【鯰の道も一歩から(3/3)】


 車に戻り、ウェーダーを脱いだ後、先のポイントへ戻ったら、ゴツイ重装備の方が現われた。 ジギングロッドのようなスピニングロッド、リールはどう見ても3000番以上だ。その先には…デカイ、 K−TENミノーが結ばれている。

 「こんにちは!」と挨拶をしたら、
 「こんにちは、バスですか?」と聞かれた。
 確かに何処から見てもバスのタックルである。(KC63MHにカルカッタ200)
 「いえ、一応ナマズ狙いです」何故か気恥ずかしくなった。
 「ごついタックルですね」と振ってみたら、
 「前に釣った時はこれでも結構のされましたよ」と言われ、驚かされる。

 それから少しの間、並んで釣りをしていたのだが、後に「BUMS」 のBBSで見かける方であることを知った。

 そこへ磯部さんから携帯がなった。 「この間、おかさん(BUMSの管理人)が釣ったと思う場所が空いたんで、そっちに行きましょう!」 挨拶をし、その場を去った。途中、目に付くポイントにちょっかいを出しながら歩いたが、反応はナシであった。

 磯部さんに案内されたポイントは、増水期にも関わらず、本流へキャストし易いポイントであった。 ここなら二人でキャスト可能である。

 しばらくの間、黙々とキャストを繰り返していたが、どちらにも反応無し。そのうち、地元の方が現われ、 「こんな水の時はここはアカンよ、もうちょっと下流にええとこあるよ」 と、大まかにポイントを教えてくれたので、お礼を言って向かったが、道中 「オカバコ」(「BUMS」管理人おかさんが作成する世界最高峰のタックルボックス) を肩から掛けた方が釣りをしていたので、「釣れますか?」と挨拶したが、 「あきませ〜ん」と返ってきた。その頃には、芝生地帯も浸水しており、ウェーダー無しでは 近づけないので、その場を去った。しかし、「あの方がおかさんだったかも?」と思っていた ので、後日、「BUMS」のBBSで確認したところ、果たしておかさんであった。(ああっ、痛恨のニアミス!) 直接会っての釣り談義を楽しみにしていたのだが、これはまたの楽しみにしておこう。

 既に真っ暗の中、初めての地で迷いながらも、なんとか教えて頂いたポイントと思われるワンドへ到着。 期待度120%でキャストを繰り返したが、全然ダメ!まあ、そんなに簡単に釣れるモノではないだろう。

 S川へのファースト・コンタクトは達成できたので、その後は磯部さんのお勧めポイントであるU川本流へ 移動することにした。

 しかし、このU川本流なのだが、3人も先行者が入っていた。皆物好きだな〜と思っていたが、良く考えると、 必ずしもナマズ狙いでは無く、バスであるかもしれなかった。(でも、妙に重装備だったような…)

 さすがに先行者に叩かれた後であったので、磯部さんのスプーンに1匹、それも40cm位のが来ただけであった。 その後は10時まで粘ったものの、反応無しでストップ・フィッシングとなった。

 それにしても楽しかった!これだけ夢中になって魚を追いまわすことができたのも久しぶりのような気がする。 BONの顔は拝めなかったが、美しい川でモンスターを狙えるという、なんとも贅沢な楽しみができのだ。 時間をかけて経験値を積んでいこうと思う。

【最後に】
 今回の釣行にお誘いいただいた磯辺さん、色々とマル秘ポイントを紹介いただき、ありがとうございました。 釣り談義も大変面白かったです。残念ながら、この釣行後、仕事の都合でSARSの恐れがある台湾へ出張となってしまいまいましたが、 無事帰国した暁には、再度鯰釣りにお供させていただきます。