手作り納豆栽培記

私にとって納豆はほとんど毎日食べる食品のひとつです、そんな事もあり納豆を栽培するのに手間ひまが掛かり過ぎては長続きしません、簡単に毎日美味しい手作り納豆を手に入れましょう、納豆菌は温度90度近くでも生き残るほど丈夫な菌です、また適当に作っても納豆もどきができあがります、しかし納豆菌が一番元気で繁殖してくれる環境を作ってあげないと雑菌が多く繁殖したり作る都度風味の違う納豆ができてしまいます、栄養も期待できませんね、美味しい納豆作りの紹介です。



私の生まれが東北な事もあり、小さい頃から朝は「ナットウ」が定番でした、最近健康面でもてはやされていますが意識せずにこんな元気な僕に育ちました、「おかあさんありがとう」!。m(_ _)m
原料となる大豆も遺伝子ナンタラカンタラで人体への影響も長い時間を経て見ないと解からないのが事実だと思います、良い材料も手に入ったので納豆菌の保存から安心して毎日納豆を食べられる作り方を紹介します。



< 目  次 >


<納豆菌はどうする?>

大豆が納豆になってくれるためには、納豆菌が必要です、専門店に行くと冷蔵庫に保存されて売ってますが種類が無く選択の余地がありません、納豆菌に選択の余地?とお思いでしょうが、スーパーマーケットで納豆を買って来ると判ると思いますが、納豆によっては好きになれない味や匂いがあり、それは多種多様です。
個人的な事ですが正直言って色々な手作り納豆をテーマにしたインターネットページで紹介されている納豆菌から出来上がった納豆は味香り供に好きになれません、僕の育った地域と違うからかも知れませんね?。
納豆菌を使わずに買ってきた納豆を混ぜて作る事もできますが元になった納豆が黒くミイラ化して見た目も食感もイマイチですね、そこで自分好みの納豆をいつでも好きな時に作るために納豆のスターターの作り方と保存法を紹介します。

用意するものはお気に入りの納豆(小さなカップの物)、大き目の除湿剤、除湿剤が入る密封容器、割り箸、食品が入っていたトレー(洗ったやつね)、ラップ、使い切った薬が入ってたビン(これも洗って乾燥させておきます)です。

○いつも食べてる、または気に入った納豆を用意します、そして丸一日常温に置いておきます。

○よくお肉を買ってきた時に白いトレーに入って来ますがこれを密封容器に入る程度の大きさで四角にカットします、カットしたトレーをラップで包みます。

○完成したトレーの上に厚さが均一に(5mm程度)成るように納豆をスプーンなどを使って乗せます。


○私が使ってる除湿剤です、密封容器に入れて使いますので、密封容器の蓋をしっかりして置けばいつまでも使えますので使わない時もしっかり密封容器の蓋をしておきましょう。


○除湿剤に密着しては除湿してくれませんので除湿剤の上に割り箸を適当な長さに折り、トレーとの間に空間ができるようにします。

○その上に納豆を薄く敷いたトレーを乗せます。

○密封容器の蓋をしっかりして1週間ほど冷蔵庫に入れておきます、そのまま室内に放置してるとねばねばした物ですから乾燥まで時間が掛かる関係上カビが生える恐れがあります、めったに生えませんが注意するに越したことはありません。


○完全に乾いたかどうかは実際に見て確かめてください、どのような状態になっていれば良いかと言いますと、硬くなっていてトレーからパリパリと簡単に剥がれておせんべいのような状態になっていれば完成です。

○乾燥が足りない場合はそのまま乾燥を継続してください、乾燥し過ぎは問題ありませんので次回のためにまた作って置くのも良いです、忘れた頃に今作ったのが無くなったら使いましょう。


○乾燥した納豆を湿気を吸わないように手早くパキパキ折ってミルに入れて粉末にします、電動コーヒーミルでも良いです、匂いが付きますが納豆の場合洗えば取れます

○密封できる容器(使い切った薬が入ってたビン)に入れて出来上がりです。

○完成した粉末乾燥納豆は冷凍庫に入れて保存します。

○これで20回程度納豆を作る事ができます。




<う〜ん良い大豆だ!>
納豆作りと直接関係はありませんが納豆にしたり豆腐にしたり炒って見たりしましたが豆の味も結構気に入ってます。

たまたま偶然立ち寄った産直店で名川のチェリーセンターと言うところで大豆を見つけました生産者は佐藤さんと書いてました、遺伝子組み替えナンタラカンタラも聞いて見たのですが「なんだそれ」と言われてしまいました、よくわからないのですが昔から伝わってる大豆で作ってるらしいです、味噌作りにも使うらしいのですが僕は昔のような豆の大きい納豆の方が豆の味が美味しいので好きです。
ちなみに1Kg入りで¥350−でした、スーパーマーケットなどで出所のわけのわかんない大豆は高いのに手頃な値段ですね。



<大豆を水に浸す>
○さてと本題の納豆を作りを始めましょう、まずは大豆を水に浸します、大豆は戻すと2倍程度に膨れますので2.5〜3倍の水に半日から1日浸けます、目安は枝豆の豆の格好に戻ったら完了です。

○戻し過ぎは問題ないかと言うとそうでもありません、暑い時期は浸け過ぎるとサッサと泡を吹いて発酵(腐る)してしまいますので程々に!、スッパイ匂いのする納豆は好きになれないです・・。




<大豆を圧力釜で蒸す>
○煮ても作ることができますが煮汁に旨みがと栄養分が溶け出てしまいますし納豆菌の繁殖も遅いように感じられますので是非とも蒸しましょう。

○圧力釜を使わない場合、指で摘んで潰れるような硬さにするには5時間〜7時間掛かります、エコロジーを考える上でも是非蒸しましょう!、蒸し時間は1時間10分です。

○圧力釜に入れる水には注意してください水が足りないと焦げて燻製豆ができます、燻製はもともと殺菌にも使いますから当然納豆菌にとってもイバラの道になるでしょう、気をつけましょう、焦げ臭い匂いのする納豆は好きになれないです・・。




<植菌する>
○圧力釜が50度程度に冷めてきたら、蒸し器を取り出し2〜3センチ程度の厚さに成るような容器に入れます。

○最初に作った粉末乾燥納豆を小さじ1杯ふりかけ満遍なく混ぜ合わせます。

○納豆菌は好気性細菌ですので上から押し付けずに自然に均一になるようにします。

○ラップをして2センチ間隔程度に爪楊枝でプチプチと全体的に穴を空けます。




<納豆菌を増殖させる1>
○室は魚が入っていた発泡スチロールの箱を再利用しました、底の深い物より浅い方が上下の温度差が少ないです。

○左にある黒いのは40Wのヒータです、40ワットの電球でも代用できます、納豆菌には目が無いので明るくても問題ない見たいです。

○その隣にある温度計に付いたコードは温度センサーです。




<納豆菌を増殖させる2>
○上部に穴を空けてスライドできるシャッターをボール紙で作ってます、換気のためほんの少し開けておきます、納豆菌が活動するには酸素が必要です。

○温度は41℃〜42℃で約10時間〜12時間、同じ温度を保ちます。

○私自身は電子工学のエンジニアなのでこれらを滅多に使わない制御装置をパソコンにつないで温度を管理させています。

これをご覧の皆さんに同じ事をして下さいとは言えませんので、前に書いた様にヒータの代わりに40ワット電球を使い、温度調節には熱帯魚のサーモスタットを使えば多少温度管理が雑になりますが納豆は作れると思います。



<できあがり>
○全体的に白っぽく菌糸が繁殖し、私好みの納豆が完成です。

○この状態が過ぎると匂いにアンモニア臭が強くなり、色も全体的に茶色っぽくなってきます何度か作っているうちに色と匂いで状態が判ってきます。

○ラップをしたまま取り出し室温に近い温度になったら冷蔵庫に入れて保存します、低温にすることで菌糸の成長が止まり胞子を作るようになり成熟して美味しくなります。

○私は3日〜4日に一度作ってます、とは言っても醗酵時はコンピュータ任せなのでいつも同じ味の納豆を味わってます。



<便利にするために(3-1-2002)>
○大きな容器だと全てを食べ終わるまでに容器も蓋もベタベタになってしまいます、僕は そんなに気にしませんが家族が面倒くさくなって来るみたいです、見栄えも悪くなって 来るのは事実です。

○そこで100円ショップで3個で100円と言う小さな保存容器を買ってきました、実は 市販の納豆も実際には容器に入れてから醗酵させますから同じ事です。

○ただし、納豆菌は好気性の生き物ですから容器の蓋に1mmの穴を9箇所あけます、 市販されてる納豆の発泡スチロールの容器を良く見ると小さな穴が数箇所開いていますね、 同じ理由です。

○現在は6個の容器を一度に作るようにしてます、大体1週間と言った所でしょうか、 容器は9個用意してます、数個冷蔵庫に残ってる状態で次の納豆を作るためです、 最近では作るローテーションも日課になり家族も当たり前のように食べてくれてます。



Return to the Top Page