覗きの余韻 余韻の除き 最近は、どんな田舎町にでも街灯が整備されている。 私の住む、人口4,100人の町にも見事な街灯が行列を成していて、まるでゴースト・タウンな朝帰りなど、 人口の数よりも街灯の数のほうが多いのではないか?と、ふざけたくなるぐらいだ。 おかげさまで、酔っ払っていても足元が暗くて見えない不安は無くなったのだが、明るければ何でも見えるというわけでもない。 たとえば、星だ。 ご存知のように、星は、昼は見えないが、本当は昼でも出ている。 都会で星が見えないのは、光化学スモッグが原因であるよりも、人工的に造られた夜の「昼」のせいであろう。 実際、私の田舎町でも見事な街灯の足元では、晴れた日であっても星は数えるほどしか無いのに、 郊外の暗闇に行って路上に寝転がれば、星は星の 数ほど降ってくるのだ。
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