ソングブックの比較:
—コードブックを読み比べる。
コンボでアドリブソロを吹く際に、元になるのはテーマとコード進行だけが書かれた汎用の曲集、"Song book"とか"Fake book"とかいわれているコード・ブックです。セッションなどに行く場合、持ちネタの蓄積としてこういう本が必要。
問題は、トロンボーンっ子の標準はヘ音記号であること。こういう汎用スタンダード・ブックは、基本的にはピアノ譜だから、ト音記号なんですよね。
こういうコードブックは、ほぼ100%※ト音ですし、たとえばセッションなどで、「俺その曲知らん」とかいう人が居れば、一緒に見たりしますから、やっぱり汎用性がある方が望ましい。
僕に関していえば、セッションでぶっつけ本番で対応する場面に何度か出くわし、あきらめてト音記号で読むようになりました。初学の段階では読みやすい形でへ音で書き直していました。譜面を書く練習にもなりますし。
へ音記号で通そうというのであれば、前もってト音をへ音に書き直しておく必要があります。幸いトロンボーンの譜面はinCですから、コードは書き直さなくて済むのが唯一の救いでしょうか。
そして、他のメンバーのために in Cの譜面も出来れば用意しておく、と。
さて、そういう訳で、残念ながら、トロンボーンっ子である限り、ト音で書いてあるどの市販のスタンダードブックも不十分である、ということになります。とはいえ、スタンダードブックにも色々特徴がありまして、それぞれ一長一短があります。まず何を買えばいいかというのは、難しい問題です。なんぼでもお金があるなら申し分ないですけれども。