TTC-M1AB
初出 2001.12.26
TITAN製のTTC-M1ABです。
私はこういう奇をてらった形の物は好きではありません。見かけ倒しが多いものですから。TITANはこういう渦巻き型(トルネード型)のヒートシンクばかりを作っているようですね。このTTC-M1ABはその中でも初期に販売された製品です。
このヒートシンクは結構安かったです。2000円以下で売られていました。こういう形のものも一つくらいあってもいいだろうし、大した金額でもないので、性能には全く期待せずに買ってきました。
大きさは1GHz用リテール程度というところでしょうか。中程度の大きさです。どう見てもファンが貧弱に見えてしかたありません。こんなファンで冷えるのでしょうか。
このシンクの取り付け方法は少し変わっています。ソケットの爪に金具を引っ掛けておいてシンクを左にカチッという感じがするところまで回す、という方法です。はずすときには右に回せばいいわけです。よく考えられた取り付け金具で、取り付け取り外しが非常に簡単です。ただ、回す方向が反対ならもっと良かったのでは?全世界共通で右は締める方向、左が緩める方向だと思うのですがね。
測定結果です。
ちょっとした驚きでした。思いの外冷えています。1GHz用リテールには残念ながら及びませんが、銅製のDCF-C74とほぼ同じ成績です。悪くありません。奇をてらっただけの見かけ倒しだろうと思っていましたが、完全に覆されました。ホント失礼いたしました。
このヒートシンクは、取り付けが簡単な上、「回す」という行為が加わるせいか、取り付けによる性能変化がほとんどありませんでした。他のシンクでは取り付けをうまくやらないと性能を完全に発揮できないのですが、このシンクはそんな心配がありません。
ある意味お奨めのヒートシンクです。値段も安いですし、買っておいて損のないものだと思いますよ。