B3 アリクの瞳
Palace of the Silver Princess

原題Palace of The Silver Princess(銀の王女の宮殿)
邦題アリクの瞳
レベル1-3
人数6-10
デザインTom Moldvay and Jean Wells
開発Allen Hammack,Harold Johnson,Tom Moldvay,Brian Pitzer,Jean Wells
編集Allen Hammack,Harold Johnson,Jon Pickens,Deborah Ritchie
挿絵Jim Holloway,David S. La Force,Harry Quinn,Jim Roslof,Laura Roslof,Stephen D. Sullivan,Bill Willingham
テストプレイKen Reek,Jo La Force,Cave La FOrce,Judy Elvin,Skip Williams,Dave Conant,Shirley Egnoski,Ernie Gygax,John and Mary Eklund,Michael Luznicky,Blane Fuller,Jan Kratochvil,Mark Teloh,John Beckman,Bob Burgess,John Main,Gregory G. H. Rihn,Doug Jones,Bryan Wendorf,Tina Pacey,Rocky Bartlett,and Helen Cook
Special Thanks ToFlank Mentzer,Skip Williams,“Col.”Steve Austin Morely,John Laney,Robert Cole,Kevin Woods,and Tony Earls and to Harold Johnson and Walt Wells for inspiration
発売日1983 年
日本語版発売日1985 年

概要

アージェンタ王女が治める国ヘイヴンは,とても平和で豊かな国であった。しかしある日突然「災厄」がヘイヴンを襲い,国土は荒れ果て王女の宮殿は廃虚となってしまった。王国に巣食う悪魔を倒し再び平和を取り戻そうと,王国の「守護者」は勇敢な冒険者たちの夢の中で訴えかけた。「ヘイヴンの未来はあなたがたの腕にかかっているのです」

…というなんともおおげさな導入で始まるこのアドベンチャーは,はっきり言ってかなり「重い」ダンジョン探索ものです。キャラクターは部屋が 70 以上ある宮殿内を探検し,王国を襲った「災厄」の原因を突き止め,それを駆逐しなくてはなりません。プレイにはそれなりの時間と根性を要します。

まず,冒頭でこのアドベンチャーの背景が説明されているのですが,その内容をキャラクターに伝えてくれる人物に出会うまでは,わけもわからぬままに宮殿をさまようことになります。宮殿内を徘徊する怪物たち,近衛兵の死体,爆発の跡,石と化した人々…いったいどのような恐ろしい災厄が訪れたのでしょうか。DM はプレイヤーに積極的に背景を伝えるよう努力するべきでしょう。すべてをプレイヤーに推測させるという「ハードな」プレイングもそれはそれで楽しいのかもしれませんが…。

導入部分ではルールの説明や選択式のアドベンチャーが用意されているため,初心者 DM でもそれなりにとっつきやすいとは思います。が…やはりどちらかといえば中級以上の DM とプレイヤーで遊ぶべきでしょう。ちなみに,新和から発売されていた日本語版では“Haven”を「ハーベン」としていましたが,私は「ヘイヴン」のほうがかっこいいと思います。それと,王女の名前は“argent”(「銀の」という意味の形容詞)からきています。ご存知でした?

プレイに際しての注意

これからこのアドベンチャーをプレイするつもりの(またはプレイしたことのある)DM のためにちょっとしたアドバイスを用意しました。このアドベンチャーをプレイする予定のあるプレイヤーは絶対に読まないでください。


このページの制作者は焔揺介(ほむら ようすけ)です。ご意見・ご感想など遠慮なくお寄せください。