delphi.gif (306 バイト) TApplicationの使い方


TApplicationはWindowsアプリケーションをカプセル化したクラスです。TApplicationのインスタンスは、Delphiによって自動的に作られその名前はApplicationです。このApplicationはプロジェクトファイルでつぎのように使われています。

delphi1.gif (322 バイト)
program Project1;

uses
  Forms,
  Unit1 in 'Unit1.pas' {Form1};

{$R *.RES}

begin
  Application.Initialize;
  Application.CreateForm(TForm1, Form1);
  Application.Run;
end.

そして、Applicationはつぎの処理を行います。

・ Windows のメッセージ処理
・ 状況感知型のオンラインヘルプ
・ メニューアクセラレータとキー処理
・ 例外処理
・ Windows オペレーティングシステムがアプリケーションに対して定義する基本部分(MainWindow,WindowClass など)の管理

 

toach.gif (917 バイト) 有用と思われるメソッド

BringToFront すべてのアプリケーションの前に移動
HandleException アプリケーションの例外のデフォルト処理を行います。
HelpCommandなど オンラインヘルプ関係
MessageBox メッセージボックス表示
Minimize アプリケーションを最小化(タスクバーに格納)
NormalizeTopMost 一番上にフォームを作成(fsStayOnTopに関連)
ProcessMessages Windows がイベントに応答できるようアプリケーションの実行を一時的に停止
Restore 最小化したアプリケーションを通常のサイズに戻します。

toach.gif (917 バイト) 有用と思われるプロパティ

HelpFile ヘルプファイルのパスを設定します。
HintColor ヒントボックスの
Icon タスクバーで表示されるアイコン
ShowHint ヒントを表示するかどうか
ShowMainForm アプリケーションが起動時にそのメインフォームを表示するかどうか
Title アプリケーションの最小化を表すアイコンに付けるテキスト

toach.gif (917 バイト) 有用と思われるイベント

OnActivate アプリケーションがアクティブになったときに発生
OnException プリケーション内で処理されない例外が起きたときに発生
OnHelp アプリケーションがヘルプ要求を受け取ったときに発生
OnIdle アプリケーションがアイドル状態のときに発生
OnMessage アプリケーションが受け取る Windows メッセージを処理
OnMinimize アプリケーションが最小化されたときに発生
OnRestore 前にアイコン化されたアプリケーションが元のサイズに復元されるときに発生

参照 イベントの使い方(TApplication.OnIdleイベント)