文字列の表示

文字列を表示することは、最も基本的なプログラミングテクニックのひとつです。Delphiでは単に文字列を表示するだけなら、特にプログラムを作る必要はありません。ふつう、Labelコンポーネント(StaticTextコンポーネントでもOK)をフォームに貼り付け、オブジェクトインスペクタでCaptionプロパティを表示したい文字列に変更すればできあがりです。

これではつまらないので、フォントをいろいろ変更して文字列を表示するプログラムを作ってみました。
Fontボタンを押すとフォントコモンダイアログが開くので、フォントや文字の色、ボールド指定などを適当に変更すれば、いろいろに文字列が表示できます。文字列は、実行中には変更できません。設計時にオブジェクトインスペクタで変更します。

このプログラムで使用した主なコンポーネント

• Label
• Button
• FontDialog

ソースプログラム
（青色の部分が実際にプログラムを記述した部分です。他の部分（コメントは除く）はDelphiが生成した部分です）

unit Main;

interface

uses
  Windows, Messages, SysUtils, Classes, Graphics, Controls, Forms, Dialogs,
  StdCtrls;

type
TForm1 = class(TForm)
  FontDialog1: TFontDialog;
  Label1: TLabel;
  cmdFont: TButton;
  cmdExit: TButton;
  procedure cmdExitClick(Sender: TObject);
  procedure cmdFontClick(Sender: TObject);
private
  { Private 宣言 }
public
  { Public 宣言 }
end;

var
Form1: TForm1;

implementation

{$R *.DFM}

{ フォームを閉じる }
procedure TForm1.cmdExitClick(Sender: TObject);
begin
  Close;
end;

{ フォントダイアログを開く }
procedure TForm1.cmdFontClick(Sender: TObject);
begin
  // OKボタンが押されたかチェック
  if FontDialog1.Execute = True then
  begin
    // Label1のフォントを変更
    Label1.Font := FontDialog1.Font;
  end;
end;

end.