FusionPC

更新日 2000年8月31日

FusionPCのページがあちこちに散乱し始めたのでまとめてみました。一般論やインストールマニュアルは他に詳しいサイトがたくさんありますのでそちらをご覧になられたほうがよいかもしれません(^^; イキナリヨワキナハツゲン。

まず一般論 (たぶん合っていると思う(^^;)

FusionPCはDOSベースのMacintoshエミュレータです。v2.31まではMicrocode Solutionsが開発、販売(日本ではオープンテクノロジーズ)を行っていましたが、現在ではEmulators Incが開発、販売を行っています。現在のバージョンは3.0です(2000年8月現在)。
なおバージョン3.0についてはフルバージョンがダウンロードできるようになりました。

FusionPCは68040プロセッサをエミュレートしているのでPowerPCネイティブのソフトウェアは動作しません。動作するOSもMacOS8.1までとなっています。
PC側の動作条件を簡単にあげると486以上のCPU、数値演算コプロ、8MB以上のRAM、20MB以上のHDD空き容量、v3.2以降のDOS、VESA1.2以降、マウスドライバ、512Kもしくは1MBのMacのROM、System7.1からMacOS8.1までのシステムが必要となっています。
その他にも使えるものやいろいろな制限がありますので、一度Emulators Incのサイトにあるドキュメントを読まれるとよいと思います。

ちなみにThanks.txtを見るとFusionPC開発機種の中にThinkPad755Cが載っています。ThinkPadユーザーとしてはちょっとうれしいですね。

簡易インストールマニュアル (これもたぶん合っているはず(^^;;)

230編のほうにもう少し詳しく書いてあるのですが内容が古くなってしまったので、あらためてごく簡単にインストールの手順をまとめてみました。
まずEmulators IncのサイトからFusionPC 3.0をダウンロードしてきます。setupフォルダはインストールディスク作成用のファイルですのでダウンロード後インストールする必要があります。filesフォルダはインストール済みのファイルとなっていますのでこのまますぐに使えます。ただsetupフォルダのほうがいろいろなユーティリティも入っていますので始めての方はこちらがよいでしょう。逆にアップグレードな方はfilesのほうでよいと思います。
あとFusionPCのインストールや起動はDOSの英語モードで行いましょう。日本語モードだと画面が読めなくなることもあります。

次にMacのROMイメージを作成します。これはFusionPCに付属のRomutil.hqx(utilsフォルダ内)を実Macにコピーして解凍すると出てくるROMコピーソフトを使用します。ここで作成したROMイメージをFusionPCのフォルダに移動します。ROMによっては残念ながら使えないものもあるようです。

これでFusionPC自体は動作するようになりますのであとはSetupを起動して各項目を設定していきます。
項目を簡単に説明すると

[ ADVANCED項目 ]
 でエミュレートするマシンIDを選択します。これはインストールシステムに合わせて選択すると良いようです。古いシステムには古いマシンを新しいマシンには新しいIDをというところですか。
[ VIDEO項目 ]
 でビデオドライバを選択します。VESA2ならVESA_DIR.fvdが選択できますがそうでなければVESA_REFを選びます。VESA_DIRなら使用メモリが2MBほど少なくなりますがMac上で256色しか出ないようです。その他VAIO用の設定とかあるようですが私はVAIOもっていないので詳しくは知りません。
[ FLOPPY項目 ]
 でFDDの自動検出のタイミングなどを設定します。でもうるさいので私は検出しない設定にして、両Shiftで検出しています。
[ DEVICES項目 ]
 でHDイメージの選択、作成、削除が出来ます。OS8載せるなら200MB以上は必要みたいです。
[ PORTS項目 ]
 でシリアル、パラレルなどの設定をします。モデムを使うときはここでポートを設定してください。
[ ROM FILE項目 ]
 でROMイメージを選択します。使えないROMイメージもあるようです。
[ SOUND項目 ]
 で音源の設定をします。でもあまりきれいな音にはなりません。
[ CD-ROM項目 ]
 でCD-ROMの設定をします。CDを起動ドライブにすることも出来ます。なおDOS上でCD-ROMを使うにはMSCDEX.EXEが必要です。
[ ADB項目 ]
 でキーボードのコマンドキーなどの設定をします。
[ SCSI項目 ]
 でSCSIの設定をします。なおCD-ROMのIDは0にした方が無難です。ZIPもOKです(起動も出来ます)。
[ NETWORK項目 ]
 でネットワークの設定をします、といっても実際にネットワークが組めるわけではなく、PCのドライブをマウントできるようにする項目です。ここでマウントさせるドライブは必ずロックしてくれとのことです。実際私もロックせずにマウントしてデータが壊れてしまうというひどい目にあいました(^^;。
[ MEMORY項目 ]
 でFusionPC上のMacに割り当てるメモリを設定します。うちの240では60MB以上にするとメモリが多すぎると怒られてしまいます。
[ CONFIG項目 ]
 でPRAMのリセットなどが出来ます。
[ SYS INFO項目 ]
 でPCの情報(VESAのバージョンなど)を見れます。

とりあえずしなければならないのがADVANCED、VIDEO、FLOPPY、DEVICES、ROM FILE、MEMORYといったところでしょうか。とりあえずすべてに目を通しておいたほうが無難ですが。すべて設定したら、LAUNCH EMULATOR項目で起動します。

DOSで周辺機器を認識させるのは非常に苦労しますが、FusionPC3.0ではDOS窓での動作も比較的速くなったのでこちらで実行するほうが周辺機器的には楽チンです。

無事システムが立ち上がったらHDイメージファイルをフォーマットしてインストールを進めてください。ただFusionPCの稼動条件の低限に近いPCだとメモリの不足などでシステムのインストールに失敗する可能性が高くなるのでその場合はより性能の高いPCでインストールを済ませたHDファイルをコピーして使うという手もあります。

今までの特集

緊急報告!FusionPC3.0のベンチマーク

MacOSでインターネッ島クルージング!(ThinkPad240にMacOS8を載せました!)

PC110にMacOS8を載せてしまおう!

TP230CsにMacOSを載せてしまおう!

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おまけ(というかいいわけ) : 普通FusionPCなどMacエミュレータって、もともとMacな人がサブノートでMacを動かしたい場合などに使うことが多いみたいですね。
ではMacを使ったことのない私がなぜエミュレータなのかというと、
ひとつには自分のページがどういう風に見えるのかという表示確認のためってのがあります(まあ大義名分です、でもこれ大事なことですよね)。
もうひとつはやはりMac自体に興味があるってことですね。最近はパソコンを持つ人がたくさん増えて自分の周りにもWindows使っている人が増えたのですが、少し前まではまわりの人はみんなMac使いって時もありました。みんなの話を聞いてMacってどんなんだろうと思いつつとても手が出ないなーという感じでした。なぜかあの頃は肩身狭かったですね。
あとはひところ流行った(今でも流行っているのかな)エミュレータブームですね。NESやSNESなどのエミュレータが流行った頃にふとしたきっかけでExecutorっていうMacエミュレータ(もどき?)を見つけて遊んだのですが、これがあまり出来がよくないらしく他を捜し求めているうちにvMacやこのFusionPCを知った訳です。で、たまたまPB160を手に入れる機会があったので、これはと思い試してみたのです。
最後はやっぱりThinkPad至上主義というか、「俺のThinkPadってすごいんだぞー、MacOSまで動いちゃうんだぞー、かっこいいでしょう」と自慢したいが故の行動ってのがあります(^^; これぞ究極のマルチOSだぞーという感じですか。

こんなこと書いているとMacな人にお叱りを受けてしまいそうですが、まあ素人の興味本位のたわごとと思って許してやってください。m(_ _)m