GPZ1100カスタム計画進行中!



バックステップ

GPZ1100のポジション設定で一番不満だったのがステップの位置だった。
あんまりに位置が前にありすぎて「どっかり」と座り込んでしまうようなフォームになってしまうのだ。ひたすら距離を伸ばすだけならそれで楽は楽なのだが、気が向いたときにちょっとしたワインディングなどに行くとこれがもうすごく乗りにくい。
そのくせ、ブレーキ&シフトペダルは上向きにつきすぎで、ペダルにつま先をのせると足首が鋭角に曲がりっぱなしで非常に操作しずらい。
加えて、サーキット走行で痛感したのだがちょっとバンクするとステップのバンクセンサーがいとも簡単に接地してしまって弾かれるし、足はペダルを探してばたばたするしと純正のポジションでは良いことがまるでないのだ・・・むう(-_-;;

そこで考えたのがバックステップへのリプレイス。ただマイナー車だけに既製品となると選択肢はほとんどない。BEET製のバックステップがかろうじて存在しているくらいだが、これを装着しているオーナーさんの単車にまたがらせてもらった感じでは、やはり今ひとつ。足首までの感触はいいのだが、つま先部分にサポートがないためかスカスカしてどうも座りが悪い。

「なんとかならないかねぇ」なんて話をミスターヒロでしていたら、「開発兼ねて、作る?」ことになった。当然、1も2もなく即決。かくしてヒロのラインナップに乗るべく試作を兼ねたワンオフ制作をしてもらうこととあいなった。

こちら側の希望としては
1.用途はツーリング・遠乗りメイン。ただしスポーツ走行もできること。
2.最低3cm以上バック、4cmアップ。
3.4段階くらいでのポジションセッティングができること。
4.タンデムステップを装着することができること。
5.大きめのベースで足首からつま先までを落ち着かせることができること。
6.お安く(笑)

あまり乗らない冬の間を利用してGPZを預け、現物あわせでの製作だったらしいが、一月後仕上がってきたそれは、雰囲気・出来ともに十分満足のいくものだった。

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スリムなデザインながらも大柄な車体にあった感じで、見た目とても綺麗にまとまっている。当然ポジションは文句無しに決まり、長時間でも違和感がない。さらに加減速時に特に踏ん張りを効かせられるので遠慮なくアクセルを開けられるのが気持ちよい。
バンクさせてもステップをすることがなくなって安心だが、今度はセンタースタンドが先にあたるようになってしまったのだった(^^;;)。これからはサーキットを走るにはセンタースタンドとサイドスタンドをはずすようにしなければならなさそうだ(^^。

作成当時は当然うちの子のみの特別製ステップだったが、現在は改良を加えつつ3台ほどのGPZ1100に装着されているらしい。なんか嬉しいぞ(^^

モータースポーツミスターヒロ (ワンオフ)



マフラー


ついつい衝動買いしてしまった一品(^^。
純正のマフラーも2本だしで見栄えが良いしパワーフィールのも不満は無かったので、しばらくはそのまま行こうと思っていたのである。

加えて、換装するにしても値段的な問題もあるし、そのわりには選択肢が少なく気に入ったデザインのものがなかったというのも理由にあった。

・・・のだが、ミスターヒロのマフラーを見てしまってから考えが変わった。
とにかく「かっこいい」のだ。手曲げで良い感じに焼けたエキパイに極太カーボンのサイレンサーがつく。それまでとりあえずの候補に上がっていたいくつかのマフラーに比べて数段かっこよかった。

おまけに話しを聞いていると過去ヒロのマフラーをつけたGPZ1100はわずか1台きりということで、マイナー性もばっちり(笑)。王道嫌いなひねれくものにはまさにうってつけだったのである。
もちろん、ルックスだけではなくミスターヒロのカワサキ車における実績はいわずもがなで、パワー曲線は全域にわたってノーマルより数%上を描き、谷も綺麗にならされている。これだけ見てしまうと心はもう殆ど決定状態。
そこへとどめの一撃とばかりに、箱に入った現物をもってきて目の前で広げられてしまうともうアウト。悩む間もなく即決、即装着と話しがすすんでいくのであった。・・・ひょっとしてまんまと罠にはまってしまったかもしれない(^^

2時間後、GPZは純正マフラーに別れを告げ、新しいそれを身にまとって重低音の心地よい排気音を響かせていた。

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下からの吹けあがりもパワーも実感できるほどよくなっているし、実質10キロ以上の重量軽減が図られているので、まるで別のバイクにのっているように感じる。・・・というか操縦性については間違い無く別物で、こんなに振り回しやすくなっているとは思ってもみなかったので正直驚いてしまった。
また、純正のときのボケた感じがまるでなくなって、ツキがかなりシャープになった印象がある。アクセルワークに気をつけておかないと簡単にふれてしまい、怖いというのが感想だ。

・・・マフラーひとつで、ここまでバイクの性格が変わってくるのならもっと早くに換えておけばよかったと若干の後悔をおぼえてしまった。

モータースポーツ ミスターヒロ (ハイレボリューション ステン&カーボン)



ハンドルアップスペーサー

うちのGPZはツーリングメイン仕様なので、最高速やパワーセッティングよりもまずポジショニングをはじめとした快適性を重視することにしている。
乗り始めのころは、先代のEX-4にくらべてゆったりしたポジションだったので、ノーマルのハンドルのままでもきついという感じはなく、ここに関しては触らなくても十分だなと思っていた。

んが、片道500kmの日帰りツーリングだの、ちょっと遊びに東京往復だのという排気量のゆとりにまかせた走りを繰り返すうち、やはり長距離になると若干のきつさが感じられるようになってきた(←これはもちろん、私の年齢的なものからくる衰えも含めて、だ)
そこで、スペーサーをかましてわずかながらハンドル位置を上げ、ポジションの小変更を画策してみる。・・・LIBERTY11の集まりで情報を集めるかぎりではポジション変更というとトップブリッジを変えてアップハン仕様にするのが主流のようなのだが、どうもあの重量車にバーハンドルというのが個人的に気持ち悪いモノがあり、あまのじゃく的にスペーサー方式を選択した。

ただ、GPZ1100用のスペーサーというのが「やっぱり」見つからず、ショップにお願いして900Ninja用のスペーサーを小加工して取り付けてもらうことにする。
さすがに専用でないだけに形状的に若干の違和感が残るが、慣れてしまえば気にならないレベルの話。

結果、都合16mmポジションがあがり、ハンドルに手を添えたときの印象がガラっと変わった。前傾がすこし緩くなり、高速で長距離を乗ったときの腰への負担がずいぶんと楽になる。疲れ方がノーマルに比べて段違いなのだ。


路面情報もノーマルの時同様割とダイレクトに伝わってくるから怖さは感じないし、楽だしで大満足の一品なのである。



フロントフォークスタビライザー

ノーマルで走っていると、高速域でのコーナーで今ひとつしっくりこなかったのがフロント周りだった。
どうも「気持ち」ふわついた感じがして気持ち悪かったのだ。そこで、かっちりしたフィーリングを得られることを期待してFにスタビライザーを装着してみる。

で、モノがモノだけにできるだけ取り外ししやすくて、もし失敗でも被害の少ないモノを・・・ということでGPZ1100用そのものを販売しているCOURSE製のスタビライザーを選択。
取り付け方法や位置に関してはノウハウもないし、正直言ってよくわからないのであちこちのHPを回って参考にしてみた。・・・こんな感じでいいのかな??


見た目のドレスアップ、というかイメージ的なアクセント効果もさることながら、コーナーでのふわふわ感がよりかっちりした感じで返ってくるので、まずは満足。
もちろん、路面のギャップを未装着状態以上に顕著に拾ってしまって疲れやすい、とかアッパーカウルの形状からフルブレーキングした時にカウルが干渉してFフォークがフルボトムできない不具合があるという話だが、私の乗り方ではFフォークがフルストロークするようなブレーキングはサーキット以外あり得ないので、正直言って気にしていないのだ。

COURSE製



埋め込みウィンカー

立ちゴケで割れた右前、悪戯で割られた左前ウィンカー。最初は純正で交換しようかと考えていたが、今度コケたらまた同じように割れることを考えるとあまり気が乗らない。それでは、と埋め込みのウィンカーを探していたところLiberty11のBBSで教えていただいたのが、コレ。

福岡のショップ「クォーター」さん製のGPZ1100専用埋め込みウィンカーである。


もともとこのバイク、カウルの形状が面イチでないだけに、浮いたり、隙間ができたりするのではないかと思ったが、かなり不厚めのスポンジが付いていて裏側からボルトで締めて固定することで、ぴったりとフィットする。

取付作業もいたって簡単。
インナーサイドカバーを外し、長めのドライバーで固定ネジを外すとオリジナルのウィンカーはいとも簡単にカウルから外れます。
そこに埋め込みウィンカーを装着し、結線。裏側からボルトで固定してやるだけ。ドライバーとレンチ一本ずつを使いほんの数分で作業は終了。

外観的にも違和感などはまったくなく、むしろ飛び出しがない分シャープなイメージになる。
ウィンカー全体がアッパーカウルの張り出しより内側に入り込むため、走行中に点灯状況を確認するには極端に傾けないとならないが、実際にそんなことをする人はいないだろうから問題とはいえないかもしれない。

何より埋め込みの良いところは、転倒しても地面とウィンカーにはまだまだクリアランスがあり(アッパーとハンドルが先に当たる)ので、純正の時のような「ウィンカーは割れるは、取付部分のカウルは割れるは」といった悲劇を考えなくて済むことだろう(^^)

まだ換装している人が少ないから何げなイメージアップにも最適だしね。

クォーター \10.500



スポイラースクリーン

純正のスクリーンでもかなりのウィンドプロテクションがあるのは確かなのだけれども、高速巡航ではやはり風圧との戦いをしなければならず、結構気にかかっていた。事実140を越えた辺りからは伏せていないとメットが浮き上がってくる感じがしてあまり気持ちよくなかったのだ。

で、先日大阪MCショーでGIVI製のスポイラースクリーンの現物があったので在庫を確認後早速発注してみた。
純正にくらべて、かなり長め、でトップが反り上がっている形状なので空気抵抗はともかく、整流の内側に身体がほぼ納まる感じ。エンド部分にはゴムが張ってあって、車検にも対応しているようだ(構造変更は必要かもしれないが)


交換作業も極めてスムーズ。オリジナルのスクリーンを外し、緩衝ゴムを移植(ひょっとするといらないかもしれない)、そのままオリジナル同様にネジ止めするだけである。

スクリーンの全長が延びた分、GPZのイメージが若干変わる。スポーツツアラーからよりツアラーへ・・・という感じかもしれない。

交換してしばらくは、スクリーンが結構手前まで迫ってきている感じがして乗っていて違和感を感じるが乗っているうちにしっくりくるようになる。要は慣れの問題だろう。


それよりも整流効果がすごい。
まさに身体の外側だけを風がながれていく感じ。整流の内側にある部分とその外側の風圧差が歴然としているのだ。ちょっと腕を張り出すとあっという間に風にもっていかれてしまう。

速度域が上がっても純正の時のようなメットが浮き上がっていく感じも殆どなく、それだけで高速での巡航速度が格段に上がった。
実際に出すかどうかはともかくとして、140〜160辺りがストレス無く最も楽に流せるところだろう。

唯一の難点は、その形状のせいからかスクリーン越しの画がかなり歪んでみえてしまうことで、試しに伏せて走ってみたらすぐに気持ち悪くなってしまった。尤もこれは伏せなければいけないほどの時の話で、そんな極端な高速域でなければ気にすらならないだろう。

・・・というあたりで、このスクリーンは楽な姿勢で長距離巡航をこなすにはまさに最適のアイテムといえる。

GIVI製 (ハネホンMQC取扱)