このキャンプのメインイベントはカヌーを体験することだ。下見をした人を除いて大人も子どもも全員が初の体験だ。
今回、講師として招いたのは4名。初老のおじさん、ハイテンションでかなり若く見えるお母さん、その娘さん、男性の若者。
しっかりしたライフジャケットを身につけ、パドルの操り方や足の位置などを教えてくれる。しかし、難しいことは何もない。誰もがすぐにスイスイと簡単にカヌーを操れるようになる。その辺りが魅力なのだろう。
何故かカヌー参加に積極的でなかったアイボンら。参加する、しないを巡ってまっせんとなにやら口論している。水遊びの方が楽しいのだろうか?
「これ違うで!」ジャガいう。パドルの羽根の付け方が逆だというのだ。
「最初からついてるから間違うことないやろ」と答えてみたものの、手に取って確認してみると確かに逆であった。携帯式パドルのため、軸を差し込む方向によって、間違いが生じ得たのであった。講師の先生の軽いミスだった。
ジャガ、お見事!
皆沖に出ると、スイスイとカヌーを操っていた。しかしよく見ると講師の先生のカヌーの走り方は大分違う。湖面を跳ねていくようにリズム感があるのだ。一見、しごく簡単に見えるカヌーも実は奥深いものがあるのだろうと感じた。
湖ではなぜが藻が大繁殖していた。その様子を上から見ながらカヌーを操ったり、わざと葦が深く生えているところへ突っ込んでいって、小さな冒険心をくすぐりながら心を心底開放する。普段の生活ではなかなかできないことだ。
子どもはもちろんのこと、大人もすぐにハマリ、いったん沖へでるとなかなか帰ってこない。皆一人の世界を楽しんでいるのだろう。
ふとみると、ニイヤンが講師の一人に急接近している。なんと先生は、沖合でカヌーを飛び降り、湖水中で立っている(そう、遠浅なのだ)。その様子をじっと見ていると、カヌーにまたがり、再び乗船しようとしていた。
カヌーから転落したときの復旧のやり方をレクチャーしていたのだ。
水がたっぷはいってしまったカヌーを元通りにセットして、中に入った水は手動ポンプで汲み出す。講師が手際よくやっていた。
続いてニイヤン。水の中に入った後、慎重によじ登る。無造作にやってしまうとカヌーが転覆することは眼に見えている。
「そうそう!うまいうまい!」お誉めの言葉をもらっている。ニイヤンは何をやらせてもうまいなあ。
結局カヌーは一度も転覆せずにニイヤンは復帰した。
遊園地へ行けば時間を気にしながら汚い池でのボートが限界。それとは全く対照的な船のレジャーであった。今度は急流下りがやってみたいな。
やる前は消極的だったアイボンらご一行様も終わったあとはニコニコマークだった。ほらな、いうたやろ・・・。
午前の部では3年生以下は先生と同乗ということになっていたのだが、午後の部ではなぜか、1・2年生までが一人で乗るようになっていて、ハッとする場面もあった(詳細はこちら)。
アヤちゃんは講師と、アギトは相方と2人乗りカヌーに乗った。
続く・・・
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