[この国で「良いな」と思うこと] [おいしいもの] [身近に動物が] [友達はおたずね者] [マンゴ] [島一周の旅]
この国での生活で他の所より良いなと思うことが、少ないけどある。
ひとつは、ごみの出し方。メイン道路の横に置かれたこの入れ物に入れる
。なんでも入れる。いついれても良い。ビンも缶も生ごみも、
なんでも入れても良いのはかなり抵抗があるけど、
いつ入れても良いのはとても助かる。 私は、スーパーの買い物袋にごみを
入れて、毎日１個捨てる。ここは、いつも日本の真夏と同じだから、
すぐ臭くなるし、蟻もすぐ来るから、ホント助かる。 その後どういう処理を
しているかとても心配。
温まり足らないと電気で暖めるようになっている。 前に居た所は、電気の給湯器で、
お湯を温めるのに２・３時間かかった。うっかり忘れると、お風呂には入れ
ないこともあったので、便利、便利。
こちらの人は、これを皮のまま4つぐらいに切って、塩をしっかりふって、
蒸し煮にして、皮と芯を取り除いて食べます。
我家ではそれを手で割って、さっと油で揚げて食べます。
毎日ごみを捨てに数百メートル行くのですが、この家に引っ越してきた頃、
その道で、鶏の親子２組、豚一頭、やぎ２組、それとつないでない犬３頭ぐら
いに会った。
鶏の親子といっても２羽ではない。メンドリとヒヨコが、最高１１羽。
豚は一頭だけだったけど、完全に放し飼い、というか持ち主不明。
どどんどん大きくなって、これはきっとクリスマスのご馳走だと思っていたけど、
クリスマスが過ぎても元気で…。大きくなって迫力も出てきて、大人でも突撃
されればぶっ飛んじゃう大きさになった。 これはちょっと危ないかなと思うよう
になった。
そのうち家の周りのコンクリートも鼻で上げちゃうし、あちこちで泥風呂
を作って、芝生を台無しにするし、近くの人が、家族で食べるために作ってい
る野菜を食い荒らすし、みんなが迷惑していたら、突然いなくなった。
どうも誰かが、殺して食べたらしい。
もちろん牧場とかではない。ただの空き地、柵もない。ボロ布みたいな
長〜い紐をつけていることもあるが、かなり自由だ。草を食べさせてる。
歩くと道路のすぐ近くにいることもある。小さなかわいい牛だと良いけど、
するどい角の、体もでかい岩のようで強そうな牛が、手が届くようなところに
いると、いいのかな、と思う。
道路を牛たちが勝手に渡っていることもある。
知ってます？牛にぶつかると、車はかなり痛みます。私は以前牛に横から
ぶつかられたバンを見たことがあるけど、ドアがべっこりへっこんで、
取り替えないとダメな状態だった。
この国でも、一応、牛や馬はつないでおかなくてはならない。
牛は肉屋で高く売れるけど、牛とぶつかると、車もかなりいたむので、
損になる場合が多いそうだから、気をつけよう。
2000年の2月頃、サリーのクラスに新しいお友達が増えた。
日系人だという。
“お迎え”に来ていたお父さんと話す。 カルフォルニアからきた夫婦で、
名字はカネユキだと言う。
日本語ができないことはとても残念だが、
サリーに新しいお友達ができたことは、嬉しかった。
そのうち、おばさんと称する女性（白人）が、迎えに来るようになった。
しゃきっとした感じの女性で、60歳ぐらい
…。
彼女は、イギリス人、南アに長年住んでいて、大人になった子ども
たちは、南アで家族と暮らしている。自分は長年暮らした夫と離婚してアメリ
カへ渡り、忙しくて困っていた甥夫婦の子供達の面倒を見ることになったとい
う。
お父さんや子供達は、
桃太郎や、日本のおとぎ話を知っており、（英語版で読んだそうだ）。
羊羹を出したら、争って食べ、
兄のコナンは、黒い髪黒い目で、全くの日本人。
お付き合いの相手と言うのは、どこにいってもむつかしい。特に発展途上国に
行くと、現地の人とつきあうことは難しい。
生活のレベルが違いすぎるのです。色々なトラブルが生じます。それで、
日本人とはあまり合わない私も、無理して日本人と付き合うのです。
ところがこの国のように日本人がほとんどいないと、本当に困るのです。
生活レベルの似ている、外国人の人とつき
あうことになるのですが、これもまた色々問題があるのです。生活習慣が
ちがうのだから…。日系人であることだけでも、
とても助かるのです。そんなわけで、この家族との付き合いが始まる。
夫婦の仕事は、コンンピューター関係だという。
家族ぐるみの付き合いというよりは、子供の遊び相手としての付き合いだった。
誘うと喜んでやってきた。そういうときは、おばさんがついてきた。
私の話し相手に丁度よかった。
彼女達の家にも遊びに行った。大きな一軒家で、海を見ろせるすばらしい眺め
のプールがあった。放ってあった家だったらしく、きれいにするのに苦労した
という事であった。
なぜかサリーとジュンは、仲良しには、なれなかった。
「遊びに来ない？」と誘ったら、
数日たった夕方のことだった。大家さんが、新聞片手に、やってきた。
こちらの新聞の第1面に
“地元の警察、アメリカ人の逃亡者を逮捕”とある。
“アメリカで、保険の代理店をしていて、700人から10億円をだましとって
指名手配中の夫婦が捕まった。”という。
電話を入れてみたが、留守番電話になっていた。
新聞の記事によると夫婦は、木曜日の早朝、警察に踏み込まれ、
そのままつれて行かれ、土曜の夕方にプエルトリコ(アメリカの領土)でアメリカ
の警察に引き渡されたと言う。
彼等の家の隣に住んでいる人話では、「おばさんと子どもたちは、
土曜の午前中に発った。」という。彼の話によると、おばさんは親戚ではなし
にただのナニー(子守り)、であったという。
新聞によれば、彼らは、アメリカで"Most wanted""最重要指名手配"
だったと言う。
木曜の早朝、ベットにいるところを Several dozen の警察官に踏み込まれ
たという。Several dozen の警察官って何人ぐらいだろうか？７０人ぐらい？
ジュンとコナンはどうなったのだろう？おばさんは今も子供たちと一緒なん
だろうか？
彼女は本当のおばさんじゃなかったし、名前も偽名だった。私は、彼女が好きだった。
しゃきっとした態度で語ってくれた色々な話は、どれが本当の話だったんだろうか？
私がはじめてマンゴを食べたのは、マラウィでだった。
見上げるばかりのでっかい木に大きなマンゴが一つずつ紐でつるされるよう
に並んでいた。
そこにきれいなマンゴが落ちていたので喜んで拾うと…。マラウィ人に「ここでは、落ちたマンゴは誰も拾
わないんだよ」とたしなめられる。それと熟していないマンゴを食べると
ひどい目に会う(下痢をする）とも教えられた。 大家のSさんからもらったマンゴは、手を握ったくらいの大きさ(小さめ)。冷蔵庫
に冷やして、夕食の仕度をはじめる前に、毎日食べる。
お腹も減ってきている
時間だし、冷えているのでとてもおいしい。このマンゴは、繊維のとても多い
種類で、歯で、大きな種についた
繊維を梳くようにして甘い実と汁を食べるのだ、手と口の回りをべとべとにしなが
ら。
ある日本人が、「慣れれば、あれが一番お
いしい、冷蔵庫でよく冷やして食べると、たまらん。」と言うので 試してみた。
確かに甘い。が…数時間後に下痢…。懲りない性格の私は、もう一度試したが、
結果はまったく同じであった。トホホ 熟しすぎのマンゴには気をつけよう!
まだ堅いマンゴを細く切ってオイルとビネガー
のドレッシングでサラダとして食べるところもある。甘く煮てパイの中身に使うところも
ある(味はアップルパイと似ている)。
夫はそのまま食べる。子供達も習っ
て食べる。誰も下痢はしない。青いマンゴで下痢になるのは、
マラウイだけなのか？
それを週2回きっちり
集めに来る。祭日も休まないからすごい。
もう一つ他の所より良いことは、お湯はソーラーシステムを使っている。
屋根の上に金属の水のタンクとパネルをつける。日本のと似ている。
このソーラー給湯器はこの国の数少ない自国製品です。
暑いから、あまり熱いお湯は要らないからもあるけど、ここに来て2年、
給湯器の電気をつけたのは、1日だけです。
ブレッドフルーツって知ってますか？パンの実と訳すそうです。
ご飯の感覚です。
クリをもう少し柔らかくした感じで、ほくほくしておいしい。
外側はサクッとして、内側はほくほくして、ほんのり甘くてとっても
おいしいの。
元々ポテトチップスが大好きだったけど、めじゃなくなっちゃった。
動物が身近にいて驚きます。鳥、犬、やぎ、豚、牛、馬…
見るたびに、数が減っていったり…。
ロドニーベイのほうに行くと、牛とか、馬がよく放してある。
道路のすぐ横を車と並んで走ったりすると、あせってしまう。
もし自分の車に牛がぶつかった場合、その牛をもらっていいんだって…、
牛は保険に入ってないのでそれを売って、修理するんだって…。
彼の父は、
イギリス人（白人）。彼の母は、日本人。妻の父は中国人、母は日本人だと
いう。という事は…、ちょっとややこしいけど子供達は半分日本人という事だ。
その女の子には一歳上のお兄ちゃんがいた。
「黒い甘い豆の周りを白い皮で包んだあれ、…なんていうんだっけ…(饅頭
のことかな？)、あれが食べたい〜。」と言ってた。
妹のジュンは、ちょっと大柄で、髪はかなり茶色で
ウェーブがかかっており、ちょっと日本人には見えなかった。
我家の娘達も小さい時は、髪が茶色く、「外人みたい。」
と言われたものだ。
そうこうしているうちに、
人がよさそうで付き合いの良い、Mr. Kaneyukiは、学校関係者だけでも
いろいろな人と交友を深めていった.。
夏休みが始まって、しばらくたった金曜日、久しぶりに、ジュンの家に
電話した。長くベルがなって、もう切ろうとした時、おばさんが出た。
「今日は、今から人が来るから…」と言われ、
お互いの様子を尋ねあって、
「それじゃあ 来週、一緒に遊ぼう。」と言って、
電話を切った。ちょっと緊張しているようなしゃべり方だった。
「時々遊びに来る日本人の子達、なんて名前だった？」
「これって、あの人達のことじゃないよね。」
赤の文字で、“9百万ドル、犯罪終わる”と大見出し。
その記事にでていたのは、彼らの名前だった。
「彼らは日本人ではなかったのか？」と聞くと、
「僕にもどれが本当で、どれが嘘だったのか分からないんだ。」と当惑した
様子だった。
今(2001年5月）は、マンゴの季節です。家主のSさんが、スーパーの買い物袋に
一杯マンゴをくれた。
その後行ったヴェネズエラで人
々は、落ちたマンゴを拾って食べていた。ここでも落ちたマンゴも食べて良いみ
たい。
ここですごいのは、マンゴの種類が多いこと。何種類あるか分からない。
木によっても味が全然違う。
セントルシアの人は、よく熟してグチュグチュのが好きだ。そうな
ると皮も歯ではがすことができる。よく熟しているのは、とても甘いがちょっと発酵
したような味がしてあまり好きでない。
世の中には色々な人がいるもんだ。夫はおいしいマンゴはダメで、堅くてまだ
青い(緑の意)マンゴが好きだ。
私も勧められて、食べるけど、すっぱくて堅くて…。
ラデラリゾート（Ladere Resort）というホテルにに着いた。１１：３０
どんな観光ガイドにも出てくる観光名所。5人でお昼を食べるにはちょっと高いのでドリンクだけにする。このレストランからピトンはとても近く見える。
お手洗いもしゃれてた。
「今から作るけど、それでも良いのなら…」と言われて、ちょっと躊躇する
けど、開いている店が少なそうなので、待つことにする。ドルフィンのフライとポテトチップスをたのむ。
(写真)
ドルフィンと言っても(私も初めて聞いた時驚いたけど)イルカの事ではない。
ドルフィンフィシュというのは、シーラのことで、こちらの人はとてもよく
食べる。
