5日目

朝はヒンヤリと涼しい、寒いくらい。朝食の前にホテルの前で写真を撮った。朝食は6時45分、出発は7時半と早い。部屋の前に出しておいたスーツケースをバスまで運んでくれる。自分のスーツケースがあるかチェックOK。
バスは森を抜け牧場を走った。牧場の中に普通の教会がある。ビィース教会というそうだ。ここが観光地?と不思議なくらい、ところが中に入って天井を見上げて驚いた。素晴らしい絵と装飾。残念ながら撮影禁止。こっそりとったがうまく写っていなかった。外では日本のお宮参りのように綺麗な服を着た赤ん坊を抱いた親がいた。
再びバスに乗って山を超え遠くにノインシュバンスタイン城が見えてきた。バスの中では添乗員さんがワーグナーの歌劇の音楽を流してくれた。聞いたことがある。ローエングリンか。とにかくこの添乗員さんはよくやってくれる。仕事とはいえ感心する。後で聞いたがこの音楽も自分でカセットを作ってきたそうだ。ワーグナーはこの城を作ったルートビッヒ二世おかかえの音楽家だったそうだ。添乗員さんが回覧してくれた「ルーちゃん」の写真をパチリ。
お城は山の中腹にある。バスを降りて城へ行く専用のバスに乗り換えるために列に並んだ。1時間近く並んでやっと順番がきた。丁度うまく座れた。10分程でバスを降りて、少し歩いたところに釣り橋があり、何故かと思うと、釣り橋の上からお城が遠望でき観光スポットになっていた。ここからの眺めが最高だそうだ。小さな釣り橋に大勢の観光客が乗って大丈夫かな?と少し心配したがお城をシャッターにおさめるのに一生懸命。外人さんが指さしして教えてくれた方角にはパラグライダーがいくつか飛んでいた。これがテレビでやっていたパラグライダーだ。釣り橋を渡って向こうへ行くわけではなく来た方へ戻って今度はいよいよお城に向かった。
門を入ると既に大勢の行列が出来ていた。行列はガイドの関係で英語、ドイツ語、日本語と分かれていて、我が日本の列が一番長くつながっていた。日差しは強くジャンパーを脱いで傘代わりにした。1時間以上待ったか、ようやく順番がきてお城の中に入った。お城の中でまた行列。鉄格子の扉が開いて中に入った。狭い部屋に入って、ドアが閉められた。デズニーランドのホーンテッドマンションを連想させる。日本語の説明が流れてきた。中はここも撮影禁止。中の壁画天井画はきらびやかである。お城を出ると帰りは歩いて坂を下ってバスの駐車場まで行った。途中馬車の馬のふんがいくつも落ちていた。バスの集合時間まで時間があるのでお土産屋で買い物。お城のガイドブック・お城のマウスパッド・ビールジョッキを買った。ガイドブックを一度買ってから安いものに変えてもらったら、若い店員さんは嫌な顔ひとつせず、交換してお釣りもくれた。厚かましい日本人と思われたかな。
昼食は途中の町のレストランで食べた。そのレストランの地下のトイレに行く途中の階段の脇にルートビッヒ2世の晩年の太った肖像画が飾ってあった。バスはドイツ→オーストリアの国境をあっというまに通過した。オーストリアに入ると町並みが一変して貧しそうに見えた。オーストリアを少し走って、オーストリア→スイスの国境は一旦停車し運転手さんが代表して検問に行った。後ろ姿は勇士の様に見えた。国境では写真は撮ってはいけないといわれて少し緊張。検問も終わり無事スイスへ。
ルツエルンの街に到着。岩にライオンの絵を掘った公園を見物。
カペル橋と言う木造の屋根のあるくの字形に曲がった橋を歩いて渡った。橋には屋根があり、屋根の下の欄間には聖書の物語か紙芝居のように何枚も連続で飾ってあった。夕食はホテルの屋上の様なペントハウス風のレストランで食事。涼しい。夕焼けきれい、明日もきっと晴だろう。

6日目へつづく