わかってもらえないかな?

In Reply to: その¨解題¨使わせてもらうかも、
投稿者:来生自然
投稿日時:2002年01月17日 22時40分20秒

前回までは、私自身を納得させるための前置きでした。
特に、「重要な補足」は、「物理学的説明」onlyの場合と対比しても、結果的には同じになる旨の、私自身に対する前置きでもあります。
一冊の本に対して、どうしてもしっくり行かなかった理由が、はっきりわかったし、「物理学」と並列する「哲学」(対立はしない)に、ようやく、足を踏み入れることが出来る準備が整ったつもり。

さて、ここからが主題。

すべてのものが、物理学的な媒質を伝わることにこだわるから、「物理学」と敵対する格好になり、「観測可能問題」にすり替えられてしまうだけなのです。

私は、そうは言っていないのです。

 アフォーダンス理論で、

  発信者(L=SP) ---> (L=S"P) ---> 受信者(L=S'P)

と書きました。

「物理学」が扱う範疇で、「観測可能」なものは「P:物理学的な音波」だけなのです。

Pのみが、「物理学的に説明可能な伝播手段を介さねばならない」
と、書いているのを、見落とされましたか?

>私はまったく別の何かを探していた。
の別の何かは、ここで述べているS,S",S'に相当します。

S,S",S'については、何ら「触れられてもいないし、規定も無い」のです。

これは、純粋に「哲学的」な問題の範疇です。

人は「音」も感じるし、「音」に付随した「場の雰囲気」も感じるし、「音」に乗ってくる「意味」も受け取るのです。

発せられた「言語」は、「物理学的な音」+「哲学的意味」+。。。として、相手に伝わるのです。これは、真実です。

物理学は、単に「物理学的現象」を説明するための「手段」にしか過ぎません。

上のLは、「発せられたことば」としましたが、「書いた文章」でも、OKです。

>哲学は、その哲学者の内的体験に起因すると思う。

その、内的体験を、表に出さない状態が、「S」です。
「S」は、本来、そのまま「言語化」出来ないものです。
それを、あえて言語化したときに、「S"」という「思い・想念」を乗せた、「ことば:S"P」が、発信されます。

純粋に「物理学」の信奉者ならば、「S"」など「ない」としてしまいます。
それは、致し方ないことですが、

問題は、ここからです。

「人」たるもの、「発せられたことば」を、字句どおりに「発音」として解釈はしません。同じ「ことば」でも、「感情のこもったことばだ!」と思うこともあります。
「物理学」の信奉者であれ、「人」たるもの、相手の「ことば」に、何らかの「思い・想念」を見出そうとするものです。
「脳」の中で、何が行われていようが、関係ないのです。「脳」を細かく分析しても、「脳」をブラックボックスとして「一つの器官」として扱っても、出てくる結果は「同じ」なのです。
アフォーダンス理論は、その「結果」を得る過程を「受信者側」の「脳」の中に求めるのではなく、「受信者」側から見た、「発信者の内的体験に起因して生み出された想念」の中に求めようとする姿勢を、示しているともいえます。

そうして「S"」を取り出そうとすることが、アフォーダンス理論における、超越論的方法になるものと理解します。

これは、物理学で、哲学を解釈しようとするものではありません。

「人が行っているごく自然な行為」を、表そうとしたときに出現した、
「物理学」と「哲学」の両者を内在する可能性なのです。

> その絶対的真理の殿堂という物理っていうけど、
> 最新の理論は2、3ヶ月で変わっていく。
> OSのアップデートみたいに。

「物理学」は、はっきり言って、「素粒子」が発見されてから、何ら進歩していないと言って過言ではありません。

「観測される対象物の振る舞い」を、「どうやったら、うまく説明できるか?」
という「説明の理論」を、延々と行い続けているだけです。

それを「脳」の中で行おうとするから、いろいろな問題を生み出し、いろいろな解釈が生まれてくるだけなのです。

要するに「解釈」方法をめぐっての争いにしか、過ぎないのです。

「(私の)人生の(過去における)悩み」から、

  全ての問題は人間が考えることによってのみ人間に理解されることにある
  自然は法則に支配されず、支配されるのは人間の考え方のみ

です。20年以上前から、今でも、基本的にこの考え方です。

p.s.

> 既存の科学の中であがいても、道は見えない。
> 新しいもの、それは湧く光、重さのある光の宇宙。
> ニュートリノには重さがあるらしいけど。
> 湧く光の物理ってどんなの?湧く光の宇宙では何が観測できる?

現在の物理学でも、何ら無理の無い説明は可能です。
一応、⊿E⊿t≦(h/2π) で。。。

> それと脳内の情報処理のシステムってのもある。
> それが意味を作るとか言うの。
>

人は、決して、「それが意味をつくること」を、証明できません。
プログラミングしたことあります?
特に、人工知能関連。
結果的に「意味」を与えるのはプログラムする「人間」なのです。
もし仮に、コンピュータが「自発的」に「思考」し、「意味」を生み出したとき、「外部」の人は、それを「証明する」ことは不可能であろうことが、予測できます。

この問題は、いろんな書物で議論されているところであり、異論もあるでしょうが、実際に、prologやLISPを扱って、プログラムした人間であれば、薄々気づくであろう結論です。

http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/4597/

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