3箇所目の溜池は、結構大き目の池なので、思う存分フローターを楽しめそうであった。 足元を見ると、豆バスが浮いている。よく見ると結構な数が群れているようだ。 車を停めている傍にある水路からエントリーしようとしていたら、「ワシはあっちから入るわ」 と、お松は100m程堰堤を歩いて、対岸側からエントリーしていた。 良く考えてみると、私のエントリーした側は、道路際に沿っているので、オカッパリが可能なエリアであった。 (枝にラインが絡まっていた!)対して、お松の側は山際なので、道路側に比べると 人の手があまり入っておらず、フローターのアドバンテージを100%有効に活かせるエリアであった。 かといって、お松の側まで漕いでいくのは時間も体力も浪費してしまう。なるほど、だから歩いて行った訳だ。 (一本取られてしまった) まあ平日なので、プレッシャーの問題はそんなに無いだろうと自分を慰め、目に付くシェードにワームを送り込んでみると、 数投目にバスの反応があった。しかし余程小さいのか、これもアタリが取れず、この一匹は手元でバラしてしまった。 バレたものは仕方がないと、どんどん移動し、キャストを繰り返していたら、2匹目がヒット!今度はキャッチできたが、 果たして豆サイズであった。この池では、こういうサイズが群生しているのかもしれない。 4匹目を釣った後、普段は使わないジグヘッドを結んでみた。 少しでもフッキング率を上げるのと、アワセのタイミングを掴んでおきたかったのだ。 これから先の大戦で「土壇場での一匹勝負」になった時、豆バスでも確実に獲っておけるよう スキルアップしておこうと思ったからである。 果たしてジグヘッドに替えた途端、キャッチ率は目に見えて向上した。しかし、アワセが遅いのか、 口の奥にフックが刺さっているケースが目立った。口が小さいので、指が入らない。先曲がりのプライヤーを 使ってフックを外していたのだが、うっかりラインを傷つけてたようで、次にヒットした際にアワセ切れを 起こしてしまった。(これを2回やらかしてしまった) そんなこんなで手持ちのジグヘッドを切らし、止むを得ず、ライトテキサスのフックポイントを露出させたリグで 代替としてみたが、その後は苦戦続きとなった。いくらフックポイントを出しても所詮はオフセット用のフックなので、 なかなか顎を貫いてくれない。 「来たっ…あ、バレた!」「来たっ…あ、バレた!」を繰り返していた。 ふと見ると、お松が近づいてきた。ロッドには必殺の「デメタシャロー」が結ばれていた。 これで既に2匹獲っているとのこと。(これで自身に課したノルマ(10匹)は達成!) しかし、お松もショートバイトに悩まされているようで、「来たっ…あ、バレた!」 を2人で繰り返していた。 それでも何とか本日のノルマ(10匹)を達成することができた。特に意識していた訳ではなかったが、 区切りがついて妙に嬉しかった。 昼の2時前にもなると、さすがに食いも渋ってきて…というか、こちらも疲れてきて、納竿となった。 ここでは、お松が8匹、私が12匹であった。バイトだけなら軽く30は越えていたのではないであろうか? 豆バスばかりであったが、今回は贅沢は言ってられない。お松の課したノルマを初めて達成することができたし、 冬の間に錆付いたウデを慣らすのには良いトレーニングとなったと思う。 初バスをトップウォータープラグで獲れ、数釣りも楽しめた。今年の初釣りはまずまずの滑り出しであった。
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