Film!!

車にフィルムを貼りました


とうとう車にフィルムを貼ってしまいました。基本的にフィルムは車がイカツクなり,がらも悪くなってしまうので貼るのは我慢しようと思っていましたが,とうとう誘惑に負けてしまいました。いいわけではありませんが,フィルムよりも貼るという作業の誘惑に負けたのです。一度,フィルム張りという作業をしたかったんですよねー。

で,フィルムは購入から貼付けに至るまで,いつもの車仲間と共にさせて頂くことになりました。購入はインターネット通販だったのですが,「車のふぃるむ屋さん」というところで買いました。URLは忘れましたが,gooで「ふぃるむ屋さん」とかで探すと一発で出てくると思います。ここのフィルムはプロも使っている(自称)ということで,確かにカーショップで普通に売っているフィルムよりも厚く作業性は相当良好のようです。(知人談)しかも,車のそれぞれの形式に合うようにカッティングしてあるので,自分で切り抜いたりする必要もありません。確かに楽です。ちょっと気になったのは,1台1台の車用にコンピュータカッティングしていることをウリにしているようだが,今の時代,手作業で切っているところってあるのだろうか?

まっ,それはさておき,貼付けは20日に知人のBMW,21日に私の車ということになりました。知人はわざわざ自分の車を練習台にしてから私の車をやってもいいよと言ってくれました。いい人です。BMWのフィルム張りの詳細は知人のページでそのうちレポートがあると思いますので,ここでは省きます。少しだけ作業の感想を書いておくと,知人のBMWはセダンであるため全ての窓に窓枠があり,しかもリアサイドウィンドウは2つに別れて一つははめ殺しという構造であるため,とても苦労しました。ただ,リアウィンドウは比較的素直な形なので思った以上に綺麗に貼れて,知人も大満足のようでした。ただ,作業を夜の9時から始めたのですが,フロント両サイドを残した状態で朝の3時になったためそこで中止としました。

で,次の日に私のマークIIの番となりました。私はフロントはフィルムを貼らずにリアとリアサイドだけ貼ることにしました。以下は,それぞれ貼る前のリアサイドとリアの写真です。


作業の前に用意するものは,スプレー,ゴムへら,プラスチックへら,キッチンペーパー,はさみ,カッター,中性洗剤とあったのでそれらを用意しました。ただ,キッチンペーパーが手元になかったので,なぜか手元にあったキムワイプを利用しました。キムワイプは一見ティッシュペーパーなのですが,埃がほとんどでない構造になっているため,実験をする人は良く重宝します。中性洗剤は,私が愛用している「除菌もできるジョイ」を利用しました。

で,このジョイを水500ccに対して2, 3滴混ぜ,左側に写っているスプレーに入れて使用します。本来であれば蒸留水を使いたいところですが,今回は水道水で我慢しました。

作業はまず左サイドウィンドウから始めました。私の車はハードトップなので窓枠がなく,ドアを開けるだけで作業できるのでとても楽です。フィルムは大きなシートに印刷されたような形状になっているため,まずそれを大まかにハサミで切り抜きます。次に,張り付ける窓に中性洗剤入りの水をスプレーし,ゴムへらで汚れを拭いておきます。このとき,ドアには新聞紙などで防水対策をした方が賢明です。そうしたら,次はきれいに洗ってある車のボディや窓ガラスにスプレーし,そこに大まかに切り抜いたシートを張り付けます。で,そのシートに張り付いているフィルム本体をはがしていくのですが,はがしていくときにもスプレーをかけながらはがしていきます。全部を剥がし終わったら,フィルムを張り付ける窓にもう一度スプレーし,ゆっくりとフィルムをかぶせていきます。このときは,上部で端を合わせてから下の方を合わせていくと楽でしょう。中性洗剤入りの水がすきまに入っているので,比較的楽にフィルムは動きます。

位置を合わせ終わったら,まずフィルムに向かってスプレーします。ここでスプレーをしないと,次の作業でフィルムが動いたり破けやすくなります。スプレーが終わったら,ゴムへらでまずフィルムの中央部分の水を抜きます。抜き終わったら,そこを始点にしながら周りの部分の水を抜いていきます。慎重に且つ確実に水を抜き終わったら作業は終わりです。 こう書くと非常に簡単な作業に見えますが,実際には端にシワができたり,窓が納まるところのゴムパッキンが邪魔だったりと相当大変な作業になります。大抵の人は一枚貼ったところでぐったりとしてしまいます。

で,私の場合は大したシワもなく大成功と思ったのですが,一つ大きなミスをしていました。実はこの日,家に帰る前にそこの窓を若干開けており,窓を完全に閉め切るのを忘れて作業を行ったため,大きさの見積もりを間違ってしまったのです。で,こうなってしまいました。

つまり,下の部分が足らなくなったのです。最初,仮あわせをしたときに長さが余ったので,おかしいなあと思ったのですが完全に注意不足でした。とほほ。しかし,ここであきらめず,知人に教えてもらったテクニック−クロス貼り−を駆使してごまかすことにしました。クロス貼りでは,二つのフィルムを少し重ねて貼り,その中間のあたりをカッターで切るという作業をします。こうして,切った部分の上下をそれぞれ一枚ずつ剥がすと,理想的にはカッターの刃先の厚さ分しかすきまを作らずフィルムを重ねることができます。で,その結果こうなりました。

上の写真と比べたら分かると思うけど,ほとんど継ぎ目は見えないでしょ?この写真を撮ったときは,乾き方が違うので若干色の違いがあるけれども,乾いたあとはほとんど分からなくなりました。 この失敗に懲りて,反対側のサイドでは細心の注意を払って作業したところ,ほぼ完璧に貼れました。 さあ,次は恐怖のリアウィンドウです。

なぜ恐怖かって?知っている人は知っていると思うけど,マークIIのリアサイドは円筒の一部のような形をしているんだけど,リアウィンドウは旧の一部のような形をしているんです。フィルムは平面をしているので,円筒にはうまく貼ることは可能ですが(それでも難しい),曲面に貼ることは非常な困難を伴うのです。極端な話,地球儀に平面地図を貼るようなもんなのです。しかも,マークIIのリアウィンドウは相当寝ているため手も入りにくいということで,やる前から二人で何度もため息をついていました。一応,少しでもやり安くするようにリアウィンドウ用のフィルムは4分割になっています。ボンネットに広げた写真を以下に示します。

なんかニヤニヤあざ笑っているように見えて思わず拳を握りしめましたが,そこはぐっと我慢して作業を続けることにしました。

とりあえず,作業性を少しでも良くするために,リアシートを取り除きました。取り除くのは結構簡単で,まず座るところをグイっと引っ張り剥がし,その後背もたれの部分は4つのナットを外すことで取り除くことができます。次に,リアトレーとブレーキランプも取り去り,Cピラーというボディと屋根をつなげている部分の内張りを剥がします。内張りは手で思いっきり引っ張れば簡単にはずれます。ばらした後のシート(裏向きに立てて置いてある)やCピラー(新聞紙の上)の写真はこんな感じ。


シートなどを取った車の中はこんな感じ。

左側は右のドアを開けて撮った写真。右側では,新聞紙の下の黒い部分のあたりに背もたれがあった。Cピラーの部分に少しコードが見える。

こうやって少しでも作業性を良くした訳だが,やっぱり大変。手が入らないのでなかなか位置は合わないし,熱線があるのでフィルムの位置はずらせないし,1枚が終わったと思ったら後3枚もある。はっきり言って最後の1枚がうまく貼れたのは,知人のテクニックと運があったからだといえます。私一人では決してできなかった。と思う。こうやって,以下の写真のように少しずつ完成させていったのです。



結局,21:30開始で終了は2:30でした。本当に疲れました。出来上がりの写真は

ちょっと見にくいかな。まあ,疲れていたので勘弁してください。

この後,知人はすぐに帰り,バタンキューしたとのことです。僕は完成した車で早く走りたくて,奈良の天理市まで40分かけてラーメンを食べに行きました。


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