【第2次バス釣り大戦】(2/2)


 昼食後、お松の案内で、「猪鼻第2ダム」 へ行った。そこは、かなり人里から離れており、とても雰囲気の良いところで あった。日中に釣れた経験があまり無いので、大して期待しないで木陰にワームを キャストしたら、一投目からアタリがあった。不意をつかれ、アワセが甘くなった ので、足元でバレてしまったが、俄然ヤル気を出し、同じ木陰にキャストしたら、 また来た!今度は慎重に寄せ、キャッチできた。サイズは30cmと午前から 比べると、まあまあ良いものであった。

 その後はパッタリとアタリが無くなったので、私は木陰で昼寝をはじめた。 「なんて贅沢な時間の使い方なんだろう!」 日頃時間に追われ、仕事をしているのが嘘のようだ。 「こうやって淡路島の片隅で昼寝をしていても、 仕事場は相変わらずバタバタしてるんだろうな…」 などと考えている内にぐっすりと寝入ってしまった。ちなみにどんちゃんと お松は、ゴムボートで浅瀬を探りに行ったようだ。

 夕方になり、お松に起こされ、釣りを再開したのだが、オカッパリで届く 範囲ではイマイチ反応が悪い。キャストできる場所もそんなに広くないので、 思い切ってゴムボートで探ることにした。何故 「思い切って」なのかというと、どんちゃんが 用意したゴムボートは確かに「4人乗り」なのだが、 実際のところ大人3人が限界に見える。しかも3人分のタックルを積んでの 出撃なのである。

 おっかなびっくり乗船し、ゆっくりと漕ぎ出す…重いので安定は良い。 少し安心して岸際にキャスト。即反応があった!やはり沖にでて正解だった ようだ。風にまかせて流されながら、目についたポイントにワームを 送り込むと「1キャスト1ヒット状態」となった。 淡路島の魚影の濃さに改めて感心させられた。

 ところが、調子に乗って釣っている内に遠くまで流され、元の場所 (車を停めている)に戻れなくなって しまった。距離的にはそう離れていないのだが、時間が経つと共に風が強く なって来たので、漕いでも漕いでも進まない。いや、むしろ風下へと流され 続けている。

 しょうがないので、風に逆らわず、少しづつ進路を岸へ向け、どうにか丘に たどりついた。ちなみに、私はゴムボートからの乗り降りが苦手である。 踏ん張りが効かないので、毎回危ない思いをさせられる。今回も、上陸に 失敗し、丘とゴムボートに「股裂き」を 喰らってしまった。

 余談であるが、ああいう「非常事態」を迎えた時、人は何故笑ってしまうの だろう…?周囲はともかく、「股裂き」を喰らっている本人がヘラヘラ笑って、 力が抜けてまことに困った思いをさせられた。もう少しで股関節の限界に達し、 「落水」するところだったというのに…。  いろいろあったが、なんとか全員が無事上陸することができた。しかし、 車までは、歩いて10〜15分はかかりそうなので、その場でゴムボートを たたみ、どんちゃんに車まで走って行ってもらった。アウトドアでは油断は 禁物だということを改めて思い知らされた。 もし近くに寄せられる岸が無かったら、我々はダム サイトまで流されていただろう。そんで、翌朝の新聞に載っていたかもしれ ない。おそろしや。

 この日は、お松のマンションに泊まらせてもらい、翌朝の早朝をトップウ オーターゲームで過ごした後、帰宅する予定であったが、お松の部屋で 「釣り談義」を肴にビールを飲んでいたら、 翌朝は完全に「寝過ごし」となり、お松に起こされた時、既に日は高く昇って いた。

 結局、寝不足&二日酔いの頭を抱え、そのまま帰宅となった。

【最終結果】

メンバー名 ポイント 順位 備考
お松 20 3位 バス10匹
どんちゃん 28 2位 バス14匹
タク 32 1位 バス16匹

●バス=2 ●ブルーギル=1 ●ナマズ=−20000 ●その他:審議