数々の素敵な作品を生み出されているソフトハウスの方々に...
そして、彼女達を僕らのポケットに入る様にしてくださった、廃なさわやかさん達に...
心より御礼申し上げます。
02/03/16更新
といっても、『ウォーキングで健康に』なんてネタでは、決してありません。
その対極になりますね(^-^;
その殆どが、Win9X系をターゲットに開発・販売されている『さわげー』です。
それが近頃では、手のひらサイズのPDAでも楽しめるようになって来ています。
もっとも、PDA向けに新作ゲームが発売されたと言う訳でなく、濃い方の手により過去の名作が移植されたのです。
かつて心をときめかせた、マルチや、初音ちゃんや、みさき先輩達を、ポケットに入れて連れて歩けるのです。会いたくなった時、いつでもどこでも、彼女たちがあなたに微笑みかけてくれます。
これは、至福の喜びと言えます。その黎明期には、人気の高い数作品が移植されているのみでした。(それでも大感激でしたが。)
更に、個別ゲームの移植にとどまらず、汎用エンジンまでもがPDAで動く様になり、手のひらで楽しめるタイトルは、一気に増えたのです。
とても、筆者が追いかけ切れる状態ではなくなりまして、嬉しい悲鳴です。
ここに至り、一つの逆転現象が起こります。
PDAでプレイすることを前提に、さわげーを買う様になります。
パソコンに比べて、はるかにパワーの劣るPDAでプレイするメリットって何でしょう?
さわげーって、比較的に短いものでもプレイに10時間以上かかりますからね。
『いつでもどこでも』プレイ出来ることには、大きな意味があるのです。通勤や食事やトイレなど、チョットした隙間時間に楽しめるのは、大きなメリットです。
勿論、非力ゆえの制約もありますが、PDAのハイパワー化と開発者の方の御尽力により、それも少なくなって来ています。
これから御紹介するいずれも、本来のさわげーの正当な使用権利者しか楽しめないことをお断りしておきます。ゲームデータそのものの配布はされていません。携帯電脳向けのエンジンとデータコンバータが公開されており、それらをダウンロードして、CD-ROMあるいはインストール済みHDDからデータを抜き出してプレイする形となっています。
また、その多くが18歳未満の方の利用を禁じております。
後ろめたいことはせずに、堂々と胸を張って、さわやかに楽しみましょう!
さて、実際には、どんな状況になっているのでしょう?
一覧表にまとめてみました。(2001年8月現在、筆者の知る範囲で)
販売元 | 作品名 | PalmOS | Zaurus | PocketPC | HP200LX |
---|---|---|---|---|---|
Leaf | 雫 しずく | ○ | ○ | ○ | × |
痕 〜きずあと〜 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
To Heart | ○ | ○ | ○ | × | |
Tactics | ONE | ○ | ○ | ○ | × |
MOON | ○ | × | × | × | |
アボガドパワーズ | 終末の過ごし方 | × | × | × | ○ |
JAN○S (注1) | とら○あんぐるハート | △ | △ | △ | × |
同 2 さざなみ女○寮 | △ | △ | △ | × | |
同 3 Sweet S○ng Forever | × | △ | △ | × | |
同 ラブラブおもち○箱 | × | △ | △ | × | |
Key (注2) | KANON | ○ | ○ | ○ | ○ |
AIR | × | ○ | ○ | × | |
ビジュアルアーツ | AVG32 (注3) | × | ○ | ○ | × |
アリスソフト | System3.X (注3) | × | × | ○ | × |
Studio Air | 鎮花祭 | ○ | ○ | ○ | × |
○と△をクリックすると、個別のレビューがあります。
詳細は個別ページに譲りまして、全体的な傾向と対策を。
- PalmOS
- なにしろ、小型軽量です。本当に手のひら端末なのは、やっぱりPalmです。Yシャツの胸ポケでもOKですからね。
片手でサクサクとプレイ出来るのが嬉しいですね。
ハードボタンに機能を割り振って、殆どタップなしでのプレイができるモノもあります。
BW機や反射型カラー液晶機は、屋外プレイも快適!
弱点は、非力(PCと言うより電子手帳ですからね。)なこと。
そして、殆どのモデルが160x160と言う低解像度なこと。グラフィックを楽しむには、ちょっと粗すぎますよね。
また、現状では、マシンラインナップが豊富過ぎ、その仕様もバラバラです。OSのVer.、液晶の画素数と発色数、外部ストレージの有無、CPUクロック、JOGダイヤルの有無...etcと、大きな差異があり、アプリ開発が難しい局面を迎えております。そのため、機種によっては、うまく動かない可能性もあります
外部ストレージを持たない機種では、実運用は厳しいです。さわやか専用マシンになってしまいますね。(それはそれで潔いが。)
PalmOSは、今は電子手帳からマルチメディア端末への過渡期にあるのだと思います。ARMなCPUを積んだ次期OS5が出るまで、混沌の時期が続くと思われるので、筆者としてはPalmへの投資は控えるつもりでいます。- Zaurus
- こちらも色んなマシンがありまして、それぞれに特徴が違いますので一概に言うのが難しいのですが...
なにしろ『わっふる』の存在が大きいです。
『わっふる』とは、複数のメーカーのさわげーに採用されている、ビジュアルアーツ製の汎用エンジンAVG32をZauに移植したモノです。そのため、AVG32対応のさわげーであればデータコンバートが出来れば、Zauの『わっふる』でも動いてしまいます。特定作品でなく汎用のシステムなのです。そのデータコンバータも頻繁に更新されており、過去の名作のみならず比較的新しい作品もプレイ出来るようになっています!01/07/30版のReadMeファイルによると、デモ版を含めた53タイトルが対応済みのようです。(とても、全部をプレイできませんσ(^-^; )
また、完成度も高く、筆者が確認したところでは、『AIR』でCG鑑賞モードまでもが動きます!
低レートwav限定ですがBGMを鳴らせます。(E1本体やオプションでハードウェアMP3再生できるモノもありますが、そのAPIが公開されていないために利用出来ないそうで、とても残念です。)- PocketPC
- 携帯電脳としては、高スペックなハードです。ソフト的にMIDIやMP3でBGMが鳴らせるパワーがありますし、そのためのDLLもあります。
そんな下地がありながら、なかなかCE向けにさわげーが移植されることは ありませんでしたが、近頃になり、ようやくCEでもさわげーが楽しめるよう になりました。
しかし、まだ開発途上にあるモノが多く、現状では不安定だったり操作性 が悪かったりする面もあります。
それでも、上に書いたZau用の『わっふる』のPocketPC版である『わっふる for PocketPC』と、アリスソフトのSystem3.XエンジンをPocketPCに移植 した『SD35C』との、特定作品向けでなくエンジンを移植したモノが二つも あるため、PocketPCでは85タイトル(2001年8月現在)もが楽しめてしまい ます。
それも、上でも書いたように、BGM付きでプレイ出来るのです!
更に、最新版(2001/08/25版)では、効果音と音声までもが楽しめるようになりました。凄すぎます。おっきなCFかMicroDriveが欲しくなりますなぁ。- HP200LX
- 正直、ZauやPocketPCに比べると見劣りするのは否めませんが、このハードでよくぞここまで、と感動します。なにしろ、186互換CPUのDOSマシンですから。
- にも関わらず、最近になって『Kanon』が新たに移植されました。
- このマシンのユーザーさんの熱意とパワーには、ビックリさせられることが多いです。
で、筆者は、各プラットフォームのマシンを所有しています(^_^;
今のところは、PocketPCのGFORTをメインのモバイルさわやかマシンとしています。やっぱり、BGMが鳴るのが良いですね。
ZauのTR1は、GFORTのサポート用。(『わっふる』は、Zau版とPocketPC版でデータが使い回せます。)
PalmのTRGProは、屋外プレイ用。
っと言った運用です。
さぁ、あなたも『モバイルさわやか』してみませんか?
ただし、電車の中や職場、そして家庭内などで周囲の方の目に留まり、不幸な目に合われたとしても、当方では一切の補償をお断りさせていただきますが(笑)
まぁ、『いつでも、どこでも!』と言っても、時と場所と相手を考えてプレイなさって下さいませ。最後まで読んでくださって、ありがとうございました。