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MBA留学に当たって 1.MBAとは? MBAとは欧米のビジネススクール(大学院)で取得できる学位でMaster of Business Administrationの略称です。最近では日本でもMBAという言葉は一般的になってきましたが、日本語では経営学修士と訳されています。
2.MBAとして学ぶこと MBAプログラムの目的は“絶えず変化する社会・経済状況の中で最適な意思決定を行う手法を教え、ビジネス界で強いリーダーシップを発揮できる人材を育成すること”にあります。この観点からMBAとして学ぶ科目は経営全般の多岐に亘っています。ビジネススクール在学中の1年、もしくは2年でAccounting、Finance、Marketing、Strategy、Management、Organizational Behaviorなどビジネスリーダーに不可欠の知識やメソドロジーを学びます。
3.ビジネススクール入学の必要条件 ビジネススクールの入学は日本の大学と違って成績順で決められるものではありません。入学志願者個人を多くの面から審査して合否が決定されます。一般的にビジネススクールはその入学志願者がそのMBAプログラムにどう貢献してくれるのかという基準で審査を行います。 合格のための重要な要素としては a. バックグラウンド 学業および業務上のバックグラウンドは非常に重要な要素です。学生時代もしくは就職してから何か人と違った業績があれば差別化のポイントとなります。 b. リーダーシップ ビジネススクールはそのプログラムの目的にリーダーシップの育成を掲げています。過去もしくは現在、リーダーシップを発揮するポジションに就いている人はもちろんですが、これからの人でもその個人のビジョンなどリーダーシップの潜在性が重要視されます。 c. コミュニケーション能力 コミュニケーション能力はリーダーに必要不可欠の要素です。自分の思っていることを相手に的確に伝えなければいけません。日本人は一般的に考えるのは得意ですが人前でその考えを伝えるのは苦手のようです。しかし、ビジネススクールではクラスやチームワークで積極的に自分の意見を発言し貢献することが望まれています。
4.ビジネススクールの選定 ビジネススクールの選定にあたっては、様々な機関から発表されているランキングや卒業生の意見を参考にして選定することができます。やはりトップスクールには優秀な人材が集まりますので、それらを中心に選定作業を進めることになります。しかし、1点気をつけなければいけないポイントがあります。それは“すべての面において最高のビジネススクールはない”ということです。たとえば多くのランキングでHarvardはベストビジネススクールに選ばれています。それではHarvardはすべてにおいて最高のビジネススクールでしょうか?答えは“No”です。ビジネススクールのプログラムは各校独自のものであり、戦略的にある分野に重点が置かれています。ですからビジネススクールの選定は何が何でもHarvardではなく、自分の今後のキャリアパス/ゴールに合わせて選ばなければ後悔することになります。たとえばInternational BusinessがキャリアパスであればThunderbirdが候補に挙がるでしょうし、アメリカで起業を考えている人にはBabson Collegeが最有力候補となります。いずれにしろビジネススクールにかかる期間や費用は莫大なものですから慎重に自分にあったスクールを選ばなければなりません。
5.ビジネススクール入学のための準備 欧米のビジネススクールに入学するためにはいろいろなハードルを乗り越えなければいけません。思い立ってすぐに、とはいかないのです。一般的にビジネススクールに入学するためのハードルは次の6つです。
この様に一人の受験者は多面的に分析され、合否が審査されることになります。準備期間としては英語力にもよりますが最低でも2年はかかります。
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