2月28日


   朝10時起床。シャワーを浴びてから、広場でボーっとひなたぼっこをした。 今日はアユタヤーから車で90分ほど北に行ったとこにある、SingBuriというところに行く。そこにはマムの実家があり、もうここ3ヶ月ほど帰ってないらしいから、ついでに帰ることにした。

   トゥクトゥクでバス乗り場まで行き、冷房が狂ったほどきいてるバスに揺られ、目的地をめざした。SingBuri到着。観光客ゼロ、日本人も当然ゼロ、素晴らしいではありませんか!なーんかとってもディープな旅って感じがしてくるではありませんか。

   とりあえずどうするのかとマムに聞いてみると、元彼が車で町を案内してくれるという。彼は銀行員で昼休みの合間をぬって、わざわざ僕達を案内してくれると言うのだ。彼の車を待つこと約15分。マムがかっこいいと大絶賛する元彼登場。マムは彼と2年ぶりにあったらしく大興奮だった。どれほどかっこいいんだろうと思っていたが、元彼の顔は至ってフツー。恋は盲目なのねー、と実感した。

   それじゃ行こうか?ということになり、大仏がまつってあるワットに行くことになった。写真を数枚撮って、池にいる魚にえさをあげるぐらいで、正直特に何もすることがなかった。小腹も空いてきたことだし、昼ご飯を食べに行くことにした。昼食はたいそう豪華で大皿のオードブル、トムヤム、チキンのグリル、ナマズの丸焼き、ご飯がずらっとテーブルに並べられた。
「うわー、すごい!こんなにも食べられへんでー」
と思いながらも、“もてなされたものは残さず食べるべし”をモットにしている私は、全身全霊を込めてこの料理に挑んだ。それにしても、タイの人は日本人より食に対し非常に贅沢である。まわりのテーブルを見てもほとんど手をつけられていないお皿があちこちに残されているのである。つまりこっちの人は、頼んだものを最初から全部食べようとは思ってないのだ。うーんもったいない。

   死ぬほど腹いっぱいになり、時間も迫ってきたので彼の仕事場に戻ることにした。 えっ?僕もついて行っていいの?というとみんな歓迎してくれるよ!と彼が言ってくれた。 銀行に着くと、外国人の珍しいお客さんがきたせいか、お茶を出してくれてこっちに来て一緒にしゃべろうとえらく歓迎された。結局、支店長(黙々と仕事に励んでいた)を除く全員が集まって雑談。おいおい仕事はどうなってんのと思ったけど、まー暇そうだし15分ほどお邪魔させてもらった。最後になったら
「そんなとこに立ってないでこっちに入ってきてみんなで写真撮ろうよ。」
と言われ、みんな(支店長除く)で写真を撮った。
豪華な昼ご飯家の裏のチャオプラヤーにて

   ついでだからチェックを現金にしてもらってから、時間も迫ってきたことだし銀行をおいとまさせてもらうことにした。SingBuriからバスに揺られること40分、建物が何もない素朴な田園に僕達は降り立った。草むらをつきすすんで歩くこと5分、やっとマムの実家にたどり着いた。お兄さんのお嫁さんともう一人のお兄さんが、茹でたピーナツと冷たい氷水でもてなしてくれた。しばらくのんびりして、シャワーを浴びさせてもらってから、犬2匹とマムと家の裏を流れているチャオプラヤーに散歩に出かけた。

   1時間半ほどゆっくりさせてもらてから、アユタヤーに帰ることにした。帰りのバスに流れていた何ともいえない、せつなさ、あたたかさを今でもはっきり覚えている。

   19時45分アパート着。マムも僕も少し疲れていたんだけど、アパートで僕達の帰りを待っていたビーが、今夜みんなで踊りに行かないか?と誘ってきた。明日マムは仕事でバンコックに戻るために5時に起きないといけないし、僕も疲れていたので踊りに行くのは来年にすることにした。じゃあ晩御飯だけでも食べに行こうという事になって、ナイトマーケットの屋台に行くことにした。マーケットをフラフラしているとパーが僕の彼女にとピアスをプレゼントしてくれた。

   晩御飯を食べ終わってアパートに帰ると、一緒に行かなかったマムがおなかが空いたと言ってきたので、近くにあるレストランに一緒に行くことにした。食べ終わって二人ともかなり眠たかったのでアパートに帰りシャワーを浴びすぐに寝ることにした。

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Last modified: Fri Apr 28 13:56:43 JST 2000