心を苦しめるのはやめろ
待つのはやめろ
誰もきみの声を聞いてやしない
どんなことでも非難しようとするな
彼女がしたように忘れるんだ
どれだけきみのことを忘れようとしただろう
なんのために?
どれだけ眠れない夜を過ごしただろう
記憶をたどって自分を落ち着かせた
今でも記憶を枕元に隠してる
どの言葉もベッドにぶつかってくる
No! 僕は手紙を破かなかったし
捨てもしなかった
燃やすこともできなかった
彼女があの手紙を残していってから
電話もくれない
ぼくのことをたずねたりもしない
彼女は僕を眠れなくした
この辺りでは時が止まってしまった
彼女は戻ってこない
彼女はぼくのことを忘れてしまった
ある朝ここできみはぼくを捨てた
形見となった哀れな手紙、
きみからぼくへの最後の思い出だけを残して
|