MP3用語集(あいうえおABC順)

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圧縮・解凍

特殊なソフトを使ってファイル容量を小さくすることを圧縮といいます。これに対して圧縮されたファイルを元に戻すことを解凍といいます。


インストーラ :

パソコンにソフトをセットするためのプログラムをインストーラといいます。一般に、容量の大きなソフトほどインストーラという形で配布されます。インストーラを起動し、ガイドの手順に従って操作していくとソフトがパソコンにセットされます。インストーラは初めに一度だけ使い、繰り返して使うことはありません。これに対して容量の小さなソフトはプログラム本体がそのまま配布される場合が多く、その場合はソフトをパソコンにコピーすればインストール終了です。


インストール

プログラムソフトをパソコンにセットして使える状態にすること。


エラー訂正機能 

①音楽CDをパソコンにコピーする場合(リッピング) :
音楽CDには0または1のデータが無数に書き込まれていて、16ビット(2バイト)で一つの音を作ります(例:0000111100001111)。音楽CDをパソコンにコピーする時は、16ビット単位のデータを複数まとめて一度に読み出します。もし読み出しワクが1ビットでもずれると曲が全然別の雑音になってしまうことは理解できるでしょう。このため、音楽CDのデータをパソコンで読み出す場合、
読み出しワクよりも余分のデータ読み出し、続きのデータを読み出す時には前のデータの最後の部分と比較して読み出しワクがずれないように確認しています。これをエラー訂正機能といいます。

②データCD(パソコン用CD)をパソコンにコピーする場合 :
読み取りワクにエラーが生じても
セクタナンバーを手がかりにして読み取りワクの修正が簡単に行なわれます。

③音楽CDをコンポで聴く場合 :
CIRCという
エラー訂正機能があるそうです。


エンコーダ(encoder):

WAVEファイルをMP3ファイルに変換するためのソフト。


エンコーディング(encoding):

WAVEファイルをMP3ファイルに変換すること。MP3ファイルは音楽CDの容量を約11倍に圧縮していると言われますが、その根拠を示してみましょう。

WAVEファイル容量 = 44100 x 2 x 2 = 176400(バイト/秒)
MP3ファイル容量= 128(kbit/秒) = 128 x 1000 ÷ 8 (バイト/秒) = 16000

*WAVEファイルの容量計算は「サンプリングレート」を参照に。
*MP3ファイルのビットレートは128(kbit/秒) が標準です。

WAVEファイルの容量は音楽CDの容量と全く同じです。次の計算からMP3ファイルは音楽CDを約11倍に圧縮していることが分かります。

176400 ÷ 16000 = 11.025 (約11)


外部エンコーダ :

「午後のこ〜だ」のように、単独でエンコーダとしての機能を持つものを外部エンコーダといいます。リッパーから外部エンコーダを指定してリッピングとエンコーディングを一度に行なうこともできます。


拡張子 

ファイルが画像データなのか、文字データなのか、プログラムなのか、それらを区別するために付けられるファイル名の後半部分のこと。例えば、「sample1.gif」というファイルはGIF画像データ、「sample2.zip」というファイルはZIPファイルだと分かります。「.gif」、「.zip」の部分が拡張子です。


カラオケタイムタグ付き歌詞ファイル 

歌詞の間に時間情報が付いている歌詞ファイル(↓)。

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Love,Day After Tomorrow
作詞:倉木麻衣 作曲:大野愛果
[00:20:76]い[00:21:40]つ[00:21:98]か[00:22:65]は [00:23:24]夢[00:24:46]が[00:25:11]叶[00:25:97]う[00:26:90]
[00:26:97]What [00:27:24]are [00:27:51]you [00:27:79]hoping [00:28:84]for[00:30:03]
[00:30:27]涙[00:30:55]も[00:30:87]強[00:31:40]が[00:31:66]り[00:31:82]も[00:32:20] [00:32:62]投[00:32:75]げ[00:32:84]捨[00:33:03]てる[00:33:58]こ[00:33:83]と[00:34:01]が[00:34:34]で[00:34:62]き[00:34:90]る[00:35:47]よ[00:35:67]ね[00:36:34]
[00:38:56]吹[00:38:74]き[00:38:92]抜[00:39:20]け[00:39:38]る[00:39:72]風[00:41:12]の [00:42:27]強[00:42:93]さ[00:43:11]に [00:43:56]心[00:44:28]が[00:44:80]揺[00:45:01]れ
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行頭タイムタグ付き歌詞ファイル 

各行の先頭に時間情報が付いている歌詞ファイル(↓)。

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[00:00:00]Love,Day After Tomorrow
[00:10:00]作詞:倉木麻衣 作曲:大野 愛果
[00:20:72]いつかは 夢が叶う
[00:26:95]What are you hoping for
[00:30:26]涙も強がりも 投げ捨てることができるよね
[00:38:58]吹き抜ける風の 強さに 心が揺れ
[00:45:70]切ない想いと 今 闘ってる
[00:52:16]Don't ask me why どうしようもなく
[00:56:09]You are the first thing on my mind
[00:59:99]Love, day after tomorrow …… I wish you knew
[01:04:57]曖昧に飾った言葉は要らない
[01:09:86]Love, day after tomorrow …… I need you back
[01:14:46]ただ君と同じ速さで歩きたいから…
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コーデック( codec ) :

compression(解凍) decompression(圧縮)」の略。コーデックとはファイルを圧縮・解凍するプログラムの総称です。MP3プレーヤやエンコーダのプログラムの一番重要なエンジン部分がコーデックです。

①MP3プレーヤには解凍用コーデックが搭載されている。
②エンコーダには圧縮用コーデックが搭載されている。

あるソフトがプレーヤとエンコーダの両方の機能を持つ場合、1つのコーデックを解凍用・圧縮用の両方に利用していることになります。


再生時間バグ :

Winamp以外のソフトを使って標準時間でタイムタグ付けをした場合、歌詞ファイルをWinampで再生表示すると曲と歌詞表示にズレが生じる可能性があり、これを再生時間バグといいます。


サンプリングレート(取り込み周波数) 

リッピングを行なう時のデータ取り込みをサンプリングといい、1秒間に何回データを取り込みするかという頻度をサンプリングレートといいます。この値を設定変更してリッピングすることができます。一般にサンプリングレートを上げるとWAVEファイルの音質が良くなる反面、ファイル容量が大きくなります。しかし実際には音楽CDは44100Hzで記録されているため、サンプリングレートを44100Hz以上に大きく設定する意味はありません。MP3作成時の音楽CDからのリッピングは「44100Hz、2バイト(16ビット)、2チャンネル(ステレオ)、」の設定で行なわれます。これは音楽CDのデータを失うことなく100%コピーすることを意味しています。44100HzとはCDから1秒間に44100回のサンプリングを行うことを意味しています。ひとつのデータはそれぞれ2byte(2バイトのデータを使って音を表現する)で2チャンネル(ステレオ)の容量を持っています。60秒間の曲をパソコンに取り込む場合、作られるWAVEファイルの容量は次のように計算されます。

1秒間のWAVEファイルのデータ量は、

44100 x 2 x 2 = 176400(バイト)

一分間のWAVEファイルのデータ量は、

44100 x 2 x 2 x 60 = 176400 x 60 = 10584000(byte) = 10584KB = 10MB

(参考)
もしこのWAVEファイルを28800byte/s の回線スピードを持つモデムを使ってダウンロードしようとするとどれぐらい時間がかかるでしょうか。

10584000 ÷ 28800 ÷ 60(秒) = 6.125分

一分間の曲のダウンロードに6分もかかってはやってられまん。WAVEファイルを1/11に圧縮してMP3ファイルを作る意味が出てきます。


シークバグ 

早送り・巻き戻しのことをシークといい、シーク時にWinamp時間がずれてしまうエラーをシークバグといいます。Winampのウィンドウに表示されているWinamp時間は標準時間(本当の時間)よりも少しだけゆっくり進みます。もう少し具体的には、曲を60秒間再生した場合、Winamp時計は約59.7秒だけ進みます。その一方、曲を60秒間早送りした場合はWinamp時計も60秒進みます(巻き戻しの場合は60秒戻ります)。このようなWindowsの仕様は、曲を再生する場合はほとんど問題になりませんが、歌詞ファイルを作る時に問題になってきます。つまり、カラオケタイムタグ付き歌詞ファイルを作成する場合、曲を再生し、早送り・巻き戻しを繰り返しながらタイムタグを入力していくと曲とWinamp時間にズレが生じて正確なタイムタグを入力できなくなってしまうのです。これを解消するには「mp3 patch for Winamp」を使う必要があります。


出力ビットレート 

エンコーディングの段階で出力ビットレートという設定があり、これはMP3のファイルサイズを決める設定です。MP3の標準は「128kbit/s」ですが、これは1秒演奏するためのデータ量が128キロビットという意味です。この設定値によってMP3ファイルの圧縮率が決まります。より高音質のMP3ファイルを作りたい時は出力ビットレートを「160kbit/s」、「192kbit/s」、、、最大「320kbit/s」に設定して下さい。出力ビットレートを小さくすると音質が低下するので通常は「128kbit/s」未満には設定されません。


新規フォルダの作り方 

新しいファイルを作ったりダウンロードする時にはあらかじめ新規フォルダを作り、その中にファイルを入れるようにするとうまくファイルが整理できます。例としてCドライブの中の「My Documents」フォルダの中に「mp3 files」フォルダを作る場合を解説します。

①「My Documents」 フォルダを開いた状態にして下さい。
②ページを右クリックして「
新規作成」 → 「フォルダ」として下さい。

③新しいフォルダが作られたらフォルダ名を変更して下さい。

「Cドライブ」の中の「My Documents」フォルダの中に「mp3 files」フォルダを作った場合、フォルダの場所を次のように記述します。

C:\My Documents\mp3 files


吸い出し 

音楽CDをコピーしてパソコン取り込むこと。リッピングと同じ意味。


吸い出しソフト 

吸い出しに使うソフトのこと。リッパーと同じ意味。


スキン(skin) 

MP3プレーヤのデザインを変えるのがスキン機能です。そのためにはスキンファイルと呼ばれる追加ファイルをネット上からダウンロードする必要があります。Winampの場合、スキンファイルは「Skins」フォルダ(¥Winamp¥Skins)に置いて使います。

(使用法1)
スキンファイルが複数に分割されている場合、ひとつのフォルダに入れてフォルダごと「Skins」フォルダに入れる。

(使用法2)
スキンファイルがZIP圧縮されている場合、そのまま「Skins」フォルダに入れる。


ストリーム形式の著作権物 

データをパソコンに保存することなく利用すること。例えば音声のネットニュースがこれにあたる。


セクタ 

CD-ROMの2352バイトごとのデータ区画をセクタと呼びます。
*音楽CDの2352バイトごとのデータ単位を「フレーム」と呼びます。


セクタナンバー 

①データCD(パソコン用CD)の各セクタの構成は以下の通りです。

セクタ(2352バイト) = ファイル情報部分(304バイト) + データ部分(2048バイト)

ファイル情報部分には「セクタナンバー」と「開始/停止情報」が記録されています。パソコンがデータを読み出す時、一度に全部のセクタを読み出すことはできず、一定の範囲(読み出しワク)ごとに読み出しを行い、これを繰り返します。この時、次にどのワクを読み出すかの目印として「セクタナンバー」が使われ、「開始/停止情報」によって、読み出しワクがずれないようにされています。

②音楽CDでは2352バイトのフレーム(セクタと同じ意味)の全てをデータ部分として使われ、セクタナンバーはありません。このため、音楽CDをコピーする場合は別の技術が使われます(エラー訂正機能)。


タイムタグ 

カラオケ歌詞ファイルの中の時間データのこと(ピンクの部分)。

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[00:47:15]
初めてふたり歩いた 秘密の回り道
[01:03:19]誰にも言わない Your heart
[01:11:64]せつないけど聞かせて
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ダウンロード形式の著作権物 :

データを一度パソコンにダウンロードした後に使用する著作権物のこと。例えばネット上のMP3ファイルがこれにあたります。


チャンネル 

ステレオ音楽の場合、左右のスピーカーから異なった音が出てきます(2チャンネルといいます)。モノラル音楽の場合、左右のスピーカーから同じ音が出てきます(1チャンネルといいます)。音楽CDからMP3ファイルを作る場合、2チャンネル(つまりステレオ)に設定するのが標準で、これはリッピングの段階で設定します。


デジタルリッピング
(digital ripping)

音楽CDのデータをサウンドボードを通さずにデジタルデータのままパソコンに取り込むこと。これに対してサウンドボードから出たアナログ音をデジタルデータに変換する方法をアナログリッピングといいます。アナログリッピングの方法はサウンドボードに音質が依存してしまい、雑音が入る可能性も高くなるため、MP3作成時は勧められません。リッピングするCD-ROMドライブがIDEドライブ(ATAPI規格)の場合はデジタルリッピングされていない場合もあり、一般にSCSI接続のCD-ROMドライブの使用が勧められます。


トラック(Track) 

音楽CDの1曲目、2曲目、3曲目、、、をそれぞれ、「トラック1」、「トラック2」、「トラック3」、、、と呼びます。


ドラッグ&ドロップ (D&D) 

MP3ファイルのアイコンをマウスで持って(左クリックして)MP3プレーヤの上に持って行き(Drug = 引きずる)、そこで左クリックを解除してファイルを放す(ドロップ = 落とす)とMP3の再生が始まります。このような手順をD&Dといい、ウィンドウズファイルの基本操作のひとつです。


内部エンコーダ :

単独ではエンコーダとして機能せず、リッパーに付属させて使うタイプのエンコーダのこと。内部エンコーダはDLLファイルの形式を取り、例えば、無料リッパーのCDexに付属するLAMEエンコーダは「Lame enc.dll」です。


ビット(bit) 

0か1かを区別するデータ量が1bitで、データ容量の最小単位です。


バイト(byte)

8bit = 1byte。bitでデータ量を示すと数字が大きくなるので、bitよりもbyteがよく使われます。ここで単位についてまとめておきましょう。

8bit = 1byte
1024byte = 1KB (キロバイト)
1024KB = 1MB(メガバイト)
1024MB = 1GB(ギガバイト)
1024GB = 1TB(テラバイト)


ビットレート :

「出力ビットレート」参照。


プラグイン(plug in) 

プラグインファイルと呼ばれるファイルをWinampの「Plugins」フォルダに入れ、これをプレーヤ上から起動することによってWinampに新しい機能を追加すること。


フリーソフト

無料ソフトのこと。多くのフリーソフトはネットで配布されています。


プレイリスト 

MP3ファイルを再生する場合、最初にプレイリストと呼ばれる曲リストを作っておきます。再生を開始するとプレイリストの上から順に曲が再生されます。


フレーム 

CD-ROMに記録されているデータについて2352バイトごとの単位をセクタと呼びますが、音楽CDについてはセクタのことをフレームと呼びます。データCD(パソコン用CD)のセクタにはセクタナンバーと呼ばれるアドレス(番地)情報が含まれているのに対して、フレームにはアドレス情報がありません。これがデータCDと音楽CDと大きな違いです。音楽CDは1秒の演奏が75フレームとなっているので、1秒の音楽を再生するためのデータ容量は次のように計算されます。

2352 x 75 = 176400(バイト)

音楽CDのデータは「44100Hz、16ビット(2バイト)、ステレオ」で記録されています。これが上記の内容と矛盾していないことを証明してみましょう。1秒の音楽データを作った時にできるファイル容量は次のように計算されます。

44100 x 2 x 2 = 176400(バイト)

リッピングは必ず「44100Hz、16ビット、ステレオ」の設定で行なって下さい。この条件で作られたWAVEファイルは元の音楽CDのほぼ100%のコピーです。
*厳密には100%同じではありません。


リッパー(ripper)

リッピングするためのソフトをリッパーといいます。音楽CDをパソコンで再生するのに比べて、音楽CDのデータをパソコンにコピーするのは実は大変なことです。その理由は音楽再生とデータ読み出しでは実行される作業が異なるためです。つまり、音楽CDを再生する時は、ちょうどレコード演奏時に針を乗せたままのように連続的にデータを読み出します。これに対してリッピング時は一定の読み出しワクごとにデータを読み出してはパソコンに保存するという作業を繰り返します。この過程で読み出しワクのわずかなずれ(エラー)が生じてしまうのです。リッパーは常に読み出しワクのエラーを訂正しながら正しい読み出しワクを決めて音楽データを読み出しています。リッパーは次のどれかを使っていれば多分問題ないでしょう。

リッパー名 料金

コメント
AudioGrabber 25ドル 名声高いリッパーだが値段は高い。
CDex 無料 ↓が使えないならこれ。第二選択のリッパー。
CD2WAV32 無料 日本語ソフト。初めての人には第一選択のリッパー。


リッピング(ripping) 

音楽CDの曲データをパソコンへ取り込み、WAVEファイルを作ること。WAVEファイルはウィンドウズ標準の音楽形式です。5分の曲が約50MBのWAVEファイルになります。


読み出しワク 

音楽CDのデータはフレームと呼ばれる2352バイトごとの単位に区切って管理されていますが、データを読み出す場合はいくつかのフレームをまとめて読み出します。このフレームのひとまとまりを読み出しワクといいます。もし読み出しワクがわずかでもずれるとデータがメチャクチャになってしまうため、読み出しワクがずれないようにエラー訂正機能があります。


ACMのコーデック 

外部コーデックのこと。


ATAPI規格

AT Attachment Packed Interface」の略。IDE接続を使ってCD-ROMドライブやMOドライブをパソコンに接続する場合に使われる規格(接続に関するきまりごと)。
*「ATAPI規格」は「IDE接続」とほとんど同じ意味で使われます。


CBR :

Constant Bit Rate(固定ビットレート)」の略。MP3ファイル作成時の設定条件のひとつで、曲の最初から最後まで例えば128kbit/sに出力ビットレートが固定してあること。(VBR ← 参考)


CDDA

CD Digital Audio」の略。音楽CDの各フレームにはアドレス情報がなく、データの全てが音楽データとして使われています。このような音楽CDの記録方式をCDDAと呼びます。


CDDB :

CD DataBase」の略。音楽CD自体には曲名データが入っていないため、リッピングするとトラック番号がファイル名となり、これを変更する場合は手作業になります。この手間を解消するのが音楽CDの情報データベース、つまりCDDBです。ネット上にはCDDBサーバーと呼ばれるコンピュータが存在し、①ID、②アーチスト名、③曲名、のデータを貯蓄しています。CDDBの利用手順としては次の通りです。

①リッパー(「
CD2WAV32」や「CDex」)を起動してCDを挿入する。
②リッパーウィンドウ上の「CDDBサーバーに接続」ボタンを押す。
③一瞬にしてアーチスト名と全曲名がウィンドウ上に表示される。
④この状態でリッピングをすれば曲名がWAVEファイル名になります。

*CDDBサーバーは英語文字(1バイトのデータ)しか使えないという欠点があります。このため日本語文字(2バイトのデータ)は扱えず、日本語はローマ字表示となってしまいます。この問題を解決するために現在2バイトのデータを扱えるCDDB2サーバーが開発されているそうなので、今後はこれに期待することにしましょう。


DAE (Digital Audio Extraction) 

リッピングと同じ意味。


DLLファイル :

Dynamic Linking Library ファイル」の略。あるソフトに新しい機能を追加するためのプログラムファイル。


Fraunhofer IIS系コーデック 

MP3ファイルの音質はエンコードの良し悪しによって決まるため音質の良いエンコーダを使うことが重要になります。エンコーダの音質を決めるのはプログラムのエンジン部分であるコーデックであり、「Fraunhofer-II系」、「ISO系」、「LAME系」、「Xing系」に分類されています。これらの中でFraunhofer-II系が最も高音質と評価されています。


GUI 環境 

Graphic User Interface 環境」の略。昔、DOSプログラムしかなかった時代には文字入力でプログラムを起動していました。DOSプログラムは容量が小さく、動作の遅いパソコンでも快適に動くという最大の利点を持っています。これに対して現在のウィンドウズやマッキントッシュのように、ファイルやフォルダをクリックして視覚的・感覚的にファイル操作する環境をGUI環境といいます。インターフェースとはパソコンとユーザーをつなぐ界面という意味です。


Hz
(ヘルツ) 

1秒間当りの回数を「周波数」といい、周波数の単位がHzです。MP3関連で説明すると、「音楽CD→パソコン」のデータ取り込み頻度を1秒間当たり44100回に設定した場合、「44100Hzの条件でリッピングした。」といいます。


ID3タグ 

MP3ファイルが持っている曲情報をID3タグといいます。曲を再生するとID3タグの内容に従って曲情報が表示されます。曲の再生中にID3タグを表示することができます(SCMPXでのID3タグ表示)。


IDE接続

ハードディスクやCD-ROMドライブなどの周辺器機をパソコンへつなぐ接続形式のひとつ。市販されているパソコンを買ってきた場合、付属のCD-ROMドライブのほとんどはIDE接続のCD−ROMドライブです。
*「ATAPI規格」という用語は「IDE接続」と同じ意味で使われています。


JASRAC 

Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers(日本音楽著作権協会)」の略。作詞家、作曲家、音楽出版社など音楽の著作権者から権利の委託を受けて音楽著作権を管理している団体です。著作権に違反したHPを開設するとJASRACから忠告を受けることになるでしょう。ホームページはここ


Joint stereo :

StereoJoint stereoはエンコーディング(WAVE → MP3)の時に選択する設定です。ステレオ音楽の場合、左右のスピーカーから異なる音が流れてきます。*これを2チャンネルといいます。モノラル音楽の場合、左右のスピーカーから同じ音が流れます。ステレオ音楽がモノラル音楽の2倍のデータ容量が必要になります。Joint stereoでは左右のスピーカーの音データが同じ場合に、データを1チャンネルにまとめてデータ量を小さくしています。同じWAVEファイルからStereoJoint stereoの設定でMP3ファイルを作って比較してみると、音質は全く変わらずJoint stereoの方がサイズが小さくなります。
*MP3の標準設定は「Joint stereo」とされているようです。


L3ENC 

最も高音質と評価の高いFraunhofer-II製コーデックを搭載したエンコーダ。L3ENCはDOSプログラムであるためDOSプログラムに慣れていないユーザーにとっては使いにくく、通常は「フロントエンド」と呼ばれるDOSプログラムお助けソフトと組み合わせて使い、これによってウィンドウズソフトと同じ感覚(GUI環境)で使うことができる。


L3ENC FrontEnd 

DOSプログラムのエンコーダの「L3ENC」や「8Hz-mp3」をウィンドウズ環境で使うためのソフト。実際にエンコードする場合はまず「L3ENC FrontEnd」を起動し、設定で使用するエンコーダを選択してエンコードを行なう。


Lhasa

ZIPファイルやLZHファイルを解凍するためのソフト。Lhasaはフリーソフト(無料ソフト)です。Lhasaを使うこと=圧縮ファイルを解凍すること、ということになります。


Lyrics 

曲に合わせてカラオケのように歌詞を流す機能をいいます。


LZHファイル

LZH形式という圧縮形式で圧縮されたファイルのこと。ファイルの拡張子は「.lzh」です。LZH形式はZIP形式と同様に、ウィンドウズファイルの標準的な圧縮形式として使われています。


MP3

MPeg audio rayer 3」の略。MP3はパソコンで音楽を楽しむ世界です。もし「MP3やってる?」と人から聞かれたら、それは「パソコンでMP3ファイル聴いて音楽を楽しんでる?」って意味です。MP3という用語は本来は音楽ファイルの圧縮形式を意味しています。MP3は人の耳に聞こえない部分の音をカットする技術を使っているため、音楽CDと比べて容量が1/11に縮小されていながら音質はCD並みという特徴を持っています。


MP3プレーヤ

MP3ファイルの音楽を再生するためのパソコンソフトです。WinampSCMPXなど、ほとんどのMP3プレーヤがフリーソフトとして配布されています。これに対して、電車の中などで聴けるMP3プレーヤが発売されていますが、そちらは携帯用MP3プレーヤといいます。MP3プレーヤの中には圧縮されたMP3ファイルをデコード(データ変換)しながら再生するためのプログラムが組み込まれており、この点がCDプレーヤやMDプレーヤと大きく異なります。


MPEG 

Motion Picture Expert Group」の略で動画圧縮形式のひとつです。MP3はMPEGのうちオーディオ圧縮フォーマットを指しています。


PCM形式

Pulse Code Modulation 形式」の略。音楽CDは「16ビット、ステレオ、44100Hz」の条件でデータが記録されPCM形式と呼ばれます


SCSI接続

Small Computor System Interface 接続」の略。ハードディスクやCD-ROMドライブなどの周辺器機をパソコンへつなぐ接続形式のひとつです。MP3ファイル作成時に使用するCD-ROMドライブはSCSI接続のCD-ROMドライブを使うのが理想的とされています。これはリッパーによってはIDE接続のCD-ROMドライブに対応していない場合があるという意味で言われているようです。実際には大抵のIDE接続のCD-ROMドライブでも問題なくMP3ファイルを作ることができます。
*パソコン購入時のCD-ROMドライブのほとんどはIDE接続(ATAPI規格)なので、もしもCD-Rドライブを増設する場合はSCSI接続のものを選ぶことをお勧めします。ただし、SCSI接続するためにはSCSIボードを増設する必要があります。


VBR  

Variable Bit Rate(可変ビットレート)」の略。MP3ファイル作成時に設定条件のひとつで、曲の途中で出力ビットレートが変化していること。(CBR ← 参照)


WAVEファイル

WAVEファイルはウィンドウズ標準の音楽ファイル形式です。音楽CDをパソコンへコピーするとWAVEファイルが作られますが、データ量は5分で約50MBと大きく保存するにはとても不便です。WAVEファイルを元に作られたMP3ファイルは約1/11の容量に圧縮されています。


Windows Media Player :

ウィンドウズ98付属の「Windows Media Player version6」(以下Media Player)というマルチメディアソフトを使ってMP3ファイルを再生することができます。しかし「Media Player」は使い勝手が悪く、最大の欠点は再生曲リスト機能がないため、一曲再生するごとにファイルをドラッグ&ドロップしないといけないことでしょう。*ウィンドウズMeではこの点が改善された「Windows Media Player version7」が搭載されていますが、その一方、このソフトを使うためには高性能のパソコンを必要とするという新しい問題が生じています。「Media Player」はあくまでもファイル再生のテスト用と考えておきましょう。

( Media player の使い方 )
パソコン画面左下のスタートボタンを押してみて下さい。
「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「エンターテインメント」→「Windows Media Player」でプログラムを起動することができます。MP3ファイルのアイコンを「Media Player」の上にドラッグ&ドロップすると再生が始まります。


Winamp 

世界で一番有名なMP3プレーヤ。


Winamp時間と標準時間 

Winampのメインウィンドウに表示されてい時間をWinamp時間といい、正しい時計の時間を標準時間といいます。Winamp時間は標準時間に比べて3分につき約0.8秒遅れます。これはWinampの仕様上の問題、つまりプログラム上の問題です。


ZIPファイル

ZIP形式という圧縮形式で圧縮されたファイルのこと(ZIP = チャックを閉める)。ファイルの拡張子は「.zip」です。ZIP形式はウィンドウズ標準の圧縮形式として使われています。


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