【台風の後に…(1/3)】

【日程】  :2003年6月3日(火)
【天候】  :晴
【場所】  :秘密ポイント〜菅生ダム〜加西の野池(1箇所)
【同行者】 :お松

【レポート】

 5月病だろうか…日常生活において、気力が萎えたというか、妙な倦怠感に襲われ、日々を漂流しているような 錯覚に陥っていた。「このままではイカン」と、思い切って仕事を休み、 強引に釣りに行くことにした。

 お松に連絡し、月曜の深夜から火曜の午前中まで釣りをする旨を伝えた。急な思い付きであったので、 車に思いつく限りの荷物を放り込み、夜10時に出発した。

 出発から2時間半後、既に深夜のダム湖に浮いていた。昨年と比べると約1ヶ月早い夜プカであるが、 ある意味、良いデータ取りとなるであろう。

 お松と2人で思いつくポイントにルアーを送り込むが、この日は全く反応が無かった。 途中から2手に別れて両岸を探っていった。1人で進んでいると次第に孤独を感じ、続いて恐怖感が大きくなってきた。 岸の木々の間から何かに凝視されているような錯覚、足元の水中から何かが出てきそうな不安…

 見上げると、痛々しいくらい鮮やかな星空が広がっている。数日前の台風で埃が飛ばされたからであろうか? 色々な感覚の中、ポイントを変え進んでいく。これで1匹釣れたら、頭の中はバラ色に変わるのだが…。

 ふと見ると、足元から白い影が浮上してきた。大きな鯉である。夜浮くと、必ずといってよいほど、鯉に 付きまとわれる。さすがに昨年経験済みであったから、さほどの恐怖は感じなかった。 (でも、心拍数は少し上昇したに違いない)

 3時前まで粘ったが、2人共ノーバイトに終わったので、一旦休憩を入れ、「菅生ダム」 へ移動することにした。 全くの誤算であったが、正直、この恐怖感。孤独感を味わえて嬉しかった。(マゾか?)

 4時前に「菅生ダム」へ到着。エントリー前に岸際を探ってみようと、トップウォータープラグをキャスト。 「来たっ!」と、お松にヒット!前日に買ったばかりのバガボンドの 「ウーンデッド・スライダーベイト」で早速バスを釣っている。

Omatsu get 1st Bass!
場所を変えた途端にヒット!うれし〜!

 ここは負けじと、同じポイントに「S8ポッパー」をキャストし、ピコポコと首振りをさせていたら、 「ズ…!」と重くなった。「来たで〜!」と叫び、 一気に寄せた。足元でフックが外れるも、逃げ出す前にむんずと掴んでこの日のファースト・バスである。 わはは、ポイントを譲ってもらって釣らせてもらいました。

Taku get 1st Bass!
足元でフックが外れた時はヒヤリとしましたわ…

 その後、思い思いのポイントへ向かった。4時を過ぎると周囲も明るくなっているので、恐怖感抜きで釣りに集中できた。

【続く】