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#11月号 発行:聖桐海学院 新聞部  

+++今月の特集+++

・文化祭〜今年の目玉を追う!!
・夏の思い出、読書感想コンクール
・冬の恒例クリスマスパーティの危機!?
・とうとう始まる生徒会選挙期間!!

 秋の祭典、文化祭。文化部や文化系同好会の本領発揮の場であり、運動部の資金源でも有るこの一大イベント。
 そのメインイベントは今年も外からのゲストによるコンサートという情報をキャッチした。そのアーティストとは、あの有名な女性ロックシンガーであるという噂だ。彼女の詳しい経歴はコンサート当日に配布されるパンフレットに譲るとして、このことが事実ならば今年のライブコンサートは学院の歴史にも残る大きなものとなるであろう。
 また、今年はなんともうひとつ大きなイベントが有る。それが系列校でもある、かの有名なお嬢様学校との合同ダンスパーティである。先述のライブコンサートは主に学院側の主催となるが、こちらは生徒会主催であり、当然その内容はより学生側の意見を重視したものとなるだろう。男子中高一貫である当学院では、異性との出会いなど無いに等しい生活を送っているものも少なくない。そんな学生にとってこれは望むべくもない大きなチャンスであるだろう。
 どちらのイベントも実際にスタッフとして働くのは実行委員たちである。今や期待が、彼らに集まっている。彼らは、この一大イベントを成功させてくれるのであろうか?!失敗は許されない……そう、失敗は許されない………。
 

 10月の半ば、夏休みの課題である読書感想文コンクールの結果が発表された。天災は忘れた頃にやってくるというが、このような事があったことさえ忌わしい記憶として忘却の彼方に置き去りにしてきた生徒も多いことだろう。そんなコンクールだが、今年は珍しく慶事があった。
 以下、担当教諭として仕事に携わった、現国の綾瀬冬己先生のコメントを載せておこう。

 読書感想コンクールから入選作の通知が来ました。
 入選したのは中等部一年の新田敦司くんの、「ハリー・ポッターと賢者の石」です。
 綴り方・絵・その他の3ジャンルのうち、見事『その他』に入選となりました。おめでとう。


 尚、『その他』賞の受賞者が新田君の他はみな幼稚園児であったことを付け加えておく。
 2学期最後の恒例行事、クリスマスパーティの準備が着々と進んでいる。毎年趣向はこらしているとはいえ、そこは恒例、やはり基本は例年と同じなのだから、難しいことなど無いわけだ。
 しかし、順風満帆で進んでいたかに見えた実行委員会に不穏な空気が漂いはじめているのだ。その焦りが見え始めたのは例の文化祭2大イベントの噂がながれはじめてからの事である。我が新聞部の調べによって判明した事実、それはなんと、会場が無いのである。毎年使っていた体育館は今年はダンスパーティに使用され、講堂は演劇部やライブコンサートによって占拠されている。つまり。全校生徒が一度に集まることの出来る場所が無いのである。このままではクリスマスパーティは立ち消えとなってしまう。これは由々しき問題である。我々はさっそく会場の割り振りを行った生徒会にインタビューを求めた。しかし、生徒会上層部は黙秘権を行使し、また、裏では情報統制を行っている。そのため、会場の件について、我々は情報を入手することはできなかった。これは一体何を暗示することなのであろうか。

 とうとうこの時期がやってきた。そう、我が校1のお祭りイベント、その名も生徒会選挙。今年も全校生徒を巻き込み、最高権力者の座を求める会長候補者達の熱いバトルが会長候補たちの熱いバトルが繰り広げられるのだ。
 候補は自薦他薦を問わず。『漢(ヲトコ)であれ』という短くも難解な条件をクリアした後、生徒会から候補者として認知される。そして未だ謎に包まれたままである咲良会長の大切な宝物を見事奪取したものに、次期生徒会長の栄誉が与えられる。しかし、当の咲良会長は今年度開始直後、交換留学生として海外に旅立ったまま、一度も戻らず、そのひととなりを知るものは少ない。そしてそんな会長であるから、当然ながら宝の噂の数も凄まじいものである。我が新聞部の調査によると『大きな魚拓』『七色の熊手』『翡翠のコオロギ』等信憑性の有るものから、『副会長の曽我君の眼鏡』『先代会長の愛用のクッション』などという恐ろしいものまで種々雑多である。そんな中でたったひとつ真実を見抜く名探偵が現れる事を期待している。
 また、代々指名制である副会長の指名は、新会長確定報告の際に現副会長の曽我君から指名されることが発表されている。後継者として曽我君が一体誰を選ぶのか。こちらもまた、気になるものではある……。

 
文責:
 中等部3年 乃木雅之
レイアウト:
 高等部1年 赤城隆史

00/12/04 発刊










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