神秘的な関連性

In Reply to: 知の考古学:地層
投稿者:きすぎじねん(来生自然)
投稿日時:2001年11月13日 04時32分14秒

> もう一点、「脳」と「感覚」の関連性という問題構成ですけど、
> そこでは、次のような問題を処理できない気がします。
>
> <脳は、トリカブト(猛毒植物)を、どうして眼病の薬草として
> 発見することが出来たのか?>みたいな。

そのとおりです。^^;

ちょっと説明不足だったかもしれません。「脳の機能局在」といっ
て、たとえば「手の痛覚」(手をつねって痛いという感覚)や、
「指の運動」といった身体の各部の「感覚・運動」に対して、「
脳」の特定の部位(あのしわしわで区切られた各部分。しわしわは、
ランダムにあるのでなく、人類共通のしわを作っている)が、活動
するというものです。概念的には新しいものではなく、単に、非侵
襲的(「頭を開くことなく」という意味)に、その活動部位を調べ
ることが出来るというものです。
代表的な研究方法は、MRI(磁気共鳴画像診断装置)を用い、活動
している脳細胞周囲の血流量と酸素量の変化を捉え、「活動してい
る」→「特定部位の血流量と酸素消費量が増える」に置き換えて、
刺激と活動部位との関係を調べるというものです。
すなわち、運動や刺激に対して、脳のどの部位が活動しているかを、
刺激を与えた時間と同期させて見ることが出来るというものです。

わたしは、このような実験系をいくら突き詰めていっても、おっし
ゃられるような問題は、決して解決できないだろうと思っています。

ただ、人類共通の「脳」の形態(しわ)がある。
→共通の「機能局在部位」がある。
→共通の「感覚」を定義できる。
など、「客観的」に(ある特定の)「体性感覚」の問題を処理でき
る。
ということです。
「感覚」といっても、「体性」がつきます。「冷、温、痛、触」と
いった感覚です。
また、「文字」を見せて、「脳」のどの部位が活性化するか、から、
「文字」の「意味」を考えている部位を特定しようとする試みなど
も行われています。「漢字」を見せて、「非漢字圏」の人種と「漢
字圏」の人種とを比較したり。。。です。

>
>
> <脳>と世界との神秘的な(orアプリオリな)関連性を、この関
> 連性の中に明らかにする→自身の外へと旅発ちながら「存在の光
> の中に出で立つこと」(ハイデガー後期)=詩うこととしての哲
> 学?・・・これが、また、迷宮へと踏み込むことでもあるのかも
> しれません。

うーん。奥深そうですね。
神秘的な関連性は、あちこちにありますよね。
特に、「共生」関係にある生物の間とか、
「ミツバチ」が「蜜」を集めるとき、「花」は「花粉」を運んでも
らう。
「花」と「ミツバチ」はどちらが先に生まれたのだろうか?

「ダーウィンの進化論」だけでは解決できない問題が、生物学の領
域には沢山あるそうです。
 → 「生き物の世界への疑問」、日高敏隆、朝日文庫(1991)

http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/4597/

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