この建物の最上階が、我家です。 海の見える家です。 斜面に建っているので、海側から見ると3階建て、 反対側から見ると2階建てです。セントルシアは、火山島で、 かなりきつい傾斜地が多いので、こういう家が多い。 眺めは抜群です。

海は、信じられないでしょうが、ほとんど波がありません。 真っ平です。 晴れた日には、鏡のようになることがあります。 海は、毎日、色を変えます。 晴れた日には、コバルト色になります。

この家は、直接西日が当たるので、午後3時ごろからは、暑くてつらい。 でも、晴れた日の日没直後がとても素敵です。 真っ赤な大きな太陽が水平線に沈むと、空が茜色に染まります。空は、 刻々と色を変えて、30分ぐらいで薄暗くなります。 白い鳥が、数羽ずつ、 私の家の斜め上を通って、ねぐらに帰ってゆきます。

それから、なぜか、この家の真正面の海の上に、よく虹がかかります。 つい眺めてしまう、何かいいこと有りそうで…。 私は、この2年で、普通の日本人が一生かかってみる虹より多くの虹を見たと思う。