井戸に落ちて、井戸の底から空を見上げるとき、 その<空>は、狭いです。 井戸の中に<風>は、ありません。 たまに迷い込んだ<風>も、一瞬の旋風に終わります。 井戸から這い出して、空を見上げるとき、 その<空>は、広いです。 そこに吹いている<風>が、「客観の風」だと考えます。 *清水書院の「人と思想」シリーズは、利用価値が高いので、お勧めします。高校の図書館で、「ハイデッガー」に出会い、詩と哲学が交錯する<ハイデガー後期>の思想に触れたのが、哲学との本当の意味での出会いであった気がします・・・