定してたのに・・・」

エルンスト「しかし、崩壊が始まっているのは事実です。私は研究員に戻ります。アンジェリーク、レイチェル、あなた方も来てください」

「私も行くわ。何だかさっきから変な感じがするの。胸がざわざわして落ち着かないわ。いいでしょロザリア?」

「緊急事態です。仕方ありませんわ。ただし、私も参ります」

「じゃ急ぎましょう。ルヴァ、あなたも来てくれるかしら?他の人たちは謁見の間で待機しててちょうだい。あ、他の守護聖と協力者の皆も集めておいてね」

「御意。では後程」

ナレーション「そんな訳で皆それぞれ向かいました」

アンジェ「どうしよう・・・お願い・・・!宇宙を助けて・・・!」

ゼフェル「大丈夫だ!(アンジェが心配でついてきた)」

ナレーション「ガタガタと震えるアンジェリークをそっと抱きしめるゼフェル」

ゼフェル「絶対、大丈夫だ!!オレがずっとついててやるから・・・だから、そんなに震えんな(アンジェを抱いている腕に少し力を込める)」

レイチェル「ルーティス・・・アルフォンシア・・・!今行ってあげるから・・・!」

「レイチェル・・・・!」

レイチェル「ランディ様・・・!?何で・・・・いるの!」

「何か俺のサクリアで出来た惑星が壊れる感じがしてさ・・・気になって王立研究院に来たんだ。そしたら・・・」

レイチェル「ランディ様・・・ルーティスが・・・新宇宙が・・・」

ナレーション「いつもは強気なレイチェルの大きな瞳に涙が浮かんでいた。ランディはそれをぬぐってやりながら言う」

「大丈夫。俺がいる。・・・俺だけじゃない。アンジェリークもゼフェルも居る。だから、安心して視察に行って来て」

レイチェル「・・・うん」

ナレーション「レイチェルは思い切って視察に行った」

レイチェル「!!!こっこれは!!」

アンジェ「・・・ひどい・・・!何でこんなまでに・・・・」

レイチェル「ねぇ、アンジェ・・・クラヴィス様の惑星が全て無くなってるよ・・・」

ゼフェル「・・・まさか、あのことが原因で、サクリアが乱れたからじゃねぇか?」

「クラヴィスの性格が逆転したせいで闇のサクリアに異常が出たというのか!?」

レイチェル「うそ・・・!!じゃぁ、もしあのままにしてたら・・・・!」

「あ〜。このままにしておくと、危険ですね。他の人にも被害が出ないようにしなくては・・・」

アンジェ「・・・そんな・・・!!」

「・・・・ねぇ皆感じない?何だか闇のサクリアが段々細く弱くなっている気がするわ。私の宇宙は女王のサクリアで今のところ何とかカバーできるから目立った被害は出ていないけど・・・新宇宙はまだ女王がいないからこんなにはっきりと影響が出てしまったのね」

「とにかく早く何とかしなければなりませんわね。とりあえず・・・アンジェリークとレイチェル、それとエルンスト、あなた方はこのまま王立研究院にいてちょうだい。守護聖の方々は一旦謁見の間にいらしてくださいませ。詳しい話はそれからです」

ゼフェル「アンジェ、心配するな。オレが・・・オレ達守護聖が絶対何とかしてやっから!だからそんな泣きそうな顔するな」

アンジェ「はい・・・。ゼフェル様も気をつけてくだざいね」

ナレーション「そして守護聖・教官達は謁見の間に集まった」

「実はね・・・。・・・闇のサクリアが、弱ってきているの・・・」

「何ですって!?それじゃあ、交代ということに・・・!!」

「いえ・・・違うわ。きっと、性格が逆転したからだと思うの」

「何故・・・!!」

「闇のサクリア。それは安らぎを与えるものよ。私が思うに、サクリアは、きっとその人それぞれの性格によっても違ってくると思うの。ホラ、今だって、サクリアにあった性格でしょう?性格が関係なければ、誰でもいいとゆうことになるじゃない?」

「・・・闇のサクリアは、その守護聖も「安らぎ」を持っていなければいけない、とゆうことですね」

「そう言うこと。だから、今回の事を解決するには、クラヴィスを元に戻さなければならない、と言う訳」

「非常に残念だがクラヴィスには鏡に触れてもらい元の性格に戻ってもらわねばならぬ」

「っちゅ〜わけで触ってやぁ(鏡を取り出す)」

「お待ちください!!」

「あら、どうしたの?リュミエール」

「皆さんはクラヴィス様にまたあの辛気臭い生活に戻れとおっしゃるのですか!?せっかくこんなに楽しそうなのに・・・!」

「仕方が無いだろう。宇宙の均衡を保つためだ。それに元はと言えばお前のせいでもあるんだぞ」

「闇の力が必要なら他の闇のサクリアを持つ者を探せばいいではありませんか。力の差はありますが同じサクリアを持つ者はこの世に数多います」

ゼフェル「そしたらクラヴィスは聖地を出て行かなくちゃいけなくなるんだぞ?それでもいいのかよ?」

「そ、それは・・・。ああ、折角クラヴィス様が爽やかになったというのに(ほろり)」

「クラヴィス様が出て行ったら寂しくなるんじゃないですか?」

ゼフェル「てかちょっと待て!クラヴィス治したらまた誰かが性格逆転しちまうんじゃねぇか?」

「いや。それは大丈夫ですわ〜。今度は大丈夫なように、正常な鏡を用意さしてもらいましたさかい、安全になっとるはずです」

ゼフェル「宇宙に1つじゃなかったのかよ?」

「(ぎくっ)い、いや〜それは・・・」

ナレーション「皆で商人を見やる」

効果音「ぎろりっ」

ゼフェル「しょ〜う〜に〜ん〜?」

「ぜ〜んぶあんたのせいじゃない!」

ゼフェル「そうだぜ!おめーのせいだ!おめーのせいでオレとアンジェのあまあまが無くなっちまったんだよ!(八つ当たり)」

「それはちゃいますよ〜」

「あ〜。皆さん。喧嘩している場合じゃないですよ〜。・・・取り合えず、今のこの状況を何とかしないといけませんからねぇ〜・・・。取り合えず〜。商人の言う、正常な鏡で試してみませんかぁ〜??」

「それもそうねぇ。これじゃ進まないもんねぇ」

ゼフェル「クラヴィス、さっさと触りやがれ!(早くアンジェとラブラブするんだ!)」

「ただ触ればいいんだな?(ペタリと鏡に触る)」

効果音「ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

ナレーション「辺りは目が開けていられないくらいの、光に包まれていた」

ゼフェル「クラヴィス・・・元に戻った・・・か?」

「・・・何だ?勢ぞろいか?・・・こういう騒がしい場は嫌いだ。執務室へ戻らせてもらうぞ(ぼそぼそっとしゃべる)」

「ああ・・・クラヴィス様が陰気に戻られてしまった・・・(何気に失礼)」

「ちょっと惜しい気もするけどね〜きゃはは☆」

「あぁ〜、一件落着ですかね〜」

「残念だが・・・仕方あるまい」

ゼフェル「それより・・・商人?どう落とし前つけてくれんだよ?」

「いっやあ〜、欠陥商品として業者にクレームつけななりませんなぁ。じゃ、早速行ってきますわ。失礼します。(猛スピードで去っていく)」

ゼフェル「あっ、逃げやがったな!?まったく・・・」

ナレーション「こうして新宇宙の崩壊は止まり、聖地にも平和が戻ってきたのでした」

アンジェ「良かった。アルフォンシア、元気になって」

レイチェル「ほんっとにルーティスもアルフォンシアも心配させてくれるんだから(にっこり)」

ゼフェル「っとにどうなることかと思ったぜ(それより早くアンジェと二人っきりになりてぇ)」

「本当に、無事で良かったよ」

ナレーション「今アツアツのカップル2組が森の湖に来ています」

レイチェル「ランディ様、何か少し疲れちゃった・・・」

「それじゃ、ちょっと寝るかい?俺の肩にもたれかかっていいからさ」

レイチェル「・・・はい(///)」

ゼフェル「レイチェルの奴赤くなってやがる(笑)」

レイチェル「すーすー(もう寝てるし)」

「可愛いな。・・・ここじゃ寒いだろうから寮まで運んであげよう(ひょいとレイチェルをお姫様抱っこv)」

アンジェ「いいなぁ・・・レイチェル(羨ましい)」

「じゃあな!アンジェ!ゼフェル!(レイチェルを抱きかかえたまま、去って行く)」

ゼフェル「おーじゃあな。・・・って、アンジェあんなの憧れてんのかよ!?」

アンジェ「はい・・・・えっでも、やって下さいって意味じゃないですから///ゼフェル様といれるだけで・・・・ただ、ちょっといいなって・・・・・」

ゼフェル「・・・・・・」

アンジェ「私もちょっと眠くっ・・(もう寝てるし・・・)」

ゼフェル「寝つき良すぎだぜ、アンジェもレイチェルも。ま、そんだけ大変だったもんな。・・・だーしゃあねぇなぁ(テレながらアンジェをお姫様抱っこ)」

ナレーション「ゼフェルはアンジェをお姫様抱っこのまま部屋まで連れて行った」

ゼフェル「やれやれ、やっと着いたぜ。それにしてもコイツ軽いよな。まるで羽がはえてるみたいだぜ。さすがは天使様ってとこか(微笑)」

アンジェ「・・・すーすー(すでに寝ている)」

ゼフェル「///(可愛い)・・・襲ったら怒る・・・よな?」

アンジェ「・・・ん・・・ゼ・・・フェル・・・様・・・」

ゼフェル「(うっ。可愛すぎるっ。キ、キスだけならいいか?オレ達結婚したんだし)」


〜続く〜