ぴん☆けとりおの旅日記

第三話 長崎卒業旅行-後編-



三日目の宿は武雄の「公共の宿」だった。

値段が安いのに食事が豪華で感動した。旨かった。

以後の三人での旅行は必ず「温泉のある公共の宿」に泊まることになる。

テレビ初出演の渡辺美里が「都はるみの様なアクション」で歌っていた。

「わかり始めたマイ・レボリューション〜〜〜〜」




帰りのフェリーでの話題はやはり「別れたユース仲間」のこと。

我々は何故か「ステレオラジカセ」と共に旅をしていた。

たぶん「中村雅俊のドラマ」かなにかでやっていたのだろう。



「声の手紙を送ろうか。」柄にもなく私が言った。

心の何処かで「がっちゃんには悪いことをした」と思っていた。

「ここで録音したらおもろいでぇ。」げんさんも乗ってきた。

がっちゃんが口を開いた。

「船の音うるさいし、もっとちゃんとして録音したいわぁ、DJ風に。」

・・・・・・・・・・・・・。




(長崎卒業旅行-その後編-につづく)