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■こまじめサンからのメッセージ
件名 :  フジ・ロックはおじさん、おばさんの祭典だ 
日付 : Thu, 17 May 2001 04:53:53 +0900


久保さん、こんばんは。

>■「チェックしています」っーたって、
>実際に行っている貴女のよーなヤツラ、うらやましいいいいいいいいいぃいい
>いぃぃぃ。
><中略>
>■ああ……、あと20歳(!)若かったら、行ってたぞ!オジサンも!

えええええ、フジ・ロックの参加層って、実は30代〜40代の人が一番多いんです
よ。若い頃には日本にそんなイベントはなくて、コンサートを見てもその場で立
つことも許されなかった世代の人々にとっては、自由に寝転がってもよし、前に
出てもみくちゃになって踊りながら見るもよし、子供連れていってもよし、若者
と違和感なく交流できるのもよしのこんなイベント見のがせるはずないじゃない
ですか。しかも、チケットは3万弱で宿泊費や交通費も含めると、東京からでも
軽く6〜7万はいってしまっても、このへんの年齢層の人なら一回旅行がまんす
るくらいで行けてしまうじゃないですか。下手すると、会場うろうろしている本
人にも会えてしまう。もちろんお客として来ているミュージシャンの人にも会え
るかもしれない(シーナ&鮎川夫妻は毎年来ています)。これはすごいおいしい
と思うんですよ〜。

それに、それぞれのライブの所用時間はだいたい1時間〜1時間半。普通の外タ
レのコンサートに行くと、今はS席で7千円が相場です。4バンド以上好きなバ
ンドが出るなら、行く方が絶対得ですよ!!

>>最初の年は会場でテント張ったのですが、本気で死ぬこと覚悟しました。大型台
>>風の中で会場はどろだらけで、軽装の若者がゾンビのようになって雨の中寝てい
>>るのです。朝雨があがって見た景色を私は一生忘れないでしょう。
>
>■ははは。
>時にはボランティア消防士の私も、修羅場を多く経験していますが、スゴソー。
>■もろ、ウッドストック?
>■でも、テント張ったのって、かっこいー←と、感じる。

最初の年は、会場の中にテント張れたんですよ。次の年は東京だったのでテント
自体禁止。3年目からは会場とは別な傾斜した場所がキャンプ場だったので、こ
の年はコテージに泊まりました。お風呂もついていてよかったです。
最初の年はほんと「もろウッドストック」でしたね。それにマナーも最低で、ス
タンディングの混雑した中で傘さしている奴とかいて、地面がどろどろでもう転
びそうになるので、途中で傘を放棄してしまうんです。それが下に落ちて傘の骨
が足にささったりして、すごく危険な状態でした。うっかり前の方になど行くと、
モッシュ(ぎゅうぎゅうの人の波の上に乗って流してもらう。もちろん下にいる
人達は見ず知らずの人)する若者が服をぎゅうぎゅう引っ張って、いきなり肩に
乗ってくるし、顔は蹴られるし、フー・ファイターズの時は最悪でした。私達は
遭難するのやなので、登山用のカッパを着ていたのですが、ほとんどの若者は女
子はキャミソールに短パンにサンダル、男子はタンクトップにぼろパンツにサン
ダルというのが圧倒的でした。頭にはタワーレコードの黄色いシングル袋を帽子
にしてかぶるというのが、一時流行していました。
結局1日目はトリのレッチリまでやったのですが、その時にはもう見ている人の
半分は死んだ魚のような顔をしていました。台風は朝には去って2日目の朝はも
のすごくいい天気だったのですが、メインステージの前は田植え前の田んぼより
もひどい状態。ゴミもすごくて、そのまま使用できるような感じではなかったで
す。2日目中止のアナウンスも凄く遅くて、私達は見切りつけて朝一番のバスで
その場を去ったのですが、同じバスに乗っていた人の中には「フジ・ロック来る
ために仕事辞めてきたのに...」と泣いている人もいました。
2年目は地面がコンクリートだったので、もう照り返しが強い。天気はよかった
けど、この年は熱射病の人が相次いだ年でした。
3年目の苗場になって、ボランティアの人も増え、ゴミ対策も万全だったし、会
場は広くて本当に自然の中でやっているって開放感があったし、ラインナップも
年輩の人も楽しめる人を呼んだりして、もう最高でした。天神山とは違い町の人
もものすごく好意的で、食料や水が足りなくなることもなかったし、水を暴利な
値段で販売する業者もなかったし(もっとも会場内に水道があって、新潟の美味
しい水が飲み放題でしたが)、ここに来てやっとあるべき場所を得たという感じ
でした。最後のZZトップが最高でしたよ。でも去年は行かなかったけど(^^;)。

>高野文子さんは、読者のニーズを天性のマーケティングの才能で、
>ビミョーに(←この「微妙」加減がポイント)ずらしながら
>楽しんでいる。
>↑と、いう感じ・か・なぁ。
>■だから、たとえば、あの『おともだち』は、
>チョー80年代的でした。
>でも、同じ80年代でも、後半の1987年になると、
>『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』になるし、
>『棒がいっぽん』などにいたると、80年代では、ムリだったかも。

単行本の「棒がいっぽん」に収録されている作品って、もう年代云々よりも高野
文子の生活的作品という感じがしてなりません。70年代〜80年代初期の作品は、
どこか観念的なところがあったし、80年代中期〜80年代後記の作品はドラマ的要
素が多かったし、変わってきたなと思うのは「るきさん」からでしょうか。「あ
あ、この人でも流行なんて概念があるんだ〜」と思ったのは、この作品でした。
「るきさん」の文庫本の後書きに「30代になった女達」のようなことが書かれて
いましたが、私はこの人達20 代後半って感じがしていました。でもこの頃から
「等身大の人間」特に「女性的」な視点の作品が多くなってきて、「棒がいっぽ
ん」に収録されている「結婚」がテーマになっている一連の作品は、その時はす
でに結婚してすっかり主婦していた私でも、なんだか胸がきゅんとなって「ああ、
わかるよ。うんうん」って思ったのであります。この時には高野文子も満金超の
編集長されていた方と結婚されて数年経っているはずだけど、そんな時期にもこ
ういう作品書けるってのはすごいなあと思ったのです。

>雑誌『リテレール』のカヒミ・カリィ特集で、しりあがり寿がイラストをやったのを
>見ました?

最近「雑誌」というもの自体読まなくなってしまったので(「今日の料理」くら
いしか買っていない)、まったくチェックしてませんでした(^^;)。
でも、最近しりあがり寿の仕事で「イラスト」って多いですね。この人ほど「イ
ラスト」に向かない漫画家っていないと思っていたけど、案外ちゃんとしている
のでびっくりです。でも、「リテレール」のイラストはまだ見ていないけど。



2001年8月3日
某メーリングリストより

先週は、日本の音楽フェスの中でも最大規模のフジ・ロック・フェスティヴァルがあったんですが、
その会場というのが、
なんというか「うわぁ、まだラブ&ピースってあったんだぁ…」と思わざるを得ない、素晴らしい雰囲気。
特に
好きなアーティストが出演してなくても、会場の雰囲気を味わうだけでも楽しいんです。
ちょっとしたカルチャーショックを覚えます。夏はやっぱりお祭りが必要なんだと痛感します。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損です。