Ryu Murakami
★過剰なる「文学」の共犯試行。
村上龍のホームページ 『JMM』
村上龍の発言集
「わたしは今回のイラク戦争で、戦場における正確な情報をつかむのは無理なのだ
ということを知りました。イラク戦争の現状について何かをわかったように話す人を、
信頼しないようにしようと思います。」(2003年3月31日)
「ある友人からクリスマス・イブにもらったメールに、二宮尊徳
の言葉が添えられていました。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
正確な言葉だと思いました。」(2005年12月26日)
★今日のグラビア・ガール (更新日;2004年1月31日) 綿矢りさ(わたや・りさ)1984年京都市生れ●スリーサイズは未発表(当り前)。 ▲2001年、17歳で最年少の文藝賞、2004年、19歳で最年少の芥川賞を受賞。
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テレビ・ドラマ★『村上龍・原作&脚本「最後の家族」(テレビ朝日)』 2001,10,18 Text by. 久保元宏 |
小説家、村上龍は映画監督でもある。 んが、まったく評価されていない。 しかし、高校生の時に映画『限りなく透明に近いブルー』を観た私は、 夜の竹林の逆光のシーンの美しさが目に焼きついている。 今では、黒澤明『羅生門』などを知っているから、一生懸命な引用と思ってしまうが。 でも、バブル期の映画『トパーズ』。これは、最低&最悪。 『KYOKO』も、ラテンの力にたよっただけ。 ミンナ忘れているけど、龍は武蔵野美術大学出身。 短編集『POST』に添付されているウオーホルきどりのシルクスクリーンは、まあまあの出来。 だから、ゴダールとかフェリーニなんて、龍にとっては日常。のはず? でも、彼の造る映像には「神」はいない。 安易な暴力やSM、ガラスごしの”こっている”カメラ・アングル・・・・・・、どれもバッカみたい。 今日、龍が原作と脚本を書いたテレビ・ドラマ『最後の家族』の第1回が放送された。 放送前の朝日新聞へのインタヴューに龍は、次のように語っている。 「去年、教育関係のテレビ番組に出演した時に徒労感が残った。 本当に伝えたい人たちは、 裏番組のドラマやバラエティーを見ているんじゃないかと。 とにかく大勢の人に発信したかったから、 地上波の民放での連続ドラマが絶対条件だった」 うん。これは、いい発言。 でもさ、その情熱から生まれた「映像」が最低じゃあ・たまらんぞー。 えーと。理論を語るときに否定的な意味で、 「図式的」 というコトバを使うよね。 龍は、「分かり易い」のが「図式的」であると誤解してしまったのかなぁ。 龍に尋ねたい。 「じゃあ、”文学”って何?」。 この偉大なる実験は、おそらく失敗として終わるだろう。 しかし龍よ。ドストエフスキーだって、日本の安易なテレビのソープ・ドラマの視聴者の人数以上に世界で読まれているんだし。 もう一度、同じ挑戦をしてみようよ。 なんなら、手伝うぜ。 |
今日の一句 (久保元宏 1999.12)
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歴史から飛び出せ! ★たとえば→12月5日の歴史★ |