さて、ガチガチの教科書が続いたので、ちょっと違う傾向の本など紹介してみます。 この本は山崎傑氏によるもので、CQ出版社から発行されています。 実は私、この本は持っていないので、値段などは不明です。
なぜ、自分の持っていない本をすすめるのか。
実はこの本、CQ から出てるインターフェース誌の 1989年7月号の特集、
「C によるマルチタスク OS 入門」を元に加筆修正された物なのです。
一度借りてきて比較もしてみましたが、殆ど雑誌掲載時と差が無く、
購入には至りませんでした。
かといって、質が悪いという事を意味するのではありません。
一時のインターフェース誌の全盛期の特集の内容の濃さはまさしく異常な程であり、
そのまま単行本化しても充分に通用する、
否、そこらの単行本など足元にも及ばない程に高度で良質の物でした。
当時は創刊直後の SuperASCII や、技評の Processor 誌なども合わせ、
非常に読みごたえのある雑誌が多く、嬉しい悲鳴を上げていたものです。
それにひきかえ、現状の淋しい事といったら.....
さて、本題に戻ります。
この本のテーマは C によるマルチタスク/仮想記憶 OS の記述なのですが、
よくある教科書然とした本とは違い、説明が非常に実際的で具体的です。
例えばなしも多量に用いられており、内容の高度さに比べて非常に読み易く、
理解し易い名著の一つだと思っています。
(現場のエンジニアによる判り易い本といのは CQ の長所の一つですね。)
特にこの本でお勧めなのは、具体的なハードウェアの仕組みに言及している所です。 元々の掲載誌がインターフェース誌とハードにも強い雑誌であり、 MMU の仕組みなども具体的な内容まで多数の図表による実際的な解説があります。 抽象的に記述された OS の教科書などでは何となくピンと来ない人にとって、 別アプローチによる解説は非常に役に立つのではないでしょうか。
それにしても、この本(特集)読んだ時には、普通の OS がちゃんと仮想記憶や プロセス保護を出来る様になるのにこれ程時間が掛かるとは思ってなかったなぁ....
基本的に、趣味でコンピュータ触ってるだけのシロウトのタワゴトです。
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