2箇所目の池は、私のリクエストもあり、前回の釣行でホゲってしまった溜め池へ案内してもらった。 この池をトップウォータープラグでリベンジしておきたかったのだ。 ただ、小規模な池なので、4人一斉に攻めたら瞬く間にスレてしまうであろうから、じゃんけんでキャストする順番を決め、 少し間隔を空けて攻めてみた。 しかし、そろそろ暗くなり始めていたこともあり、皆のキャストが全然決まらない。狙ったポイントから離れたところで 「ジャボ!」「ポチャン!」と着水音が響く。こんなことでは数巡するころには スレきってしまうであろう。 (一番ハズしていたクセに(by余裕のさな)) 「きたっっ!」と暗がりの中、お松の声が!さすがお松、このような状況でもしっかり ヒットさせている。プラグを聞くと「クレイジーペンシル(SC製)」渋いところを突いてくる。 カメラを持って駆け寄った。 「へへへーんだ!」と、皆に見せびらかすように足元でバスを弄んでいたのだが、 「ありゃ!?」という声と共にバレてしまった。 「あちゃーっ、遊ぶんでなかった〜」とお松。後悔先に立たずである。 その後はやはりスレてしまったのか、全然反応がなくなったので、早々に次の池への移動となった。 このまま終わると、さなに負けてしまうので、尻に火がついた状態でハンドルを握った。 次に連れて行ってもらった池は、かなり大きな池で、それでいて池の半分は歩いてまわれそうなので、かなり期待して車を降りた。 広いフィールドなので、皆思い思いのポイントへ散っていった。私も暗闇の中、岸際を「SOULS」 で流していた。闇の中、聞こえてくるのは「カポカシャカポカシャ…」と、羽根物独特の金属音が 混じった甘い羽音だけである。 こういった雰囲気だと、すぐにでも「バシャッ!」と出そうなものなのだが…出ない。 期待していた分、かなり焦ってきた。対岸の茂みでヘッドライトの明かりが時々動いている。あれはお松かどんちゃんか? もしかしたら爆釣しているのではなかろうか? どんどん奥へ移動し、ついに最奥部まで辿り着いてしまった。ここから先は道が山側に入るので、池から離れてしまう。 しかし、この最奥部は絶好のワンドになっており、ここがこの池で最も良いポイントなのではないかと思えた。ここで釣れ なければ諦めもつくというものだ。(ウソ) もはやなりふり構っていられない。なまじ視界が利かないのを利用して、明るかったらビビッてサミングしているような個所へ キャストしていった。 何度も枝や草に引っかかったものの運良くクリアし、絶妙のコースをリトリーブできている…だのに、水面は炸裂してくれない。 諦めず、目に付くポイントを攻めたおす。 携帯が鳴った、どんちゃんからだ。「もしかして釣れたのか?」 と、ドキドキしながら取ってみたら 「今日はもうアカンわ…終わりにせえへん?」とのギブアップコールであった。 この日0匹のどんちゃんが諦めたので、無理して粘る必要もなくなったのだが、このまま帰るのは悔し過ぎる。 なんとか意地の一発を出したいのだ! ふと、ヘッドライトの明かりが近づいてきた。お松だ!「どうや(タク)」 「あかんわ、何でか知らんが、今日は全然出えへんわ(お松)」 どうやら全員空振ったようである。 断腸の思いでポイントを後にした。ここ数年のGWは散々な結果に終わっている。何とかこのシーズンを克服したいものである。 しかし、今回のさなは大健闘であった。我々と釣行してから、初の「トップ(タイ)」で、 もし、ケンちゃんが参加して大戦ルールが成立していたら、あやうくどんちゃんが「入れ替え」 られるところであった。もっとも、大戦となっていたら、どんちゃんはもっと気合を入れてきたであろうから、 本気を出して1匹であった私が最も「入れ替え」 られていた可能性が高かった訳である。次回からは心してかからねばなるまい。 ちなみに、帰りは20kmを超える渋滞に捕まり、3時間のドライブとなってしまった。まさに「泣きっ面に蜂」であった。 皆さんお疲れさまでした!
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