PS/55note C52 486SLCにWindows95を入れる!

更新日 2001年5月25日

はっきり言ってPCカードスロットのないC52にWin95を入れるメリットはあまりないのですが、とりあえず入れたくなるのが人間の性ってものでしょうか。

今回は苦労しました。なんと言ってもC52はPCカードスロットがないので、得意のHDDカードによるWin95フォルダ丸ごとコピーが使えません。持っているのはWin95のアップグレードCD版だけなのでこれをどうコピーするかが問題でした。

FD版Win95なんてとても入手できる状況ではなくなってしまったので、とりあえず手元にあった拡張カートリッジを使うことにしようと思いました。しかし、これに挿せるSCSIカードを入手したのですがBIOSレベルでエラーが出てしまい、うまく認識できませんでした。
次なる手はパラレル接続のCD-ROMドライブですがネットオークションで探しても見当たりませんでした。パラレル=SCSI変換ケーブルも探したのですがこれもだめ、いまはUSB=SCSIタイプが主流みたいです。
一番入手が簡単なのはパラレル接続のZIPドライブなのですがSCSI接続のZIPドライブ持っているしどうも購入に踏み切れません。

というわけでだめもとで試したのがPCDOS付属のインターリンクです。これならケーブルも安いし、だめでもあきらめつくしってな軽いノリでやってしまいました。いざとなれば必殺FDコピーがありますしね。

さてインターリンクの準備ですがC52のほうにPCDOS7、240にはPCDOS2000をいれて(240はシステムコマンダーでマルチブートにしてあります)双方をシリアルクロスケーブルでつなぎました。このとき注意したいのがシリアルを使えるようにしておくことです。たまにシリアルポートがつかえなくなっていることがあるのでBIOSメニューからシリアルポートを使えるようにしておきましょう(実はこれではまっていたりして>自分)。ちなみにインターリンクはパラレルケーブルでも出来るようです。
ハードの準備が出来たら次はソフトの準備、今回はC52をクライアント、240をサーバーにしました。まずC52のconfig.sysをかきかえてinterlnk.exeを起動出来るようにしておきます。そうしたら240でintersvr.exeを起動してからC52を立ち上げてinterlnk.exeを起動します。これで準備完了、240にC52からアクセスできるようになりました。
あとはxcopyで240からwin95フォルダを丸ごとC52にコピーしました。45MBのフォルダをコピーするのに約1時間10分掛かりました。まあ必殺FDコピーよりは速くて楽かなってところですね。

ここまで来たらあとはいつも通りです。win95フォルダのsetup.exeを立ち上げてインストールをはじめます。DOSとwin95フォルダが入った後のHDDは約110MBの空きとなっています。

で、Win95のインストール自体は1時間ほどで順調に終わるのですが、問題は256色化です。
いろいろ調べた結果、IBM版のWin3.1のディスプレイドライバが使えるということがわかりました。というわけで手順ですが、C52の診断ディスケットでWin3.1のディスク8にあるvesa.exeを導入、その後画面のプロパティでディスプレイドライバを変更、これはディスク1にあります。ここでC52のゴシック10ptを選択し画面の指示にしたがってディスク3、ディスク4からドライバを導入、途中いろいろとエラーメッセージが出ますがかまわず進んで再起動すると256色化出来ました。

続いてケーブル接続の設定。C52でファイルのやり取りをするにはこれしかないということでセットアップしました。セットアップの仕方はヘルプを見ればわかります。これでなんとか使えるようになったかなって思いつつ再起動すると動かない!!VESAドライバの表示をしたまま止まってしまいました。しばらくすると
デバイスVFBACKUPを初期化中:
VFBACKUPはVFD.VXDを読みこめませんでした。セットアップをもう一度実行したください。
などと吐き出して止まってしまいました。
しかたないのでsafeモードで立ち上げてそのまま再起動したらとりあえず元に戻りましたが、ケーブル接続はうまく行きません。240が悪いのかなあ。これは宿題ということで後日解決したらアップします。

C52には音源がないのでWin95でセットアップすることも当面はこの位しかありません(ってプリンタとか環境に応じていろいろあるでしょうけど)がなんとか無事インストールできました。この時点でHDDの空き容量は約40MB、さて何に使おうかなって感じです。

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