【淡路島遠征】


【日程】  :1995年7月29日(土)
【天候】  :晴
【場所】  :淡路島のとあるダム湖(名前忘れた!)
【同行者】 :お松、どんちゃん(どんちゃんのフューチャーワイフ)

【レポート】

 前回の琵琶湖での敗戦から1ヶ月、気力体力を充実させ懲りずにリベンジを 計画していた。当時淡路島に赴任していたお松と電話で情報交換したら毎回の ように

「淡路島はええよ、淡路島で釣れん奴はバス釣りする資格ないんとちゃうか!」

 と、どこかで聞いた景気の良い話を連日のように聞かされ続けた。2年程前に 買った釣り雑誌(「BASS CLUB(1)」だったと思う)にも「淡路島はウハウハ」 のような記事が載っていたこともあったので、日を追うごとにイメージ(この場合 妄想か?)だけが脹らんで行き、いつしか

「一度は淡路島…そこは桃源郷!」

 と思うようになっていた。(単純で思い込みの強いB型 の性格が如実に反映されていますな) 「目前に迫った夏期休暇に行くべし!」と決心し、 どんちゃんに誘いをかけてみる。彼が同行してくれれば、初めてのフィールドでも そこそこ結果を出すに違いない。

 話を持ちかけたところ、どんちゃん自身は乗り気なのだが、 彼女の機嫌を取るのに苦労している模様。彼女の言い分は、 「貴重な休暇を釣りなんぞに潰され てはタマらない」とのこと。もっともな意見である!

 当時(1995年)はキムタクとかがバス釣りするなんて紹介されて いなかったし、まだまだバス釣りは「ダサい」とか「きたない」といった イメージで一般に認識されていたのだ。その辺は私もずいぶん身に覚え がある(涙)

 その為、単独釣行のつもりで準備を進めていたら、前々日に「彼女も 連れていってええやろか?」とどんちゃんから連絡がり、「早朝と夕方 だけ釣りして、釣れん時間帯(日中)は海で泳いだらどうやろか?」と 提案してきた。私的には特に異存は無かったので、お松に電話でその旨を 伝えたら、お松は、その日に限り半日出勤とのこと。とりあえず、早朝と 夕方釣りをするスケジュールで話はまとまった。

 道中、やはり兵庫県方面は高速が死んでいる関係で混みまくっており、出発 時は夜の11時頃到着すると見込んでいたが、予定がどんどん遅れていく。 結局あっちへ迂回、こっちへ迂回とし、とどめに連絡船に一本乗り遅れたおかげで、 お松と合流したのは午前3時であった。(お松ゴメン!)

 仮眠する時間も惜しいので、挨拶もそこそこに、お松の案内で 「竹原ダム」へ行った。 前回は早朝にどんちゃんが50upを釣っているので、今回は誰よりも早くタック ルをセットし、キャストを開始した。プラグは「ザラパピー」をセットしていた。

 数投した時、オーバーハングした木の横に着水したザラパピーに 「グァボッ」 と派手目にバスが出た!「今度は冷静に…」と頭で思っていても、肘から先は 言うことを聞いてくれず、横殴りに大合わせ!で、空振りしたルアーは目の前を 右から左に飛んで、左手の茂みに「ガサッ」と突っ込んで行った。 「なんでやねん!」とボヤキながらルアーを回収する。「ロッドに(重みを)感じる までアワさんでもええねんで!」とどんちゃんからアドバイスをもらう。

 頭を冷やしつつ、次のキャストへ移る。今度は狙ったところを少し外したが、 構うことなくアクションをつけてバスを誘う。ロッドの先をチョンチョンと煽り、 本で読んだ「ドッグウオーク」とか、「ウオーキング・ザ・ドッグ」とかいったアク ションを「こんなものかな…」とか思いながらつけていった。

 そうこうしていたら、不意に 「チョポ」 と波紋が起こり、バスのアタックがあった。 今度はヘッピリ腰でロッドを引いて「聞き合わせ」をしてみた…ら、 「グングン」 とロッドティップが持っていかれる。(おおっ、乗っているよ!) とロッドを煽り、しっかりとフッキングさせた後、リーリングすると、バスは水面を 滑るように寄ってきた。アタックの割には小さいバスであるが、狙い通りトップウオーター プラグで獲れたので格段に嬉しい!淡路島サイコー!

 お松に写真を撮ってもらってたら、茂みの向こう側で 「ガボガボ…バシャッ!」 とバスが水面で暴れる音がする。どんちゃんに来たようだ!少しして、茂みから 現れたどんちゃんの手には45cmのバスがぶら下がっていた。またしても大物 を持っていかれたのである。ヒットルアーは「レッドペッパーJr」と、前回と同じ 垂直浮きのペンシルベイトであった。 (買っときゃ良かった…)

 目の前で立て続けに2本のバスを釣られたお松、かなり焦ってヒットルアーを 聞いてきた。そこで、お松にトップウオーターのペンシルベイトの攻め方を教え ていたら、足元まで寄ってきたザラパピーに子バスが執拗にアタックしてくる。 「淡路島のバスってすごい活性高いな…」と感心するどんちゃん。何度目かの アタック時に軽くアワせてみたが、皮一枚しか掛かっていなかったようで、もの の数秒でバレてしまった。

 ところが、私はこの出来事で完全にトップにハマってしまい。その後、ポイント を移動しても、ず〜っとザラパピーを投げ続けてしまった。日が昇り、バスの活性が 落ち着いても…である。

 ワームに変更したのは、日もかなり高く上がった頃であった。ちなみに、日が 昇ってからは、お松のワームに豆バス1匹と、ブルーギル1匹であった。

 その後、お松は池から会社へ出かけていった。 (なんともうらやましい環境である)

 我々は、一旦釣りを中断し、海水浴場へ移動。どんちゃんの彼女と海水浴を楽しみ 夕方、再度お松と合流し、夕マヅメを狙おうという計画であった。もっとも、私は 海水浴場での時間の8割は「爆睡」していた。徹夜で運転してた疲れが、どっと 出たようだ。(どんちゃんゴメン!)

My Lovely Car!
愛機「初代セレナ」と(撮影者:どんちゃんのフューチャーワイフ)

 更に最悪なことに、我々とお松は午後からのランデブーに失敗し、我々はお松と いう現地ガイド抜きで淡路島を迷走するハメになってしまった。僅かな記憶を 頼りに山道を走る内に、道はどんどん狭くなり、ついに1車線しか無くなって しまった。自慢では無いが私は極度の 方向オンチ なのだ。どうやらお約束の 「迷子」 になったようである。

 そうこうしている内にUターンするスペースもなくなり、 「このまま山を超えるまで走るハメになるのか?」 と不安になっていた頃、ようやくUターンが出来る 程度の広場が見つかった。

「やれやれ、これで帰れるよ」

 と広場へ車を寄せると、どこかで見た車(パジェロ)が停めてある。中を覗くと バスタックルが積まれている。 「なんでこんな所にお松の車が?」と不思議に思い、 車を降り、周囲を見回していると、「ガサガサ」と脇の小道からお松が現れた。 お松のほうも相当驚いているようである。「なんで?」 と互いに聞いたら、以下の顛末であった。

 お松は海水浴場へ我々を探しに来たものの、あまりの人の多さに5分で、 我々の捜索を諦め、一旦帰宅して昼寝をしていたそうだ。その後、会社の先輩と 「クワガタ虫」を獲りに秘密の餌場へ来ていたところに我々がいたとのこと。

 あまりの偶然に怒るより、あきれてしまった。どんちゃんには前もって言っては いたが、お松の性格は学生時代から「こんなもの」である。まあ、この1件で理解して もらえたと思うが…(^^;

 結局、お松と合流した後すぐに日没となったので、釣行は諦め、夕食を共にした後 帰路についた。私も仕事の激化と自身の結婚等で多忙となり、1995年の釣行は この淡路島で終了となった。来年こそは大物を獲りたいものである。

 デカバスよ、首を洗って待ってろよ!
(負け犬の遠吠え…&フェードアウト)

【最終結果】(仮)

メンバー名 ポイント 順位 備考
お松 1位 バス1匹、ブルーギル1匹
どんちゃん 2位 バス1匹(40UP)
タク 3位 バス1匹(20UP)

※バス:2ポイント、ブルーギル:1ポイント、ナマズ:−50000ポイント、その他:審議
※今回は午後のラウンドが出来なかったのでノーRンテスト!